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小野子山・十二ヶ岳-ぐんま百名山

小野子山・十二ヶ岳-ぐんま百名山

青春18きっぷで行く展望と温泉の山

青春18きっぷで行く展望と温泉の山

【展望の小野子山山頂】

展望の小野子山山頂

山行情報
日程 2012年12月23日(日)
山名(山域) 小野子山・十二ヶ岳(榛名山周辺
入/下山地 小野上/小野上温泉
メンバー 大山、福島
行動時間 6時間30分
歩行
距離
登り
下り
歩数
17.1km 1,585m 1,585m 32,000歩
小野上マップ

コース(タイム)

小野上駅(6:57)-登山口(7:58)-(8:43)雨乞山-(9:33)小野子山-(11:00)中ノ岳-(11:16)十二ヶ岳-(13:31)小野上温泉

 《山概略》
 青春18きっぷで行く山を探していたら群馬県の小野子山が手頃な山であることがわかった。駅から登れて縦走もしくは周遊ができ、下山口には温泉があるという理想的なコース取りが可能な山である。横浜からは日帰りも可能だが、余裕を持って高崎泊で望んだ。
 小野子山は小野子三山のピークのひとつで、中ノ岳、十二ヶ岳からなる。今回はこれらのピークを踏破する縦走コースとした。思ったよりも健脚コースで、最後は足が引きつるなど今までにない苦労した山行となった。

 《アプローチ編》
 前夜に高崎駅前のビジネスホテルに泊まり、翌日は高崎駅始発(6:14)の吾妻線で小野上駅へ向かった。40分ほど列車に揺られ、降りた小野上駅は無人駅で降客も自分だけだった。駅前の国道353号は走り車やトラックが頻繁に行き交っている。道路は賑やかだが駅周辺は人気が無く、コンビニの類もありそうにない。実際登山口までコンビニは見かけなかった。


小野上駅
【小野上駅】
   国道を左折、指導標有り
【国道を左折、指導標有り】


 《小野子山へ》
 小野子駅前の国道を左に進み、吾妻川沿いの歩道を歩いた。左手にあるはずの小野子山は見えないが、振り向くとゴツゴツした山が見える。岩櫃山だろうか。この山もいずれ登ることになるかもしれない。
 しばらく歩道を歩くと道は右側に下る歩道と左の車道に分かれるが、この先で左に曲がることから左の車道の路側帯に進んだ。やがて歯科診療所の目立つ看板があり、その下に小野子山登山口を示す指導標が現れる。左の道に入り歩いて行くと登り坂になり林道となる。坂の上の方にも集落があり、iPhoneのGoogleMapでも確認しながらカーブミラーのある三叉路を左折する。道の脇には道祖神があり、この周辺が古くからある集落だとわかる。

しばらく林道を歩く
【しばらく林道を歩く】
   集落の辻には道祖神
【集落の辻には道祖神】

 集落を抜けた頃、ようやく登山道マップの大きな緑の案内板が現れる。小野上三山を歩くコースはいくつかあるが、今回歩くコースに近い小野子山登山道はコースタイム480分となっている。時間に直すと8時間という気が遠くなるような時間だが、それほどかからないだろう。案内板の先も林道がしばらく続く。
 舗装道をかなり登ったところで左手に登山者用の広い駐車場があった。20台ほど駐められそうだが車は一台も駐まっていない。仮設トイレとあずま屋もあった。駐車場の先にも林道は続いているが、車止めがあり人だけが歩けるようになっている。車止めの少し先に登山道入口がある。

小野上山登山口
【小野上山登山口】
   中継基地
【中継基地】

 登山口にはお決まりの熊に注意の看板があり、階段の登りで始まる。階段は長く続き、一汗かく頃にNHKの中継所のような施設が無防備に建っているところに到着する。中継所で小休止し、さらに尾根を登っていく。正面には最初のピークである雨乞山が見えてくる。左手には地上の町が小さく見え、かなり登ってきたことがわかる。雪を冠した山なみも見えるが草津白根山だろうか。浅間山も真っ白だ。

正面に小野子三山
【正面に小野子三山】
   雨乞山頂
【雨乞山頂】

 道は尾根らしくなり正面には小野子三山が見えてくる。今回歩く稜線だ。足もとに岩が増えそれを越えながら進むと三角点のある雨乞山の山頂(931.4m)に到着する。ここも樹林に囲まれ眺めは良くない。小休止の後、さらに尾根を登り続ける。
 道は笹原になり、その先に小野子山頂(1208.3m)がある。小野子三山の最高峰である。山頂はうっすらと雪が残り、冷たい風が吹いているので余計に寒い。四等三角点と方位盤がある。眺めは良いのだが樹林もあるため移動しながらパノラマを楽しむことになる。

