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障子ヶ岳-福岡県の山

障子ヶ岳-福岡県の山

秀吉が攻め落とした古城跡

秀吉が攻め落とした古城跡

【眺めの良い一の丸跡】

眺めの良い一の丸跡

山行情報
日程 2013年05月02日(木)
山名(山域) 障子ヶ岳(福岡
入/下山地 勝山宮原
メンバー 単独行
行動時間 1時間36分
歩行
距離
登り
下り
歩数
4.9km 479m 479m 11,100歩
障子ヶ岳マップ

コース(タイム)

千女房のヤマザクラ(10:01)-(10:43)障子ヶ岳-(11:37)千女房のヤマザクラ

 《山概略》
 障子ヶ岳は福岡県のみやこ町と香春町の境にある標高427mの低山である。この辺りの山の多くが戦国時代に山城が置かれていたが、障子ヶ岳の山頂一帯もかつて山城で、曲輪や堀切の跡が残っている。近くにある香春岳が大規模な山城であった事から、その支城として機能したようだ。豊臣秀吉の九州征伐により落城、そして廃城となった。

 《アプローチ編》
 帰省中の実家からのアプローチとなる。車は勝山総合運動公園の駐車場に駐めるつもりで、一台も車が駐まっていないその広い駐車場までやって来た。付近に山の案内はなく、駐車場の近くで作業していた耳の遠い爺さんに障子ヶ岳の登山口を訪ねると、丁寧に教えてくれた。そこは地元では有名な千女房桜のところだった。
 車で移動してもたいした距離ではないが、集落の中の狭い道を車で進んで行くと、その大きな桜の木の側に数台駐められる駐車スペースがあった。


千女房のヤマザクラ
【千女房のヤマザクラ】
   林道を進む
【林道を進む 】

 《障子ヶ岳へ》
 千女房桜は推定樹齢約300年といわれるヤマザクラで樹高は19メートルある。この時期は単なる緑の木だが、春には盛大な花を咲かせ、多くの花見客が訪れるようだ。その桜の木を見てから登山を始める。ここも登山の案内は全くないが、林道が山に向かって延びているので、そこを歩いた。
 少し歩くと、障子ヶ岳登り口と手書きで書かれた指導標があり、林道から左の山道に入っていく。しばらく雑木林の中を歩くと、右から味見峠からの道が合流する。そこからは良く歩かれた稜線の道となる。

指導標に従い進む
【指導標に従い進む】
   バイク止めだろうか
【バイク止めだろうか】

 樹林に囲まれ気持ちよく歩いて行くと、車止めのバリケードがいくつも立っている。バイクが入らないようにしているのだろうか。道はときどき樹林が途切れ、周りの風景が見えるようになる。天気が良く、新緑に覆われた山々が鮮やかだ。
 砦跡というところに来ると、目の前に山頂のようなピークが見えてくる。それほど標高差はなく、楽にたどり着きそうだ。

山頂が見えてくる
【山頂が見えてくる】
   山頂まで段々になっている
【山頂まで段々になっている】

 途中、唐突に登山者名簿のボックスがある。挨拶代わりに中に入っているノートに記名した。ボックスの横には温度計があり、17度を示していた。
 空堀跡を通過すると、樹林が払われちょっとした草原となる。城が造られた際に造成したのだろう山頂にかけて段々になっている。馬場跡を通過し、本丸跡のところが山頂である。
山頂は360度の展望
【山頂は360度の展望】
   すぐ近くに香春岳
【すぐ近くに香春岳】

 標高427mの山頂からは360度の展望が広がる。となりの香春岳の一の岳は山がほとんど削られ露天掘りの白い石灰岩が良く見える。アンテナの立つ大坂山や平尾台の貫ヶ岳など地元ではおなじみの山が一望できる。

曲輪を見下ろす
【曲輪を見下ろす】
   駐車場所へ下山
【駐車場所へ下山 】

 山頂でしばらくくつろいでから来た道を下山した。帰りはあっという間で駐車場に到着する。結局、山の中で人に会う事はなかった。連休だが平日なので山に行くような者はいないのだろう。地方の山は山らしくて良い。

付近の山 香春岳(2005.05.04)、大坂山(2010.01.02)、御所ヶ岳(2012.08.13)

Camera:CANON PowerShot S100

NOYAMA
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