北海道放浪記

北海道放浪記'96

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横 新 新 秋 青 函 札 網 斜 ウ 岩 羅 硫 湯 斜 ト 釧 釧 羽 横
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浜 宿 潟 田 森 館 幌 走 里 ロ 別 岳 岳 滝 里 ロ 湿 路 田 浜
                                 原
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               JR           バス       JAS バス

計画編
 このところ毎年夏は北海道へ行っています。今年も北海道へ行くぞ,しかも18切符を使って普通列車で安く行くぞとばかりに張り切って,時刻表と格闘。完璧なまでのスケジュールを構築。
 昨年も18切符を使って東北本線を使って北上したけれども,どうも以前(4年前)のダイヤと比べて接続が悪いので,今年は新潟回りで羽越本線で北上することにしました。旅の最終到達地は釧路。そこから再び陸づたいに帰るのはちょっと難儀なので,海路で東京経由横浜まで帰ることにした。
 旅行一ヶ月前に,全席指定のムーンライトに乗るための新宿−新潟間とミッドナイト号の函館−札幌間の座席指定(\500)を購入しようとするも,後者はすでに満席。前者のチケットのみを入手。ミッドナイトは全席指定ではないのですが,当日の熾烈な座席争奪戦には参加したくなかったので,他の移動手段として同じ行程である夜行バスのオーシャンドリーム号にすることにした(この時点で北海道格安旅行は頓挫)。
夜行バスの料金は\4600であるが,快適さではJRの比ではないので良しとしましょう。釧路−東京間の海路の予約は容易にできた。

【8月2日】
21:00 自宅を出発。
23:03 新宿発村上行きムーンライト出発
 このムーンライトはかつて月山へ行ったときに利用したことがある。普通列車には珍しくリクライングシートである。
【8月3日】
06:12 村上駅到着
 3分後に発車する酒田行きの列車に皆,走る走る。先頭車両に乗っていたものは有利で,地下の通路を駆け抜け,隣のホームへ。車両は2両と少ないが,案外皆座れていた。
06:15 村上発酒田行き普通列車出発
08:33 酒田到着
 鳥海山へ行くであろう人たちは,ここからバスやタクシーで行くことになる。僕は次の乗り継ぎまで1時間あるので,そんな光景を眺めながら駅前のコンビニで朝食を買い求める。
09:48 酒田発秋田行き普通列車出発
11:47 秋田着
 次の乗り継ぎまでおよそ2時間。駅前を徘徊していると青空市が開かれており,安さにつられプチトマトとバナナを購入。まあ山での食料に都合がいいのだけど果たして保つのだろうか。
13:42 秋田発青森行き普通列車出発
 途中,浴衣を身にまとった多くの男女が乗り込んできて,車内は超満員。ねぶたの参加者と思われ,ずいぶんと遠くから参加するものだなあと感心。まつりは県のまつりだと実感。
17:04 青森着
 次の列車まで一時間の待ち合わせであるが,隣のホームには既に次に乗る快速海峡15号が停まっていた。駅前に出るとまさにまつりの様相で,ねぶたの参加者やら見学者でごった返している。ねぶたの行軍は18時半からなので,今回はお目にかかれない。駅前のコンビニで弁当を買い,海峡15号の中で食べる。

海峡 【快速海峡15号】
羽越本線の少ない車両に比べると,こちらはなんと12両もある。秋田からの普通列車が到着したときにはすでに入線しており,がらがらの自由席にザックを置いて駅前で夕食の買い出しへ。


18:05 青森発函館行き快速海峡15号
夕焼けの中を列車は走る。青函トンネルに入ったときに時計の高度計で海抜何メートルか計ってやろうとおもったけど,0メートル以下は表示されなかった。
20:40 函館着
この時点で今日の18切符のお役目は終了。横浜から函館まで981.9Km,通常の乗車賃は11740円である。18切符は二日分使っているので,およそ4520円相当である。まあたいした節約ではないが一応満足。
函館駅前
【函館駅前】

 函館ではかねてから行きたかった函館山の夜景を見るつもりであった。函館山行きのバスの最終便が21:00だということは事前に調べていた。足早に駅前のバスターミナルへ行くと,まだ乗客は2〜3人しか集まっていない。そこにいた車掌によると今日は頂上は曇っていて夜景は見れないとのことであった。夏は得てして天気が悪く,秋の方が晴れることは多いという。まあ,中腹からでも夜景は見れると言うことなので,せっかく来たのでとりあえずバスに乗り込むことにした。
21:00 函館山行きバス発車
この日の最終便のバスはいくつか空席を残して出発。函館山の上り坂にさしかかると,車内の照明が消されてムードが盛り上がる。二合目あたりのそこだけ立木がなく見通しの良いところでその夜景が見えてきた。左右を海に挟まれてびっしりと光の粒が広がっている。バスはホンのちょっと徐行するのみで,すぐにスピードを上げ山頂へ向かう。
 登るにつれガスが濃くなっていくのがわかり,頂上に着いたときにはすっかり雲の中。展望台からはガスの切れ間からわずかに夜景が見える程度である。

