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神奈川県の山

シダンゴ山

 【山 名】シダンゴ山・宮地山
 【山 域】丹沢
 【日 程】1997年5月17日
 【天 気】曇り
 【入山地】寄(やどりき)
 【交 通】マイカー
 【メンバー】G、D、Y、福島

 シダンゴ山は2週間前に奈良のメンバーを交えて行くはずでしたが、登山口まで行ったものの雨のため撤退していました。今度こそはと、メンバーにDさんと、今回初登場のGさん同僚のYさんを交えて再び挑戦する運びとなりました。

【丹沢鳥瞰図】

 寄のバス停にある看板


 7時20分くらいに大和のGさん家に到着。テーブルの上に広げられた今回の昼食の食料の説明を受けた。いつになく豪華である。量も多く、僕のザック(最小型)には収容しきれないので急遽Gさんのザック(35L)を借りることにする。
 Yさんが来たところで出発。車は246から厚木へ。東名にのり、次の秦野中井で降りる。再び246から松田町に入ってすぐ県道神縄神山線を北上する。寄のバス停付近にある「みやま運動広場」駐車場にはすでにDさんは来ていた。9時頃に到着したこの駐車場はフリーでかなり広い。広場でイベントがない限り満車にはなりそうもない。ところで、寄は「やどりき」と読むようだ。松田町のパンフレットや信号機のローマ字がそうなっている。マップにかかれている「やどろぎ」は間違いか。

【寄の駐車場】

 みやま運動広場の駐車場。寄のバス停のすぐ横。シダンゴ山は丹沢前衛のためか、主脈から離れているので満車になることはない。無料。
 後方は宮地山


 9:40、駐車場を出発。目の前の大寺橋を渡り、住宅地の中のハイキングコースを歩く。シダンゴへの道標が各所にあるので迷うことはない。アスファルトの傾斜はかなりきつい、宅地を抜けると茶畑があり、休憩所とともにトイレもある。傾斜はいよいよきつくなり、鹿・猪よけの柵だろうか、ゲートを通る。路面が土に変わり、急勾配は続く。この急勾配はほとんど山頂まで続いている。気温は平年並みではあるが5月の丹沢登山は夏と変わらず、汗が止めどもなく出てくる。地図上の水場は確認することはできなかった。山頂までの登山道は眺望がなく、規則正しく植えられた杉ばかりである。

【寄の駐車場】

 杉やヒノキの規則正しい植林ばかりで、退屈する


 山頂までのコースタイムは1時間20分とマップには書いてあったけど、10:20には着いたので、40分しかかかっていないことになる。山頂は立木もなく、広いので見通しがよい。鍋割山が目の前に、秦野峠への稜線が一望できる。富士山が見えるらしいが見えない。テーブルが6つほどあり、その一つを陣取る。
 4人がそろったところで、食料を広げる。食材は、フランスパン、ハム、キュウリ、レタス、トマト、チーズ(カマンベール、スモーク)、クラッカー、ブルーベリージャム、蜂蜜、桃缶、カフェオレ(牛乳、フィルター付きモカ)、アップルティー、シナモンシュガー、ワイン(白、スパークリング)、メロンの数々。四方山話をしながらのんびりとこれらを平らげた。大汗をかいた後ではあるが、体重が減るどころかむしろ増えたような気がする。

【シダンゴ山頂】

 四方見通しがよい


【豪華な昼食】

 登山と言うよりハイキング気分で、ザックの中身はほとんど食料だった。


 下るころには、鍋割山がガスって見えなくなってきた。来た道には戻らず、秦野峠方面へ。階段を下りきると分岐があるので左手へ進む。送電線の鉄塔をくぐり、ピークを通過するが、そこは宮地山ではないらしく、道標はさらに先を示している。到着した分岐は左手が寄、右手が宮地山となっている。どうやら、97年度版の『山と高原地図』は情報が古いようで、我々は新ルートを歩いてきたようだ。先ほどのピークは、地図上で588mの名もないピークとなっている。このピークを巻いている地図上のルートは廃止されたようだ。
 分岐を右手の宮地山へ進み、5分もしないで山頂へ。山頂の半分は柵で仕切られ、東屋は屋根を残して崩れている。このあたりは杉林でなく雑木林なので、緑が鮮やかだ。腰かけてしばらく歓談するが、蠅などの虫がまとわりついてうっとうしい。

【宮地山山頂】

 山頂の半分は柵で仕切られている。


 先ほどの分岐に戻り、寄方面へ。道は作られたばかりの登山道で、木々の剪定跡が生々しく、道も整地したばかりの様子であった。柵の扉を出ると、茶畑で、やがて住宅地に出る。大寺橋の手前から登ってきた道に戻る。
 半日のハイキングコースではあるが山頂でのんびりしたので帰り着いた頃には日も暮れかかっていた。虫に刺された手足がかゆい。僕にとっての丹沢の季節はもう終わった。夏の丹沢は脱水状態になるほど暑いので。


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