日本一標高の低い山として大阪の天保山があるらしい。今回九州からの帰りのフェリーが大阪南港に到着することもあり、ついでに訪れることにした。詳しい場所を確認すると、海遊館のある島に天保山公園があり、その中の三角点の点名が天保山となっていることから、日本一低い（三角点の）山ということになったようだ。
　天保山までフェリーが到着する南港からだと直線にして4kmほどの距離だが、内陸の方を回り込んでいかなければならず、アプローチには思いの外時間がかかった。
　天保山公園の周りは水族館や遊園地客向けの駐車場が完備されているが、一日2000円となっている。天保山の登頂はものの10分もあればいいので、2000円はかなり高い。まだ朝も早いことから旅客ターミナルの前に路駐することにした。
　公園の中に歩いて入り、奥の方へと進む。目の前に10mほどの高さのモニュメントが見えてくるが、その隣に天保山頂の標識が見えてくる。山頂に到着すると、三角点が石畳と同じ高さで埋まっている。

　このあたりは埋め立て地のようだが、三角点の設置は明治44年ということになっている。調べてみると、この島は天保年間の頃より河口を浚渫した土砂を積み上げてできたものであるらしい。
　三角点は二等三角点で、北緯34度39分29秒、東経135度25分58秒、標高4.53メートル。近くにある山小屋の天保山山岳会事務局で登山証明書を発行してくれるらしい。