函館山の夜景 【函館山の夜景】
わずか300メートルあまりの標高ではあるが,この日は山頂付近がガスっていて眺望は悪かった。雲の切れ間の一瞬のチャンスを逃さずに撮影。


21:45 函館駅前行きバス発車
 最終バスのため,帰りの乗客を取り残さないように到着時の乗客を車掌の女の子が数えていたものの,帰りのバスは行きの倍以上の乗客となった。
 函館駅前に戻ってきたものの次のバスの時間まで2時間余りある。この時間では訪れるところもないので,バス停でくつろいだりコンビニで食料の買い物をしたりした。
23:55 函館駅前発札幌行きオーシャンドリーム
 このバスは乗客に缶コーヒーのサービスがあった。ラッキー。発車してまもなく照明が落とされ,眠りにつく。
【8月4日】
05:35 札幌駅前到着
 朝早いので駅の中の売店はまだ開いていない。駅前のコンビニで新聞と食料を買い,駅のベンチで食べる。
 次に乗るバスは,昨日のうちに青森から予約の電話を入れている。当初の予定では札幌からまた普通列車で斜里までいく予定であったが,旭川で6時間待ち合わせがあるなど実に時間的に効率が悪く,宿を予約しているウトロには夜に着くことになる。旭川はかつて訪れたこともあり,ウトロでのんびりしたいと思ったので,網走まで一気に行く高速バスを選択した。
 バス発車の15分前に駅前のバスターミナルに行くと,ドリーミントオホーツク号の乗り場が何処にもない。まだ閉まっている切符売り場には,「乗り場は中央バス札幌ターミナル」と書かれている。そんなこと書かれても旅行者にはそれが何処なのかわかろう<はずがない。どうして札幌発のバスが札幌駅に隣接していないんだ!。駅の鉄道警察の交番(?)に駆け込み場所を訪ねると,係りのものも場所を知らずに,時刻表やら地図で遅々として調べてくれた。その場所は駅から歩いて10分余りのところであった。発車まであと10分もない。重き荷を背負いつつタクシー乗り場へ急いだ。タクシーの運ちゃんにはゴミ客で申し訳ないが,ものの2分でようやくバスターミナルに到着。なんとかバスには間に合った。せっかく交通費を安くあげようとしている旅行で,こんなことでタクシーを乗ってしまうのには腹が立ったが,事前の確認が不十分だったことは反省しなければならない。
07:00 札幌ターミナル発網走行きドリーミントオホーツク号
 5時間余りの乗車は昼間にしてはちょっと長い。車内のビデオはデッキの調子が悪いらしくすぐに止まってしまうので,文庫本を読んだり寝たりして過ごした。
 旭川までずっと天気が悪く,雨も降っていたが,北見のあたりから晴れ間も見えてきた。乗客の殆どは途中のその北見で降りてしまって,網走までは僕一人となった。
12:40 網走駅前到着

網走駅前 【網走駅前】
予定では一時間の待ち合わせであったが,バスが予定よりも早く着き,一本前の列車が来たのでそれに乗ることにした。


12:48 斜里行きの列車に乗車
 網走では昼食を取る予定であったが,斜里行きの列車が来たので何処にも寄らずにホームへ直行。
13:40 斜里駅到着
 列車の到着にあわせてウトロ方面行きのバスはあったが,それには乗らずに斜里駅周辺を散策することにした。まずは駅前の斜里バスターミナルで斜里岳行きのバスの時間の調査。斜里岳行きのバスの時刻は時刻表に乗っていないので直接調べなければならない。電話で確認するという手もあるが,そういうのは何故か苦手だ。
 駅前のレストランで昼食をとるが,どこにでもあるメニューで残念。駅から釧路よりの線路の上の歩道橋が眺めが良さそうなので,そこまで行き斜里岳と羅臼岳らしき山を撮影。後でそれは羅臼岳ではなく海別岳であることがわかった。

【斜里駅前】
羅臼,斜里岳への登山基地駅。駅前に24時間営業のコンビニ有り,徒歩3分に共同浴場(温泉)有り。


斜里駅より斜里岳 【斜里駅より斜里岳】
斜里岳山頂付近は雲に覆われている


14:40 斜里駅前発ウトロ温泉行き(斜里バス)
 観光案内付きのバスである。車窓から見えるオシンコシンの滝は新緑に囲まれてとても綺麗であった。
15:35 ウトロ温泉着
 今夜泊まる民宿に荷物を置き,ウトロの町を散策。食料調達のためのコンビニを探したが,この町にはないようである。ただ生協のような店はあった。営業時間を尋ねたが,開店は明日のバスの時間よりも遅いので今日中に利用しなければならない。その前に海岸の方へ向かう。
 バスの車窓から目をつけた巨大な石のようなオロンコ岩の上に登り,写真撮影。羅臼岳山頂はやはり雲に覆われている。明日登るので晴れて欲しいと願わずにはいられない。

オロンコ岩 【オロンコ岩】
ウトロのオロンコ岩,登ることができる。昔住んでいたオロッコ族の名にちなんで名付けれたらしい。
堤防の上から撮影


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