笹原を進む
【笹原を進む】
   冷える小野子山頂
【冷える小野子山頂】

 小野子山頂から先は道が赤芝登山口方面と十二ヶ岳方面に分かれる。これまで無意識に進んで間違えたことが何度かあったので、慎重に十二ヶ岳方面へ向かった。北面の尾根の下りは日影になっていて、雪がうっすらと残っている。吹き上げてくる風も冷たい。鞍部までけっこう下り、登り返しは日も差し、気分は楽になる。

北面は雪が残る
【北面は雪が残る】
   中ノ岳山頂
【中ノ岳山頂】

 登りの傾斜が楽になるころ、ふいに中ノ岳頂上に到着する。取り立てて特徴のない山頂でここはそのまま通過する。再び下りが続き鞍部は小野上温泉からの道と合流する。帰りはここから下ることになる。まずは十二ヶ岳目指して直進した。

男坂・女坂分岐
【男坂・女坂分岐】
   絶景の十二ヶ岳山頂
【絶景の十二ヶ岳山頂】

 登り返しを歩いていると、急に腿のあたりがひきつり出して思うように足が前に進まなくなった。寒さと急な負担をかけたためだろうか。十二ヶ岳をあきらめて下山することも考えたが、ここまで来て撤退したのではあとから後悔することになるので、痛みをこらえ足を引きずるように前に進んだ。
 道は男坂と女坂に分かれるが、距離は長いが楽であろう女坂の方へ迷わず進んだ。女坂は山頂を回り込んで反対側から登るコース取りだった。途中、小野上温泉駅方面からの合流点もあり、そこから左手の山頂へ苦労して進んだ。
 十二ヶ岳山頂は(1200.9m)、今回のコースで一番の展望だった。周りに遮るものが無く360度の大展望である。方位盤に刻まれた山はほとんど見えているようだった。陽も当たっているので暖かくなり休息には最適の場所となった。

谷川岳方面
【谷川岳方面】
   上州武尊方面
【上州武尊方面】

 十二ヶ岳山頂からは上越方面の山なみが一望できる。どの山も雪を被っていて壮観な眺めだ。谷川岳だけは少し雲がかかり風も強そうだ。上州武尊もどっしりとした山で意外と大きい。

この指導標が間違えの元
【この指導標が間違えの元】
   湧き水は数カ所
【湧き水は数カ所】

 十二ヶ岳からの下山ではまたしても道を間違えてしまった。男坂を下るつもりだったが、最初に来た道を戻り、小野上温泉方面を示す指導標に従ったのが間違いで、そちらは遠回りのコースだった。しばらく歩いてから気付き、引き返してから結局女坂で戻ることになった。先ほど歩いた鞍部から小野上温泉方面へ下り、あとは迷うこともなく順調に下山することができた。

小野子山を振り返る
【小野子山を振り返る】
   高崎行き入線
【高崎行き入線】

 下山は谷あいの道を下ることになる。十二ヶ岳滝上(せんうえ)と書かれた道標を通過し、植林帯を抜けると舗装道にでる。舗装道の反対側に山道は続いているが、その先で再び舗装道に突き当たる。そこからは舗装道の右手に進み下っていくと車止めがあり、その先に駐車場がある。十二ヶ岳だけを登るなら、この駐車場を利用するのが便利だろう。駐車場の少し先に十二ヶ岳名水と書かれた水場が何カ所か現れるがこの水は煮沸して飲めと書かれた掲示もある。
 舗装道歩きはしばらく続く。集落に入ると道の脇に道祖神が目立ってくる。小野上駅まで2.3kmの標識がある。正面には榛名山が見え、振り返ると小野上山が見える。
 集落に入ってからはiPhoneが道案内となる。入り組んだ道を右へ左へと曲がり国道353号に出る。駅は国道と線路の反対側に行かなければならないが、踏切が駅より先にあるため回り込んで進んだ。踏切を渡るとちょうど高崎行きの列車が来たが、それより温泉である。駅前にある小野上温泉センターへ入った。

付近の山 榛名山(2006.05.26)、赤城山(1998.10.11)

立ち寄り湯情報
 
小野上温泉 さちのゆ★★★★
場所:群馬県渋川市村上305-2(TEL:0279-59-2611)
泉質:塩化物泉
料金:400円・時間:9:00~21:00
休館:毎月20日(土・日曜、祝日の場合は前日休)
食堂:有、露天:有
Camera:CANON PowerShot S100

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