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有明山−日本二百名山

有明山−日本二百名山

北アルプスの前衛、眺望はガスの中

北アルプスの前衛、眺望はガスの中

【有明山山頂】

有明山山頂

山行情報
日程 2009年07月19日(日)
山名(山域) 有明山(北アルプス)
入/下山地 有明荘
メンバー 津田、稲葉、Chifu、福島
行動時間 6時間05分
歩行
距離
登り
下り
歩数
7.8km 1329m 1329m 25,981歩
280x158

コース(タイム)

町営駐車場(7:50)−(11:08)有明山(11:20)−(13:45)町営駐車場

 《山概略》
 有明山は古くから信仰の対象として安曇野の人々から親しまれた山である。麓には有明山古墳群が点在し、有明山を祀ったといわれる祭祀場跡も残っている。別名で安曇富士、信濃富士とも言われるようにすそ野を広げた綺麗な山である。北アルプス表銀座の前衛の山であり、山頂からはその山なみが一望できるはずである。

 《アプローチ編》
 今回の山行では、この山を登る予定はなかった。まずはその顛末から話は始まる。
 北アルプスの地へやってきたのは日本百名山完登の最後の山として笠ヶ岳を目指すためであった。海の日を含む三連休でその計画を立てた。出発二日目の天気はそれほど悪い予報ではなかった。その時点で計画決行が決まったが、前日になってにわかに予報が悪い天気へと変わった。そして金曜の夜に横浜の自宅を出発。21時に橋本駅で仲間と合流し、新穂高へ向かった。
 25時過ぎに新穂高の無料駐車場に到着。夜中にもかかわらず警備員が駐車場の誘導をしていた。駐車場は連休前で空きが心配だったが、半分も埋まっておらずがら空き状態。すぐに仮眠に入る。
 翌朝4時過ぎに起床。雨は夜半から降り続けており、朝には一段と強く降っていた。昨夜到着している仲間の車のところに行き、この日の笠ヶ岳登頂は中止となった。この雨の中、出発する強者パーティーもちらほら見かけられた。我々はちょっと贅沢な共同食糧を無駄にしないため中房温泉のキャンプ場で一泊することにした。
 移動途中、平湯温泉のひらゆの森でひと風呂浴びて、安房トンネルを越えて中房温泉へ穂高の町では雨は降ってなかったようだ。キャンプ場は中房温泉のすぐ横にあり、標高は1100mを越えている。携帯は使えなかった。
 テントサイトのすぐ横には駐車スペースがあるものの、キャンプ場利用者は500mほど下ったところの町営駐車スペースに車を置かなければならなく不便だ。しかしトイレは近くにあり綺麗だ。その夜は、ウナギ飯や豚汁を食べて共同食料を消化した。


登山口駐車場 【登山口駐車場】

 国民宿舎有明荘の裏手に有明山登山口駐車場がある。中房温泉に近いところの駐車場は満車だったが、ここはまだ空いていた。

 《有明山へ》
 中房温泉の朝は雨だったが、せっかくここまで来たので有明山は登ることになった。テントを撤収し、有明山の登山口がある有明荘の駐車場に移動した。
 今回の山行では70Lのザックしか持ってきていなかった。日帰り装備をザックに入れるとスカスカで、テントマットを入れて形を整えることにした。Chifuさんに至っては手ぶらで登るようだ。

有明山登山口 【有明山登山口】

 駐車場の奥にある登山口。注意書きにはこの山は登山道整備が十分でないことや、クマが出ることがある、と書かれている。登山道の状況は問題ないのだが、クマの方は気になり、定期的に笛を吹きながら登ることになる。(標高1390m)


 雨具を身につけ、ザックカバーも付け、完全な雨装備で登山口に入った。雨具を付けての山行は昨年の北アルプス以来だ。要するに北アルプスに来るたび雨が降っていることになる。クマザサの生い茂る登山道を黙々と歩き、三段の滝への分岐を通過する。

