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唐松尾山-山梨県の山

唐松尾山-山梨県の山

中川東谷から眺望のない唐松尾山へ

中川東谷から眺望のない唐松尾山へ

【二俣付近を遡行】

二俣付近を遡行

山行情報
日程 2011年10月29日(快晴)
山名(山域) 唐松尾山(奥秩父
入/下山地 一ノ瀬林道中川橋
メンバー 大山、福島
行動時間 6時間44分
歩行
距離
登り
下り
歩数
13.1km 1235m 1235m 30,000歩
唐松尾山マップ

コース(タイム)

中川橋(9:08)-(10:28)二俣-(11:45)山の神-(12:29)唐松尾山-(13:18)西御殿岩-三ノ瀬(15:37)-(15:52)中川橋

 《山概略》
 唐松尾山は奥秩父の山で、飛龍山と笠取山を結ぶ主稜線の最高峰である。名山リストに名前が挙がらないのは狭い山頂が樹林に覆われ眺望がないためだろうか。かつて植林のため山一帯がカラマツ林だったことから名付けられたようだ。
 今回は一ノ瀬川支流の中川東谷からのアプローチとなる。中川東谷は滝が全くなく、ナメが続く簡単な沢である。稜線に出ると唐松尾山や西御殿岩に行くことができる。唐松尾山はこの辺り一帯の最高峰であるが、悲しいかなカラ松に囲まれ眺望は全くない。

 《アプローチ編》
 登山口の一ノ瀬は横浜からはかなり遠い。朝は5時15分に自宅をマイカーで出発し、6時30分に橋本駅で仲間をピックアップ。相模湖ICから高速に乗り、勝沼ICで降り、柳沢峠を越えて一ノ瀬林道へ。狭いが舗装された林道を走り、笠取山登山口を通過する。このあたりはすでに多くの車が所狭しと駐められていた。中川橋の所まで進み、橋を渡った右手に駐車スペースがあるのでそこに車を駐めた。ここは10台ほど駐められるスペースがあるが、1台だけしか駐まっていなかった。

 《中川東谷へ》
 中川橋を渡ってすぐに右に曲がり、中川に沿った土手の上を歩く。道は車も通れそうな幅があるが、入口にはロープで車が進入できないようになっていた。周囲の木々は紅葉が始まり、赤や黄色が鮮やかである。左右はササの壁がしばらく続き、道なりに進んでいく。大きな堰堤を左に巻いて越えたところが入渓点となりで、沢の装備に着替える。


中川橋付近の駐車スペース
【中川橋付近の駐車スペース】
   中川沿いの土手を歩く
【中川沿いの土手を歩く】

 沢は滝はなく、難しいところもない。倒木が多いが開かれた沢で明るいのが特徴である。10月下旬のこの時期は水が冷たく感じるが耐えられないことはない。沢や岸を淡々と歩き、二俣のところで休憩する。

沢に入って遡行開始
【沢に入って遡行開始】
   ときどきナメがある
【ときどきナメがある】

 夏焼沢の二俣を過ぎるとナメが多くなる。倒木が多く、何度か二俣を通過する。二俣は全て右の方へ進む。終始緩やかな沢だが、稜線が近づくと傾斜も増してガレも増えてくる。

緩やかな沢が続く
【緩やかな沢が続く】
   ツメはガレている
【ツメはガレている】

 ガレ場となり、水流が少なくなると登山道との交差も近い。崩れ落ちた登山道の橋を越えるとガレ場を横断する登山道に合流する。沢靴から登山靴に履き替え、登山道を右手に進む。斜面のトラバース道を進むとすぐに山の神土という交差点に着く。ザックが一つ残置してあったが、白石山にでも駆けていったのだろうか。

 《唐松尾山へ》
 山の神土から左手の笠取山方面へ向かう。斜面はびっしりと笹の葉が生い茂っている。左手には富士山が見えてくる。
 徐々に高度を高めつつ登っていくと、唐松尾山の山頂(2,109m)に到着する。噂通り全く眺望のない山頂だ。ここの標高はこの山域での最高峰となっている。

 《西御殿岩へ》
 唐松尾山の山頂から来た道を戻り、稜線を少し降りたところから左手の道に入る。分かりにくいが西御殿岩への道標がある。あまり人が歩かれていない道だが、この日は他にも数組の登山者が西御殿岩を目指していた。山頂付近は岩場で、岩をよじ登っていくと、360度視界が開かれた西御殿岩山頂(2,075m)に到着する。

富士の眺望
【富士の眺望】
   唐松尾山の頂上
【唐松尾山の頂上】

 西御殿岩からの眺めは素晴らしく、富士はもちろん丹沢の山塊も見渡せる。白石山の山肌は色とりどりの紅葉がちょうど見頃を迎えていた。久しぶりに岩の上から360度のパノラマ写真を撮った。

【西御殿岩からの眺望】
 中央に白石山、右端に雲取山、左の方には西上州の山々や両神山が見える。白石山は2009年に訪れているが、かつて秘境と呼ばれたこの山も一般的な山となっている。それでも往復12時間以上を歩かなければならない。

 後から御殿岩に登ってきたパーティーは、岩の上からの眺望を見るや、すごいすごいと感動していた。秋晴れの貴重な眺望をいつまでも楽しみたいが、しばらく眺望を楽しんでから山の神土の方へ下山した。


西御殿岩山頂
【西御殿岩山頂】
   三ノ瀬へ下山
【三ノ瀬へ下山】

 山の神土から牛王院平を経て、三ノ瀬まで下る道は紅葉が美しい。途中、以前はなかった鹿よけの柵を通過する。登山道は広くよく整備され、トレイルランの人も多い。民宿のある集落まで下り、舗装道を右に進み、10分あまりで駐車スペースに到着する。
 帰路は奥多摩方面へ車を走らせ、途中、のめこい湯に立ち寄る。まだ時間が早いせいか、多少混んでいた。

付近の山 白石山(2009.06.06)、笠取山(2010.03.13)、飛龍山(2004.01.03)

立ち寄り湯情報
 
丹波山温泉「のめこい湯」★★★★
山梨県北都留郡丹波山村778番地2(TEL:0428-88-0026)
単純硫黄温泉、PH9.6、泉温43.3度、湧出量160㍑/分
入場:600円(3時間),休館日:木曜日
営業:10:00~19:00(最終受付18:00)
露天あり、食堂あり
Camera:NIKON COOLPIX P300

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