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高原山-日本三百名山

高原山-日本三百名山

釈迦ヶ岳にはお釈迦様

釈迦ヶ岳にはお釈迦様

【釈迦ヶ岳山頂】

釈迦ヶ岳山頂

山行情報
日程 2017年3月19日(日)
山名(山域) 釈迦ヶ岳(北関東
入/下山地 守子登山口
メンバー 黒岩、福島
行動時間 5時間55分
歩行
距離
登り
下り
歩数
10.9km 1,104m 1,104m --歩
■■■

コース(タイム)

守子登山口(08:05)-守子神社-(09:49)前山-(11:07)高原山(11:24)-前山-(13:59)守子登山口

 《山概略》
 高原山は栃木県北部にある山の総称で、釈迦ヶ岳、西平岳、鶏頂山、明神岳、剣ケ峰で構成される。最高峰は釈迦ヶ岳で、山頂には一等三角点がある。日本三百名山の一つ。

 《アプローチ編》
 小山へ行く用事があったため、翌日に高原山へ行く計画を立てた。手軽な雪山であり、未踏の日本三百名山であるため、ちょうど良いタイミングであった。小山の所用を終えて矢板へ移動し、ビジネスホテルに宿泊した。翌朝は朝食を取ってから登山口へと車を走らせた。登山口は守子登山口で、そこまで雪がないことを期待した(一応チェーンは積んでいる)。道は塩谷町にいったん入り、東荒川ダムの北を通り、黒沢の方へ林道を進む。最後の方の道は分かりにくいが、黒沢を渡ってすぐに左の方へ折れて、道なりに進んでいくと登山口らしき場所と駐車スペースが見えてくる。(途中、通り抜けできないとの表示があるが、かまわず進む)


守子登山口
【守子登山口】
   山頂まで3.5時間
【山頂まで3.5時間】

 《釈迦ヶ岳へ》
 守子登山口まで道路上に雪は全くなく、一安心である。駐車スペースは5台程度だが、下山するまで他に車が来ることはなかった。この時期は全くのオフシーズンのようだ。登山準備をして出発する。
 車を駐めた目の前が登山口で、釈迦ヶ岳登山口と書かれた標柱がある。山頂までは3.5時間と書かれている。登山口から樹林帯へ入っていくが、雪があるような気配は全くなく、笹の生えた植林帯を進んでいく。登山道はしっかり整備され、迷うことはなさそうだ。左手に小沼を見て植林帯を抜けると、小さな鳥居と祠のある守子神社にたどり着く。まだ休憩には早いので先へ進む。

はじめは檜の植林
【はじめは檜の植林】
   守子神社
【守子神社】

 登山道は緩やかな登りが続く。遠くから見た高原山は雪山だったが、まだ雪はない。西平岳登山口からの道と合流し、このあたりが前山のピークだが、特に標識などは確認できなかった。高度が1500mを超えると雪が少しずつ現れてくる。歩き始めから1時間ほどで、周りはすっかり雪で覆われる。雪になると登山道はなくなり、わずかな踏み跡を頼りに進んでいく。この登山コースには赤テープが貼られていないので自力で道を進んでいかなければならない。

雪が現れる
【雪が現れる】
   雪は増えてくる
【雪は増えてくる】

 雪は徐々に深くなり、ときどき踏む抜くようになる。ふみぬきには効果は無いが、念のためアイゼンを付けて歩く。雪のトレースはしばし無くなるが、稜線を歩いているので心配はない。黙々と歩いている内にようやく左の方に中だけの稜線が見えてくる。そして正面にも釈迦ヶ岳と思われるピークが現れる。

ときどき雪を踏み抜く
【ときどき雪を踏み抜く】
   正面に釈迦ヶ岳
【正面に釈迦ヶ岳】

 樹林がまばらになると、急に風が強くなり、暖かかった空気が急に冷えてくる。木の枝には雪が張り付いて花のような形になっている。稜線からやや右の方へトラバースして滑り落ちないように気をつけながら雪の斜面を登っていくと、最初に釈迦ヶ岳と書かれた山頂標識が見えてくる。そこへ向かっていくと次に仏像の頭が見えてくる。よく見ると石に彫られた大仏様だ。そして、この山が釈迦ヶ岳であったことを思い出し、お釈迦様ではないかと気がついた。国内にはいくつもの釈迦ヶ岳があるが、たいてい山頂にはお釈迦様がいらっしゃる。最近登った山では、大峰山の釈迦ヶ岳がそうである。

雪の花が咲いている
【雪の花が咲いている】
   山頂にはお釈迦様
【山頂にはお釈迦様】

 釈迦ヶ岳(1795m)山頂は、360度の展望だが、あいにく雲が多く高原山一帯である中岳や鶏頂山くらいしか確認できない。
 山頂は風が強いため、あまり長居はせずに記念写真を撮ってから下山する。昼食は風のないところまで降りてから取ることにした。
北方の山
【北方の眺め】
   来た道を下山
【来た道を下山】

 風があるのは山頂付近だけで、少し下るだけで風はなくなる。雪の上で休憩し、コンビニで買った食料を食べた。太陽は出て雪上はまぶしいが、最近調達した偏光グラスが役に立っている。休憩後は登山口まで一気に下った。

何度も踏み抜き体力消耗
【何度も踏み抜き体力消耗】
   駐車スペースが見えてくる
【駐車スペースが見えてくる】

 結局この日は他に登山者の姿を見ることはなく、我々だけで山を独占した1日だった。気軽に登れる雪山であるのに、地元の人が登らないのは不思議である。この山のシーズンは春から初夏にかけてのツツジが咲く頃のようだ。下山後は温泉へは寄らずに、まっすぐ帰ることにした。東京通過の渋滞を突破しなければならないので、あまり遅くならないためである。

付近の山 男体山(1997.10.11)、帝釈山(2011.6.18)、那須岳(2004.2.28)

Camera:CANON EOS 80D

NOYAMA
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