週末は野山にいます


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草戸山-東京都の山

草戸山-東京都の山

町田市最高峰は境川源流

町田市最高峰は境川源流

【草戸山山頂】

草戸山山頂

○山行情報
日程 2025年6月1日(日)
山名(山域) 草戸山(高尾山周辺
入/下山地 大戸橋バス停/境橋バス停
メンバー 大山、黒岩、福島
行動時間 3時間55分
歩行 距離登り下り日の出
8.5km304m327m4:28

草戸山マップ

○コース(タイム)

上大戸バス停(12:03)-境川源流-(13:46)草戸山-航空神社-(15:58)小松トレイル入口-バス停

 《山概略》
 草戸山(くさとやま)は町田市、八王子市、相模原市の境界線上にある標高365mの山である。町田市の最高峰であり、標高にちなんで1年山とも呼ばれているらしい。高尾山を登るための通過地点の山ではあるが、様々なコースで歩くことが出来、相模原市の町並みを展望することが出来る。また、江ノ島付近に流れる境川の源流域で、最初の一滴を見ることが出来る。

 《アプローチ編》
 橋本駅北口から11:27発の大戸行きのバスに乗る。同行者の都合により山へ行くには遅めの出発となった。バスは法政大学に立ち寄り、上大戸で下車した。バスの乗客はほぼ地域住民で、登山者は我々だけだったようだ。




 《草戸山へ》
 バス停からはバスが去って行った道に沿ってしばらく歩く。民家の庭にはタチアオイのピンクの花が咲いている。自然豊かな地域なのか、ほたるの里と書かれた古い案内板がある。地蔵尊を通過し、小仏層という古い地層の前を通る。  正面に立派な大地沢青少年センターの施設が見えてくる。キャンプ場があるようで子供たちが走り回っている。道の脇にトイレがあるので拝借する。
 道は舗装道から林道になり、山道と変わる。急斜面の登りをゆっくりと進んでいくと、境川の源流地点がある。草むらの中をのぞいてみると、地面から水が湧き出していた。この水が52km流れて相模湾に注がれているのである。ちなみに境川は武蔵国と相模国の境を流れていたため名付けられたそうだ。



 登りは続き、右手の斜面が伐採されている場所に来ると、遠くの町並みが見えている。その先が草戸山の山頂(365m)である。山頂にはベンチとテーブルがいくつかあり、そこに腰掛け昼食休憩とした。天気は曇りだったが山頂からは関東平野の町並みが見える。白いドームが見えていたが、西武球場のようだ。
 下山は城山湖の方へ降りて行く。はなさき休憩所というあずま屋を通過し、緑の森を歩いて行くと、緑の湖面が見えてくる。ゲートを通過するが、この時期は午後五時で閉じられるようだ。城山湖の領域に入ったと言うことだろうか。
 城山湖の外周の舗装道に出る。斜面には”しろやまこ”とツツジの花で書かれている。湖を時計回りに周り、本沢ダムの上に立つと東京方面の眺望が見られる。



 城山湖のゲートを出て道なりに進むと右手に金刀比羅宮がある。急な階段を登り、金刀比羅宮の裏手にある龍籠山展望台に立ち寄る。斜面にベンチがあり、ここからの眺めはこの日のコースで一番である。東京都心のビル群や、横浜のランドマークタワーなど一望できる。初めて来た展望台だが、あまり知られていない絶景スポットである。
 展望台から更に奥へと行くと航空神社がある。小さな祠だが、戦時中に航空機事故があった場所のようだ。航空神社の先には境川の水源地の説明書きがある。このあたりは小高い場所にあるのだが、牡龍籠山(おたつごやま)と呼ばれているらしく、麓では古くから人が住み、墨書土器などが発掘されているということだ。



 牡龍籠山を降りて行くと城山湖を見下ろす展望台がある。先ほど歩いた道が見えている。城山湖は揚水ダムで夜間に津久井湖の水をくみ上げ、昼間放流して発電している。そのため一日で水位が変わり、この時間では水量が少なくなっている。
 展望台から城山湖の駐車場を通り抜け、舗装道を歩いて再び森の中へ入っていく。この日はなかなか良く歩く。小松城跡という場所を通るのだが、城の痕跡は全くない。室町時代からの山城らしい。
 ヒノキ林を通り抜けて小松橋バス停の近くに出るが、ここからは橋本駅へは戻れないようで、更に舗装道を歩いて境橋バス停まで移動する。そのバス停へ到着すると、ちょうどタイミング良く橋本駅行きのバスがやってきた。
 バスで橋本駅まで行き、下山後のお楽しみは駅前の居酒屋へ。しばし歓談して、それぞれの自宅へ帰った。

Camera:CANON EOS M6