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日本百名山

草津白根山


登山ルートMAP
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日程 1995年05月28日(日)
山名 草津白根山
天気 晴れ
入/下山地 白根レストハウス
メンバー 単独行


 日本百名山の草津白根山は車を使えば日帰りが可能であるが、写真を撮ることも目的の一つであったので、早朝から登ることにした。前夜の21時頃に横浜を出発し、値上がりしたばかりの第三京浜(\250)を走り、還8、関越自動車道へ。上里SAで車を止め後部座席で睡眠をとった。車はセダンなので寝づらい、そしてSAの駐車場は夜中でも煌々と明るいので気になった。
 3:30くらいに起きたときはすでに薄明が始まっている。出発の準備をし、かなり明るくなってきた4:15にSAを出発。渋川伊香保IC(\2950)で降りて、国道17号から353号、145号、292号をおよそ2時間ほどかけてひたすら走り、白根山登山口の白根レストハウスに到着したのはちょうど6:00だった。早朝だったのでかなりとばし、この時間に着いたが、もっと遅い時間であればかなり時間がかかる道であったろう。
 レストハウスの駐車場は有料(\350)であるがこの時間は係員もおらず解放してある。しかし帰りにはちゃっかりワイパーに「料金はお帰りのさいに...」とメモが残されていた。駐車場はかなり広いが、満車の立て看板が用意されているところを見ると日中はかなり込むのであろう。
 登山準備をし、6:20に出発。まずは目の前に見える湯釜展望台の方へ行く。コンクリートの道を10分弱で湯釜やレストハウスを望める展望台へ。湯釜は火口湖で、白濁したエメラルドグリーンの湖水が綺麗である。このあたりは火山性ガスの影響か、緑はほとんどなく、火星のような地肌を見せている。深田久弥の時代は湯釜を一周できたようであるが今は柵で覆われ、限定された場所でしか湯釜を望めない。もちろん白根山(2160M)へも行けない。よって今回のメインは国道をはさんだ反対側の本白根山(2164M)となっている。
 駐車場へ戻り、引き続き本白根山へ。白根火山ロープウエイの山頂駅へ続く車道を、右手に弓池、左手の逢ノ峯を巻きながら進む。山頂駅の手前のスキーのリフトのあたりから登山道が始まる。このあたりはスキー場で冬は何メートルも雪が積もっていたのだろうが、今は所々残雪はあるものの、一面緑で覆われている。しばらく登ると残雪で道がわかりにくくなっている。かすかに判別できるラッセルを頼りに進む。雪の下には木道があるようである。ピークを越えしばらく平地が続くがこのあたりは、いかにも火山という感じで、石がごろごろしている。左手には綺麗なすり鉢型の火口が口を開いている。
 山頂手前から富士山らしき山が雲海の上に顔を出しているのがかすかに見えた。ガードレールのように歩道を仕切るロープや丸太の間をゆっくりあるき、途中小さい花を見つけては写真を撮り、本白根山頂へ7:40到着。山頂を示す看板やあるはずの三角点(2164.8M)は無かったが、山頂と思われるところは展望が開けており、遠く雪をかぶった北アルプスの山脈がよく見える。
 下りは火口までは同じ道で、火口からは鏡池方面へ行く、鏡池手前のピークにはなぜか本白根山山頂の看板が。国土地理院の地図には何の印もないところである。とりあえずそこで出会ったひとに浅間山をバックに写真を撮ってもらう。ここには方位図があり、展望している山の名がよくわかる。
 ロープウエイ山頂駅までの下山道で、残雪が残るゲレンデを何度か横切ったが、これがまた恐ろしい。足を踏み外せば奈落の底まで滑り落ちてしまう。慎重に足場を作りつつ横切っていく。
 山頂駅からは逢ノ峰を左巻きに進む。湯釜の山肌が見えてくると、大勢の人が湯釜に向かって登っているのが見える。観光バスの連中であろう。きっとエメラルドグリーンの湖面に素っ頓狂な声をあげているのに違いない。
 9:15駐車場に到着。3時間の山歩きであった。歩いている時間より車を運転している時間の方が長くなった。混雑してきた駐車場から離れ、ロープウエイ山麓駅の駐車場(こちらはタダ)に車を止め、殺生河原を散策。本白根山頂付近のシャクナゲはまだつぼみだったが、ここはすっかり満開に咲いている。草津スキー場を少し歩き、帰途についた。

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