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丹沢主脈縦走−神奈川県
仲間を追悼する縦走山行 | |||||||||||||||||||||||||||||
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コース(タイム)大倉(7:30)−(11:20)塔ノ岳−(12:50)丹沢山−(17:09)姫次−(17:57)黍殻山避難小屋(7:47) −(8:49)青根
MML12周年記念と山に逝った仲間の追悼を兼ねて丹沢の主脈縦走を行った。大倉から塔ノ岳・蛭ヶ岳を越えて黍殻山避難小屋までは長丁場で登る累積標高も2000m以上と半端ではない。荷物も日帰り装備ではなく、宴会装備も入っている。そのため当初は完走することができるのか心配だった。しかし実際には時間こそそれなりの時間がかかったものの意外と苦労もなく走破することができたのである。 【花立山荘】 小屋の横には土嚢が積まれていた。と思ったら、ぼっ荷レース用の荷だった。20kgのそれを片手で持ち上げようとすると、さすがに重量感があった。 金冷シを通過。ここは鍋割山への分岐となっていて、昨年10月に鍋割山から雨山を経由してシダンゴ山、寄へと歩いたが、そのときも長丁場であった。 11:20、塔ノ岳到着。山頂はガスに覆われ眺望は全く無く、冷たい風が吹く中、昼食タイムとした。 塔ノ岳まではこの日の行程の三分の一ほどだが、標高差1200mを登ってきているので、気持ち的にはほぼ半分は来たという感じだ。しかし、最高峰の蛭ヶ岳も控えており、まだまだアップダウンが続くので気が抜けない。 【塔ノ岳】 塔ノ岳(1490.9m) 塔ノ岳は丹沢の中でも大山に次ぐ人気の山ではないだろうか。かつては雨乞いの神がまつられていたていたこともあり、山頂には尊仏岩があったが震災で崖下に落ちたという。 12:50、丹沢山に到着。ここまで思いの外汗をかき、小屋でペットボトルの飲料を購入(500円)。日帰り山行の場合、いつもは500mlの飲料1本で十分であるがさすがにこの日は1Lは必要となった。丹沢主脈はところどころに山小屋があるので便利でもある。 みやま山荘の前で少し休憩し、別ルートに進む大山さんと別れる。 縦走路は以前よりも木道が増えているようで、滑りやすい土より木道の方が歩きやすい。蛭ヶ岳方面からやってくる登山者は多く、何人もすれ違う。金曜の夜から小屋に泊まってきているのだろうか。 【赤白の花が咲く】 塔ノ岳から蛭ヶ岳にかけての稜線上はツツジの花が良く咲いている。シロヤシオは散り始めて地面で白い花を咲かせている。ミツバツツジが満開である。 【竜ヶ馬場付近】 このあたりは気持ちの良い緑が広がる。天気が良ければ展望も良いはずだ。 15:09、蛭ヶ岳到着。小屋の前に犬がおり、我々が近づくと狂ったように吠えたててくる。この犬は今年の2月2日に姫次で見た犬と思われるが、小屋番の飼い犬である。そのときはおとなしい犬であったが、小屋の前では番犬としての使命を果たしているようだ。 【蛭ヶ岳山荘】 ガスに覆われている。丹沢主脈には三角点がないのでどこが山頂だか分からない。小屋が山頂と言うことになる。 蛭ヶ岳からは丹沢の最深部に突入する。姫次を経て避難小屋までは誰とも出会うことはなかった。ひっそりとした中を、我々3人は黙々と歩いた。 二つの岩が鬼の角のように見えることから鬼ヶ岩と名付けられた岩を通過。その先に今回の行程で最初で最後の鎖場の下りがある。ここだけは気をつけて歩きたいところで、そこ以外はぼんやり歩いていても問題はない。 地蔵平(1376m)を通過し、原小屋平の原小屋跡地を通り抜ける。11年ほど前にはすでに小屋はなかったが、40年ほど前にこの小屋に泊まったことがあると仲間が言っていた。 17:09、姫次到着。避難小屋で待っている仲間がここまで迎えに来るかもしれないという期待は外れた。秀麗富士の姿も見えなかった。少し休んであと一息の避難小屋まで下っていく。 17:57、黍殻避難小屋到着。この日の歩数は23,866歩と案外少なかった。荷物は16kgほど、累積標高は2,000m以上なので健脚度の高い歩きだった。今回同行した二人も難なく歩き通したようだった。 小屋では予定通り仲間が待ちかまえていて、合計11人+チビ2人が揃った。早速小屋の中で豚汁を作る。具材を切り刻んで鍋に放り込むだけという実に簡単な料理で手間がかからない。稲葉さんが担ぎ上げた日本酒”剱”で献杯し、豚汁を食べ、故人の冥福を祈った。
二日目は青根方面へ下るだけ。避難小屋から姫次方面に少し登りがあるが、分岐からは急な下りが続き1時間ほどで林道に出る。仲間の車に分乗し、近くのいやしの湯へ向かった。 いやしの湯には開館前に到着し、30分ほど駐車場で待つことになった。その間にも温泉客は次々と集まり、一番風呂もあっという間に人で埋まった。風呂上がりには生ビールを飲み干す。運転しない温泉に来ることは滅多にないので、貴重なひとときだ。
Camera:Canon IXY 910is
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