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釈迦ヶ岳-山梨百名山

釈迦ヶ岳-山梨百名山

続く急登、大展望は雲の中

続く急登、大展望は雲の中

【山頂の眺望は真っ白】

山頂の眺望は真っ白

山行情報
日程 2012年06月23日(土)
山名(山域) 釈迦ヶ岳(富士五湖周辺
入/下山地 檜峯神社下第三登山口
メンバー 単独行
行動時間 3時間22分
歩行 距離 登り 下り 歩数
4.8km 717m 717m 12500歩
釈迦ヶ岳マップ

コース(タイム)

第三登山道入口(9:47)-(11:18)釈迦ヶ岳(11:39)-檜峯神社-(13:09)第三登山道入口=ももの里温泉

 《山概略》
 山梨百名山の釈迦ヶ岳は笛吹市の南に位置し、御坂山塊と分かれた稜線上にある。山頂からの眺望が素晴らしい山で、登山口は東のドンベイ峠、北東の檜峰神社などにある。今回は達沢山に続いて登ることから檜峰神社から登ることにした。

 《アプローチ編》
 国道137号の御坂みちから檜峰神社への分岐は分かりにくい。カーナビにもそれらしき道は見あたらないのだ。しかし、道には檜峰神社への道標があるのでそれを頼りに車を進めていく。林道を調子よく進んでいると目の前に車止めの柵が見えてきた。柵には大栃山登山口と書かれている。釈迦ヶ岳ではないところが気になったが、檜峰神社はそれぞれの山の登山口である。それより車がこれ以上は入れないのは問題である。車を降りて柵の辺りを観察すると、その柵は車を入らせないようにするものではなく、鹿の進入を防ぐためのもののようだ。鍵はかかっておらず、手で簡単に開けられたので、そのまま車を進入させた。
 林道は神座山林道というようだ。しばらく登っていくと、右手に登山口があり、更にその先の左手に第三登山道と書かれた登山口があり、駐車スペースもあったのでそこに車を駐めることにした。檜峰神社はまだ林道の先にあるが、登山コースは周遊コースなので下山時に訪れることになる。


鹿よけのゲート
【鹿よけのゲート】
   第三登山道入口
【第三登山道入口 】

 《釈迦ヶ岳へ》
 登山口の標高はおよそ1054mで、釈迦ヶ岳山頂まで590mほど登ることになる。半日コースとしては適当な標高差だ。登山口に入り、歩き始めるがしばらく舗装された林道が続く。その舗装も半ば緑に浸食されている。やがて右手に山道が別れ、釈迦ヶ岳へという指導標に従って進む。
 植林帯の山道は徐々に荒れてきて、あまり整備もされず人も歩かれていないことが分かる。ふと足もとを見ると、鳥の巣が落ちている。卵が7個ばかりあるので、落ちた巣ではなくもともと地面に作った巣なのだろう。卵は鶏の卵の三分の二ほどの大きさだ。キジの巣だろうか、親鳥がいる気配はない。

樹林帯が続く
【樹林帯が続く】
   地面に鳥の巣?
【地面に鳥の巣?】

 稜線まではつづらもなく急な坂をほぼ直登である。息を切らしながら登り、最後だけ右の方へトラバース気味に進むと稜線に出る。今来た道は急なため初心者は下るなと言う標識がある。左手の釈迦ヶ岳方面へ向かった。
 道は尾根道になり、登りは続く。上に行くにつれ岩が増えてきて、太いロープがある岩場も何カ所かある。途中展望台のような所に出るが、一面真っ白で何も見えない。天気が良ければ甲府方面が見えるはずである。
 あともう少しで山頂というところで、この日初めて二人組の下山者とすれ違い言葉を交わした。山頂には綺麗どころの四人組がいますよといわれ、疲れも忘れ山頂へ急いだ。

稜線に到着
【稜線に到着】
   岩が増えてくる
【岩が増えてくる】

 岩場を乗り越え、狭い藪の中を通り抜けると、ごつごつとした岩の多い釈迦ヶ岳の山頂(1641m)に到着する。山頂には確かに4人組の女性陣がいたが、綺麗どころというには30年は経過しているだろう。彼女らは東のドンベイ峠から登ってきたようだ。
 山頂からの眺望は全く得られなかった。方位盤が置かれていたのでそれを見ると、南アルプスや富士山、御坂や奥秩父などそうそうたる山なみが見られるようだった。岩の上に腰掛け、コンビニで買っておいた弁当を食べた。

岩場には太いロープ
【岩場には太いロープ】
   山頂
【山頂】

 《檜峰神社へ》
 来た道を下り、岩場ではロープを伝いながら慎重に降りていく。ガスが少しはとれてきて、うねうねと続く山稜が見えてきた。大栃山に続く稜線である。先ほどの合流地点は下らずにまっすぐ進むと、続いて左手に上芦川への分岐が現れる。そこから登り返しになり、登り切ると三角点のある山頂(1521.9m)に到着する。四等三角点だが地図にはピークの名前はない。釈迦ヶ岳はこのピークと共に双耳峰と言えないこともなく、こちらは緑に囲まれもとより眺望はないところだ。
 三角点ピークを下っていくと分岐がある。真っ直ぐ行くと大栃山で右が檜峰神社である。大栃山も山梨百名山であるため、いずれは行くことになる山である。この際立ち寄っておこうかと思ったが、地図には大栃山までの範囲が記載されていない。GPSでは道がなく、下山道も明らかではない。少し考えたあげく、このまま下山することにした。この分岐では若い二人組の男女が登ってきたが、横浜から電車バスで来たという。マイナーな山であるのによく来たものだ。

大栃山方面
【大栃山方面】
   檜峯神社へ下山
【檜峯神社へ下山】

 急な斜面を下り、小さな沢を渡るとスギの植林となる。植林帯を抜けると林道にぶつかり、林道を少し下ると檜峰神社の敷地に入り、みさか山歩きマップの案内板がある。大栃山までコースタイムを見ると、先ほどの分岐から3時間40分かかることが分かった。
 薬王水という水場を経由し、橋を渡ると檜峰神社の建物がある。境内は人の気配がなくひっそりとしている。正面の建物の裏手が本殿だろうか、足場が組まれ工事中だ。このような山奥の人気のない神社の改築にどこから資金が出ているのか不思議だ。神社からは舗装された林道を下って第三登山口の駐車スペースに戻った。

檜峯神社
【檜峯神社】
   林道を下る
【林道を下る】

 下山後は中央自動車道方面のももの里温泉へ。山梨県は温泉の宝庫なので、どこの山の麓にも温泉があり便利だ。ももの里温泉はJAFの会員割引が効き、100円引きで入ることができた。
 帰りの中央自動車道は渋滞もなくスムーズに進み、高尾山ICで降りて相模川沿いの道を246号まで南下した。建設中の圏央道に沿った道だが、横浜に帰るにはこの道が早いことが分かった。

付近の山 黒岳(2008.06.14)、達沢山(2012.06.23)、節刀ヶ岳(2010.10.16)

立ち寄り湯情報
 
ももの里温泉★★★★
場所:山梨県笛吹市一宮町金沢387-1 (TEL:0553-47-4126)
泉質:アルカリ性単純温泉
料金:600円・時間:10:00~21:00
休館:木曜日(祝日の場合は翌日)
食堂:有、露天:有
Camera:CANON PowerShot S100

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