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鎮山-福岡県の山

鎮山-福岡県の山

玄界灘を望む円錐形の山

玄界灘を望む円錐形の山

【鎮山上空から】

鎮山上空から

山行情報
日程 2019年11月22日(金)
山名(山域) 鎮山(福岡周辺
入/下山地 姫島港
メンバー 単独行
行動時間 1時間52分
歩行
距離
登り
下り
歩数
3.3km 228m 228m 10,785歩
■■■

コース(タイム)

姫島港(12:06)-(12:41)鎮山(13:14)-(13:40)姫島港

 《山概略》
 福岡県糸島半島の西に浮かぶ姫島(人口180人)という小さな島の最高峰(186.7m)が鎮山である。江戸時代には異国警護の要所として利用されていて、山頂からは玄界灘を見渡すことができる。しま山100選に選ばれている。
 姫島への渡船は糸島半島の岐志港から1日4往復出ている。所要時間は16分で、往復料金は940円である。

 《アプローチ編》
 岐志港からは第2便の11:50発に合わせて実家の福岡から公共交通機関で向かった。西鉄バス、福岡市営地下鉄、JR筑肥線と乗り継ぎ、筑前前原駅でバスに乗り換える。バスは駅北口から出ている芥屋線で、25分ほど走った港に近い岐志で下車する。そこから数分歩くと岐志港である。バスは船と連絡しているようで、船は出港寸前だった。漁船のような小さい船だが、中は意外と広く、収容人数は多そうだ。船内で往復チケット(940円)を購入した。


ひめしま号にて姫島へ
【ひめしま号にて姫島へ】
   島で唯一の商店
【島で唯一の商店】


 《鎮山へ》
 船が姫島港に着岸したのはもう昼過ぎである。港といっても建物も何もない単なる堤防だ。下船した客はほとんどが釣り客のようだ。帰りの船は今乗ってきた船の折り返しだが、14:20発である。約2時間の島の滞在時間で、鎮山を往復することになる。
 港から堤防に沿って集落の方へ向かった。島は一つの山でできているはずだが、ここから見る山はそれほど高くはなく、山頂も見えない。集落があるので、島の中でも比較的平らな部分なのだろう。
 島で唯一の商店と言われているシーガルショップでは、今の船で陸揚げされた物資を搬入しているところだった。島の特産は海産物だが、島内では売られておらず、本土でしか買うことができないので、この店に立ち寄る必要はなさそうだ。

神社に続く階段が登山ルート
【神社に続く階段が登山ルート】
   道はよく整備されている
【道はよく整備されている】

 島の家の周辺にはやたらと猫がいる。福岡で猫島と言えば相島が有名だが、小島にはたいてい大量の猫がいるものだ。人に警戒心がなく、細い道を歩いていると蹴飛ばしそうになる。
 集落をうろうろしているのだが、山への入り口がわからない。島に着けば何とかなるだろうと思っていたが、訪問客が山へ行くことは想定していないのか、案内板の類が全くない。マップを取り出して確認し、姫島神社経由で道が続いていることを確認する。
 島では当然車など必要なく、道は狭い。中洲のようなところに家が立ち、その右手の道の奥に神社が見えてくる。階段を登って行くと、昔ながらの鳥居(柱が二本立っただけ)があり、その先に姫島神社がある。安産の神様が祭られているそうだ。振り返ると集落の屋根越しに糸島の山なみが見える。

展望台の眺め(本土方面)
【展望台の眺め(本土方面)】
   山頂直下は石段が続く
【山頂直下は石段が続く】

 登山道は神社の手前左の方にある。雑木林の山道に入り、奥へと進んでいく。山道には指導標があり、頂上までの距離を示しているのだが、肝心の距離の数値が書かれていない。それが何度か続くがわざとだろうか。
 道はよく整備されていて歩きやすい。山頂に向かってほぼ直登だがそれほど急な登りはない。途中、展望台があり、脊振山地の雷山が正面に見える。ベンチもあるので休憩できるが、まだ休憩するほど歩いてない。

山頂に到着
【山頂に到着】
   海べりに出て舗装道を歩く
【海べりに出て舗装道を歩く】

 展望台から先は、55段の階段の登りになる。それを登りきると広い鎮山の山頂(186.6m)に出る。山頂にはこの島唯一の二等三角点(姫島)がある。展望は北側の玄界灘が見渡せるが、壱岐は見えそうで見えなかった。東は、突き出た芥屋の大門が見える。
 山頂には30分ほど滞在して下山した。一本道なので下山も来た道である。途中、登りでは気づかなかった、ブランコや滑車の移動遊具など手作りアスレチックのような施設があった。さらに下り、展望台を通過し、二股の分岐があったので、来る時とは違う右手の道に進んだ。
 涸れた水路沿いの道を下り、やがて集落の中に出る。道なりに進むと海沿いの堤防に出るので、島の外周道路を歩いて港に戻った。船が出るまで40分近くあったので、堤防の上で海を見ながら時間をつぶした。

付近の山 立石山(2005.5.1)、雷山(2009.9.21)、飯森山(1999.3.22)

Camera:CANON EOS 90D

NOYAMA
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