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八丈富士-東京都の山

八丈富士-東京都の山

雨降る前にお鉢を一周

雨降る前にお鉢を一周

【大賀郷園地からの八丈富士】

大賀郷園地からの八丈富士

山行情報
日程 2014年2月27日(木)
山名(山域) 八丈富士(南関東
入/下山地 中腹登山口
メンバー 今井、福島
行動時間 2時間15分
歩行
距離
登り
下り
歩数
4.5km 468m 468m --歩
八丈富士マップ

コース(タイム)

登山口(9:16)-(9:50)お鉢-左回り-(10:26)山頂-(11:04)浅間神社-お鉢-(11:30)登山口

 《山概略》
 東京の南海上287kmに浮かぶ周囲59kmの小さな島は、ひょっこりひょうたん島とも言われる八丈島である。主に二つの山からなり、西山を八丈富士という。富士山のように綺麗なコニーデ型をしており、お鉢の様子も似ている。八丈島は火山島であるが、有史以降の噴火はなく、火口の中は深い緑に覆われている。

 《アプローチ編》
 八丈島へは羽田空港から日に三便往復している。その第一便である7:30発に乗り、1時間弱で八丈島入りした。空港からは予約していたレンタカーショップの車で事務所に行き、軽自動車を確保する。三日間のレンタルで9,000円なので割安だ。レンタカーで空港に戻り、食事を終えた仲間を拾って八丈富士の登山口へ向かった。
 空港前の通りを右に行き、最初の信号を左に曲がると登山道路で、そこを登っていくと鉢巻き道路に出る。そこを右に曲がるとすぐ左手に登山口の駐車スペースがある。ただし縦列駐車しかできない。


八丈富士登山口
【八丈富士登山口】
   ゲートの中に入る
【ゲートの中に入る】

 《八丈富士へ》
 登山口は標高540mで、入口には簡単な八丈富士の説明がある。それを一読して歩き始める。最初は舗装道路だが、すぐにゲートがあり、そこから先は石段の登りとなる。石段の横にはスロープがあるので、そちらの方が歩きやすい。
 八丈島は南の島と言っても、植生は本土とそれ程変わらない。登山道は中低木の樹林を切り開いて作っていて眺望はなく、シダのような葉が多く見られる。足下では早くもスミレが咲いている。タチスボスミレのようだが、伊豆七島に生えるというシチトウスミレかもしれない。
 道はつづらになっていて、何度か折り返し登っていくと山の周囲が見えてくる。しかし全体的に曇っていて霞んでいる。予報では午後から雨なのでこれから条件は悪くなる。

階段の登り
【階段の登り】
   中間地点を通過
【中間地点を通過】

 中間地点と書かれた道標の前を通過し、いつまでも続く階段を上っていくと、再びゲートがある。ゲートをくぐると鳥居があるが、何が祭られているのか分からない。階段はお直前まで続いた。
 お鉢の上に立ち、お鉢の中を覗いて意外だったのは、中が緑の森に覆われていたということだ。さすがに有史以来噴火の無い火口は森になってしまうのだろう。火口壁を右手に進み、反時計回りにお鉢巡りをすることにした。八丈富士の山頂は左手にあるピークなので、山頂到着はお鉢巡りの最後となる。

お鉢の上に到着
【お鉢の上に到着】
   反時計回りにお鉢巡り
【反時計回りにお鉢巡り】

 火口壁は風が強いが寒くはない。さすがに南国だが、緯度は足摺岬より北にある。お鉢を少し進んで北側の登りは、八丈島のパンフレットによく見られる場所だ。お鉢はすぐ左が絶壁で、右側が斜面になっている。
 お鉢は緩やかにアップダウンし、南下していくと隣の小島が見えてくる。島と言うより海から突き出た山で、八丈小島だ。以前は人も住んでいたようだが、現在は無人島だ。あとで聞いた話では、漁船が釣り人をこの島に連れてくることもあるようだが、アホウドリの生息が確認されということで、山を登ることはできないらしい。
八丈小島が見えてくる
【八丈小島が見えてくる】
   火口は緑で覆われている
【火口は緑で覆われている】

 お鉢をほぼ回ったところで、八丈富士山頂に到着。標高は854mで、360度の大展望と言いたいところだが、天気が悪いため島の街並みもうっすらとしか見えない。しばらく山頂で写真を撮っていると、カラスが近くにやってきて物欲しそうにしている。観光客に餌付けでもされているのだろうか。

山頂が見えてきた
【山頂が見えてきた】
   山頂から八丈三原山方面
【山頂から八丈三原山方面】

 山頂から少し下ると来た道に合流する。そこからお鉢の中に下りる道があり、少し下ってみることにした。下り道はそれ程深くはなく、数分で平らな場所に出る。火口丘と呼ばれる場所で、奥の方へ行くと浅間神社がある。神社といっても小さな祠がいくつかあり、鳥居が立っている。そして丸い石がいくつもあり、絵馬のように願い事が書かれているようだ。
 浅間神社のすぐ後ろは、絶壁になっていて、深い火口がまだ下に続いていた。ここに来て雨がぱらぱらと降ってきたので早々に撤退することにし、来た道を戻った。

八丈富士山頂
【八丈富士山頂】
   火口丘の浅間神社
【火口丘の浅間神社】

 駐車スペースに戻るまではぱらぱら雨で、何とか持ちこたえてくれた。車で鉢巻き道路を一周し、下界に下りて温泉へ向かった。当初はふれあいの湯へ入る予定だったが、休業(2/20~3/10)していたため、島の南端にあるみはらしの湯まで移動した。
 みはらしの湯の露天風呂からは見渡す限りの大海原と、島の岬が見える。天気が良ければ南の青ヶ島が見えるはずだが、この日は見ることができなかった。

《八丈島の風景》
みはらしの湯駐車場から 商店の駐車場で 民俗資料館
 【1.みはらしの湯駐車場から】
 【2.商店の駐車場で】
 【3.民俗資料館】
民俗資料館の庭 八丈ビューホテル 夕食は梁山泊
 【4.民俗資料館の庭】
 【5.八丈ビューホテル】
 【6.夕食は梁山泊】

付近の山 八丈三原山(2014.02.28)、大島三原山(2014.02.09)

立ち寄り湯情報
 
末吉温泉「みはらしの湯」★★★
場所:八丈島八丈町末吉581−1(TEL:04996-8-1933)
泉質:ナトリウム塩化物強塩温泉(源泉49.8度、ph7.1)
料金:500円・時間:10:30~21:30
休館:火曜日
食堂:無、露天:有
Camera:CANON PowerShot S100

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