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鬼岳-長崎県の山

鬼岳-長崎県の山

気持ちの良い草原の山を歩く

気持ちの良い草原の山を歩く

【全山草原の鬼岳】

全山草原の鬼岳

山行情報
日程 2017年7月22日(土)
山名(山域) 鬼岳(九州
入/下山地 鬼岳駐車場
メンバー 単独行
行動時間 45分
歩行
距離
登り
下り
歩数
2.2km 140m 140m 14,285歩
■■■

コース(タイム)

鬼岳駐車場(10:53)-(11:17)鬼岳-(11:35)鬼岳駐車場

 《山概略》
 長崎県の東沖合にある五島列島は大小140あまりの島があるという。その五島の最大の島が福江島で、日本国内の島の面積としては11番目になる。福江島の最高峰は、島の中央やや西にある七ッ岳で標高は431.5mである。今回の五島訪問では時間的な制約もあることから、最高峰ではなく五島のシンボル的存在でもある鬼岳を登ることにした。鬼岳は標高315mで空港のすぐ近くにあり、全山草原の美しい丘陵の山である。

 《アプローチ編》
 三連休で五島と長崎に行く計画を立てた。今回は山へ行くつもりはなかったのだが、福江の鬼岳があまりにも簡単に登れると言うことで計画に組み入れた。
 羽田空港を6:55出発のANAに乗り、長崎空港乗り換えで五島福江へ到着したのは10:05。空港からはレンタカーで鬼岳へ向かった。まず目指すのは鬼岳中腹にある「鬼岳四季の里」という食堂である。まずは腹ごしらえで、五島うどんを食べるつもりであった。しかし、なんとこの日は団体客の相手をすると言うことで、個人客はお断りで門前払いになってしまった。とんだ計算違いである。今回五島滞在中に五島うどんを食べることは叶わなかった。
 四季の里から鬼岳駐車場まではすぐである。坂を登っていくと広い駐車場があるが、車はほとんど駐まっていない。五島の天文台も駐車場の脇にある。駐車場の標高は207mで、鬼岳の山頂までの標高差は100m程度である。


駐車場から続くなだらかな曲線
【駐車場から続くなだらかな曲線】
   登山道は一面の草原
【登山道は一面の草原】

 《鬼岳へ》
 車を降りて持って行くのはカメラだけである。今回は登山というより草原の散歩である。トイレのある建物の脇を通るとすぐに草原の斜面で、階段があるのでそこを登っていく。少し登ると、先にあずま屋が見えてくるが、そこへは寄らずに、左手の高い方へと向かっていく。
 階段は終わり、草原の上を歩いて行くが、とくに道はなく、まっすぐに高みへと進んでいく。外人の観光客だろうか、数人とすれ違うが、回りにはそれほど人はいない。山を半分ほど登ると草が伸びてきて、それを刈ったような道らしきものが現れる。一段高いところまで上がると景色も良くなってくる。回りには木が一本も生えていないので、見通しは抜群である。

少し登ると見える五島の町並み
【少し登ると見える五島の町並み】
   稜線は円を描くように続く
【稜線は円を描くように続く】

 道は細く稜線らしくなる。右手の反対側まで稜線が続いているようだが、どこが山頂かよく分からない。とにかく山頂の道標が出てくるまで歩くことにした。稜線上はヒョウモンやジャノメなどの蝶が良く舞っている。
 火口壁の反対側まで歩く覚悟をしていたが、鬼岳山頂と書かれた道標は思ったより近くに立てられていた。標高は315mでその道標も半ば草地に埋もれている。山頂からは東の眺望が開け、福江の町並みや色とりどりの田畑、同じ火山帯の火ノ岳、臼岳、箕岳、そして島を取り囲む海に浮かぶ島々を見渡すことができる。

山頂に到着
【山頂に到着】
   海と畑が広がる
【海と畑が広がる】

 山頂からは来た道を戻る。同じ道ではあるが、景色は全く異なり、下りの方が視界が広がる。左手には空港の滑走路が平行して続いている。乗ってきたプロペラ機はもう飛んでいったのか、飛行機が離発着する気配はない。正面には福江港が見える。長崎からのジェットフォイルは、その港から出ており、明日はそれを利用することになる。
 あずま屋の近くまで降り、そこから天文台へ向かった。天文台は昼間は閉じられていて、18時から22時まで開館するようだ。事前に電話連絡が必要なようで、利用者が来ない日は空けないのだろう。この日は天気も良いので星空が期待できるのだが、レンタカーは今日のうちに返してしまうので、夜ここに来る交通手段がないのが残念だ。(鬼岳天文台は九州でも有数の口径60センチメートルのニュートン式反射望遠鏡を備え、星座のビデオ放映も行っているようだ)

眺めの良い下山
【眺めの良い下山】
   天文台を経由して降りる
【天文台を経由して降りる】

 この日は汗ばむ日差しと湿気で、たいした歩きではなかったが汗だくになった。駐車場の車に乗り込み、エアコンを付けると生き返る。わずか45分の行動だったが、なかなか珍しい山であった。残りの時間は島をぐるりと一周し、日本の西の果てである五島を満喫するドライブへと出かけた。

《五島の風景》
長崎からはプロペラ機 堂崎天主堂 魚津ヶ崎公園
 【1.長崎からはプロペラ機】
 【2.堂崎天主堂】
 【3.魚津ヶ崎公園】
魚津ヶ崎公園付近 遣唐使ふるさと館 空海記念碑・辞本涯
 【4.魚津ヶ崎公園付近】
 【5.遣唐使ふるさと館】
 【6.空海記念碑・辞本涯】
高浜ビーチ 大瀬崎灯台 福江城趾
 【7.高浜ビーチ】
 【8.大瀬崎灯台】
 【9.福江城趾】

Camera:CANON EOS 6D

NOYAMA
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