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安達太良山−日本百名山

安達太良山−日本百名山

あれが安達太良山、ほんとの空

あれが安達太良山、ほんとの空

【安達太良SAからの安達太良山】

安達太良SAからの安達太良山

山行情報
日程 2011年04月30日(土)
山名(山域) 安達太良山(吾妻山周辺
入/下山地 ゴンドラ山頂駅
メンバー 大山、福島
行動時間 3時間07分
歩行
距離
登り
下り
歩数
5.0km 362m 362m 15,112歩
安達太良山マップ

コース(タイム)

ゴンドラ山頂駅(10:50)−(12:10)安達太良山−(13:57)ゴンドラ山頂駅

 《山概略》
 古く万葉集にも読まれた安達太良山は、現在では高村光太郎の『智恵子抄』でも有名である。JRや東北自動車道を走る車窓からもよく見え、東北における代表的な山のひとつである。明治32年の火山爆発では沼の平の硫黄精錬所が吹き飛ばされ72名が犠牲となっている。

 《アプローチ編》
 東北の山旅初日は当初は移動だけの予定だった。しかし半日で登れる山がないかと探したところ、安達太良山があった。ゴンドラを使えばさらに時間短縮が可能だ。そのゴンドラも今回の連休から動き始めると言うので、これを使うことにした(スキー場は震災から閉鎖されていた)。
 横浜の自宅を4時半に出発し、多摩で仲間をピックアップ。中央道から首都高、東北道と走り、二本松ICで降り(高速料金は2,560円)、高岳の駐車場に到着したのは10時10分であった。ほとんど渋滞がなかったので予定よりもかなり早く到着した。


ゲレンデにはもう雪がない
【ゲレンデにはもう雪がない】
   ゴンドラに乗ってアプローチ
【ゴンドラに乗ってアプローチ】


 《安達太良山へ》
 安達太良山へ行くのは二度目だが、前回は真夏であった。そのときは奥岳登山口から勢至平を経由し山頂を経て薬師岳からゴンドラで下山している。今回はゴンドラを往復することになるが、残雪期であるため、前回とは違った風景が楽しめる期待があった。
 駐車場からゴンドラ乗り場はすぐ近くにある。安達太良奥岳登山口と書かれた道標の横を進み、右手のゲレンデを見るとすでに雪はほとんどない。ゴンドラの駅舎に入るが、連休二日目の昼前だというのに、利用客は少なく空のゴンドラが次々と運ばれている。ゴンドラ乗り場の手前のカウンターで往復チケットを買うと、通常往復料金は1,600円なのだが、連休特別と言うことで1,200円だった。
 ゴンドラは標高差391mを10分弱で山頂駅に到達する。この日は雲が多く、ゴンドラからの眺めはそれほど良くはなかった。ゴンドラ山頂駅を出ると、山の斜面には雪が多く残っていた。今シーズンはあまり雪山へ行っていなかったので、久しぶりの雪山だ。念のためアイゼンを装着してから歩き始めた。

ゴンドラ山頂駅からは雪
【ゴンドラ山頂駅からは雪】
   道無き雪の上を進む
【道無き雪の上を進む】


 雪の上には踏み跡があるのでそれに従って進んでいく。ときどきピンクのテープを巻いた棒が立っている。途中、間違った踏み跡を進んだらしく、藪の中に迷い込んでしまった。それでも強引に笹藪をかき分け進んでいくと雪の溶けた登山道に出ることができた。

仙女平分岐
【仙女平分岐】
   山頂の突起が見えてくる
【山頂の突起が見えてくる】


 仙女平分岐を過ぎると迷うような所もなく、雪の道を進んでいくと乳首と呼ばれる山頂の突起が見えてくる。山頂の周辺は雪がなく、岩の多いザレ場である。昔は鉄梯子があったようだが今はロープがあるだけの10mほどの高さの岩場を登ると八紘一宇の石碑がある山頂(1699.6m)に立つことができる。
 山頂からは360度の大展望が広がる。雲が多くあまり遠くまでは見えないが、磐梯山など周辺の山並みは見ることができる。猪苗代湖は雲で覆われているようだ。

安達太良山山頂
【安達太良山山頂】
   くろがね小屋方面は雪が残る
【くろがね小屋方面は雪が残る】


 安達太良山は別のルートから登ってくる登山者も多いらしく、山頂周辺には多くの登山者が休んでいる。東面の斜面には雪が多く残り、スキーで下っていく人の姿も見られた。大山さんもミニスキーを担いできていたので、一度その斜面を滑り降り、苦労してまた登り返してきた。
 帰りは来た道を戻って、道を間違えることもなくすんなり戻ることができた。ゴンドラ乗り場で往復チケットを示し、あっという間に奥岳登山口へ戻る。

 《仁田沼へ》
 この日の宿は土湯温泉の不動湯温泉である。土湯温泉からさらに林道に入り込んでいくが、途中仁田沼へ立ち寄った。沼の周りは見頃を迎えたミズバショウが見られるという。駐車場からは少々歩かなければならないが、途中からカタクリの群落が現れ、沼の周辺には約十万本といわれるミズバショウが満開であった。
 宿の不動湯温泉別館は、大正時代に建てられたレトロな建物で、よくぞ地震に耐え抜いたという感じである。高村光太郎も泊まったという部屋の天井には裸電球がぶら下がり、歩くと床はぎしぎし音がし、間仕切り越しに声は筒抜けである。しかし、食事を終えると長旅と山行に疲れ、速攻で寝入ってしまった。


仁田沼のミズバショウ 【仁田沼のミズバショウ】

 土湯温泉から山道を西の方へ走ると駐車スペースがあり、遊歩道が整備された男沼・女沼・仁田沼を散策することができる。ちょうどこの時期はカタクリやミズバショウが見頃である。たまたま訪れた場所ではあるが、思いがけずミズバショウの大群落を見ることができ、幸運であった。

《仁田沼の花》
カタクリ キクザキイチゲ タチツボスミレ
 【1.カタクリ】
 【2.キクザキイチゲ】
 【3.タチツボスミレ 】
エンレイソウ ネコノメソウ 水芭蕉
 【4.エンレイソウ】
 【5.ネコノメソウ】
 【6.ミズバショウ】

付近の山 安達太良山(1999.08.29)、磐梯山(1999.08.28)、一切経山(2011.05.01)

立ち寄り湯情報
 
土湯温泉 不動湯温泉★★
場所:福島県福島市土湯温泉町大笹25(TEL:024-595-2002)
泉質:単純泉・硫黄泉他
料金:500円・時間:10:00〜15:00(日帰り)
食堂:無、露天:有
Camera:NIKON COOLPIX P300

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