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東赤石山−愛媛県

四国の背骨は岩が連なる

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登山ルートMAP280*158
日程 2008年04月30日(水)
山名 東赤石山
山域 愛媛県
入/下山地 筏津
メンバー 単独
行動時間 6時間
歩行距離 15.3km

コース(タイム)

筏津(5:52)−赤石山荘(8:16)−(8:46)東赤石山(9:00)−権現越−床鍋−(11:58)筏津

 当初は笹ヶ峰を登るつもりで、駐車場も住友フォレストという見学施設を利用させてもらうつもりだった。しかし実際その場へ行ってみると、駐車場には登山者お断りの看板があちこちに張られていた。ここまでしつこく断られたら強行駐車をする人はいないだろう。すっかり笹ヶ峰をあきらめ、その先にある東赤石山へ行くことにした。こちらも日本二百名山の山であり、事前にコースなどは頭に入れていた。
 東赤石山の登山口駐車場は、ガイドブックによると筏津山荘の駐車スペースということになっている。住友フォレストから15分ほどで、道沿いにある登山口にたどり着いた。その登山口には案内板があり、ご丁寧に登山者用の駐車スペースを地図で示していた。川を挟んで反対側の斜面に駐車スペースがあったのでそこに車を止めた。そこが筏津山荘の駐車スペースだったのだろう。
 登山口のある筏津は別子銅山最後の坑道が掘られたところで、かつては賑わった時期もあったようだ。現在は廃坑とともに廃墟となり、人が住んでいる気配はない。筏津山荘は新居浜市が管理しているようで、その敷地内に坑道入り口がある。その坑道はマイントピア別子までつながっているという。

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 【筏津の駐車場】
 【樹林の中へ】
 【瀬場谷分岐】
 駐車場から車で来た道を歩いて戻る。銅山川の橋端を渡り、車道沿いの登山口に向かう。道路脇が登山口で、すぐに山の中へ入っていく。駐車場もそうだがほとんど人の気配はない。この日は連休中とはいえ平日なので登山者は少ないのかもしれない。
 この山は四国随一の高山植物の宝庫だとガイドブックには書かれていて、道脇には何種類かの花が咲いている。ふと見上げると地図にない真新しい林道が見えてくる。アスファルトで作られてけっこう立派だ。人も住んでいない山に何のための林道だろうか。
 道は瀬場谷の沢に沿って登るようになる。下の方に音を立てて落ちる八間滝が見えてくる。名前が付いているのはこの滝だけで、沢にはいくつもの滝がある。最初にこの沢を渡るところには丸太作りの橋が架かっている。橋を渡るとその先に分岐がある。右手が赤石山で、左手が赤石山荘となっている。左の方へ進んだ。

photo 192*128 【瀬場谷を渡渉】

 この先に瀬場谷分岐がある

 赤石山荘方面は引き続き沢沿いの道で、その源流まで登ることになる。百名山ではない割には、道は良く整備されていて歩きやすい。ちょっとした沢の渡渉でも簡単な橋が架けられている。
 高度が高まると、周りの山も見えてくるようになる。西の方に見えるのは、今日登り損ねた笹ヶ峰だろうか。道は樹林帯を抜けて岩が多くなる。
 東赤石山と赤石山荘との分岐に到着する。赤石山荘までピストンで様子を見に行くことにした。まさか缶飲料を売っていると言うことはないだろうが、たいした寄り道ではないのでとりあえず行ってみることにした。

photo 192*128 【赤石山荘】

 管理人は常駐していないようだが大きめの山荘だ。昨夜は二人泊まっていたようだ。

 真っ白な壁がまぶしい赤石山荘に到着。山荘の中で人の気配がしたので、扉を開いてのぞいてみると玄関に二人分の登山靴が見えた。後にこの二人組と山頂近くですれ違うのだが、この日山の中で出会ったのはこの二人だけとなった。
 先ほどの分岐まで戻り、東赤石山を目指す。山頂までは稜線歩きではなく、しばらく山肌を水平に歩く。左手の山頂の方を見上げると、山頂部分が草木も付かない岩稜であることがわかる。

photo 192*128 【見上げれば岩稜】

 八巻山(1698m)の岩稜が聳える。

 東赤石山分岐から稜線へと登る。巨石がモニュメントのように突き立っていたり横たわっている中を進む。稜線の北側にはまだ雪の塊が残っていた。

photo 192*128 【東赤石山頂上】

 蛇紋岩だろうか、岩が重なる山頂である。

 東赤石山(1708m)の頂上は岩が重なり合っているような場所にある。ほぼ360度見渡すことができる。パノラマ写真を取りつつ展望を楽しむ。周りには誰もおらず山を一人で独占しているようだ。

photo panorama 【西赤石山・笹ヶ峰方面】

 帰宅してから気がついたのだが、三角点は山頂から更に東へ5分ほど行ったところにあったようだ。このときは山頂から来た道を戻り、山肌のトラバース道から権現越方面に向かう。


photo 192*128 【権現越】

 稜線をそのまままっすぐ行くと権現山、二ツ岳。右手の床鍋へ降りた。

 権現越(1461m)は草原のようになっていて見通しが良い。目の前には権現山のピーク(1593.7m)が見えているが、そこには電線の鉄塔が立っていて無粋である。電線は高知の方まで伸びているようだ。山脈を越えて四国の南北を流れる大動脈かもしれない。
 権現越からは床鍋に向かって一気に下る。草原から樹林帯に入り、一度だけ床鍋谷の沢を渡る。足もとには岩が多く、ところどころにキラキラと黒光りする鉱石が落ちている。この辺一帯は銅山で栄えた地域なので銅か何かの原石なのだろう。よほど持ち帰ろうかと思ったが、思いとどまり写真だけを撮った。
 先ほど稜線で送電線をみたが、この下山道は四国電力の保線用の作業道として使われていて、登山者には関係のない道へ分岐しているので、気をつけないと道を間違えてしまう。
 杉林を抜けて床鍋の車道に出る。床鍋にはほとんど人が住んでいる気配がない。銅山川沿いの道まで出て駐車場まで30分ほど車道を歩く。途中山肌から湧き出た水場があり、「おいしい水」と看板がある。飲んでも良さそうなのでここでのどを潤した。

photo 192*128 【筏津登山口に戻る】

 県道47号を歩いて筏津に戻ってきた。道は新居浜市街へ続いている。筏津山荘方面の左手は、高知県大川村へつながっているようだ。

 筏津に到着すると、駐車場は朝と変わらず車は増えていなかった。この日、ここから山頂を目指したのは自分一人だけだったようだ。車に乗り込み、温泉は昨夜車中泊したマイントピア別子の温泉施設へ入ることにした。


登山道の花と石
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 【タチツボスミレ】
 【ヤマブキ】
 【スミレ】
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 【鉱石が転がる】
 【■■】
 【アケボノツツジ】

立ち寄り湯情報
ヘルシーランド別子★★★
場所:愛媛県新居浜市立川町707-3(TEL:0897-43-1801)
泉質:低張性中性冷鉱泉
料金:800円、時間:10:00〜22:00、無休


Camera:Canon IXY 910is,EOS KISS X2

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