原始的なハシゴ
【原始的なハシゴ】
   四合目通過
【四合目通過】

 (標高1510m)垂直に近いのぼりに丸太を組んだハシゴが架かっている。あまりよく整備されていない登山道という割には一応整備されている。ハシゴは雨のため滑りやすい。
 歩き始めて1時間半ほどで四合目を示す石標(標高1829m)が現れた。目印のない道が続いていたため次に五合目が現れると期待を込めて登ったが、なかなか現れない。八合目でようやく現れることになる。


岩場のトラバース
【岩場のトラバース】
   八合目石標
【八合目石標】

 登山道には危ないところがほとんどないが、一部で切れ落ちた岩場のトラバースがある。そこには鎖や足場にはボルトがあるので渡りやすくなっている。岩場の先にはクマザサの中に水場がある。雨が降っている割には水量は多くなかった。
 当初四人で登っていたが、ペースが遅く2パーティーに分けることになった。自分とChifuさんが先行した。Chifuさんはトップとなると休みもせずにぐいぐいと登っていく。今回の登山中我々以外に人の気配が無く、ひょっとして誰も登っていないのかと思ったが、樹林の間から山頂が見える頃、個人山行2組とすれ違った。
 エアリアマップによると有明山までは5時間となっているので、そのつもりで登っていた。しかし、降りてきた人によると、このコースは3時間だと言われた。また地図が古いためだろうか。先日の白石山でも地図記載の時間よりかなり早めに行動できていた。
 八合目石標(標高2171m)のあたりから有明山の稜線歩きとなる。樹林帯の中を登っていくと有明山の山頂に出る。

有明山頂上 【有明山頂上】

 有明山の山頂は、北岳、中岳、南岳の三つがある。最初の山頂が北岳で、有明山社の奥社の祠がある。ステンレス製の鳥居は避雷針の役目も負っているようで、雷雲発生時は鳥居に近づくなと説明がある。

 有明山頂上からは、北アルプスが一望できるはずなのだが、この天気では望むべくもない。しかし、下界の平野がうっすらと見えていた。平野はほとんどが田んぼで覆われ、川が横切っているのが見える。信濃川水系の高瀬川で、上流の高瀬ダムと言えば裏銀座縦走の出発点となっていて懐かしい。
中岳のピーク
【中岳のピーク】
   穂高の町並み一望
【穂高の町並み一望】

 祠の裏から更に80mほど奥へ行くと、中岳のピークとなる。三角点はこちらにある (標高2268.3m)。そのさらに先に南岳があるようだが、そこまで行かずに引き返した。
 下山中も雨が降り止むことはなく強弱を繰り返しながら降っている。津田さん、稲葉さんの後続パーティーとすれ違ったときは1時間半ほど差が開いていた。さらにその後、若い外人部隊四人組とすれ違う。結局、登り3時間ちょっと、下り2時間25分で登山口へ戻った。

《登山道の花》
144x108 ■■ ヒヨドリバナ
 【1.イチヤクソウ】
 【2.■■】
 【3.ヒヨドリバナ】
■■ ■■ ■■
 【4.シャクナゲ】
 【5.■■】
 【6.■■】
■■ ■■ ■■
 【7.ギンリョウソウ】
 【8.■■】
 【9.■■】
 下山後、車で道の駅(アルプス安曇野ほりがねの里)に移動し、iPhoneで明日の天気を調べた。すると、明日だけ天気が良さそうではないか。そのまま再び新穂高へと向かった。途中、新島々近くの竜島温泉に立ち寄ったがやけに混んでいた。

付近の山 燕岳、大天井岳、常念岳(表銀座縦走-2001.05.02-05
余裕があれば訪れたいところ
有明美術館、有明温泉、中房温泉、有明山神社、有明山社、金福山観松院

立ち寄り湯情報
竜島温泉 せせらぎの湯★★★
場所:長野県東筑摩郡波田町竜島3452(TEL:0263-94-1126)
泉質:アルカリ性単純温泉(泉温41.3℃)
料金:500円・時間:10:00〜22:00・休館:月曜日、12/31,1/1
食堂有
Camera:Canon IXY 910is,EOS KISS X2

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