台北放浪2004


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【2月7日(土)】
 台北三日目の朝食は、MRT民権西路駅近くにある吉野家だ。北京に続き、これで三カ国目だ。店の扉にはもうすぐ牛丼が販売中止になるよみたいな張り紙がしてあった。米国産牛肉のBSE問題は日本と同じ事情のようだ。ここでは牛丼を食べずに鶏肉丼を食べる。北京の吉野家と同じ味であった。

【台北植物園】

 ヤシの木並木。高い木を見ると登ってみたくなるのは、私だけだろうか。
 www.tfri.gov.tw/tbg/tbg.html



 MRT小南門駅で降りる。博愛路を歩いて台北植物園へ向かった。植物園入り口には小さな回転扉がある。入場無料で出入りは自由である。開園時間は4:00〜22:00となっているため、朝一番の観光地として適当だ。中にはいると、ヤシ並木が待っている。ヤシの木はほぼ同じ太さでまっすぐに空に向かって伸びている。それば何本も立っている様は壮観だ。時期的には最も寒い時期なので咲いている花はほとんど無い。それでも緑は豊かで、都心の中での森林浴を楽しむ。

【植物園から見た国立歴史博物館】

 国立歴史博物館は中国風屋根になっている。左には北京の天壇をモデルにしたという国立台湾科学教育館の建て屋が見えるがこちらは閉鎖されている。


 植物園のすぐ隣には国立歴史博物館があり、予定通りそこへ向かった。実はその前にその隣にある国立台湾科学教育館を訪れようとしたのであるが、閉鎖されていた。門のところの張り紙によると、士林の方に移転したようだ。
 台湾の博物館と言えば、故宮博物館というのは周知のことである。しかしここ、国立歴史博物館にも中国本土から持ち込んだお宝が展示されている。場所としてはこちらはMRTで来ることが出来るので、郊外にある故宮博物館よりは気軽に来ることが出来る。
 この日の展示は、企画展と常設展があった。企画展のタイトルは「前進非洲」。勉強不足で意味不明。とにかく開館と同時に入場してみた。ところで、日本の博物館で企画展というと長蛇の列が出来るのであるが、ここでは高校生風の仲間連れや親子連れの10人程度しか並んでいなかった。
 展示室の中に入り、ようやく展示の内容が分かった。非洲とはアフリカであった。いつの時代か分からないが、祭祀に使ったと思われるようなお面やら道具やらが展示してあった。余り興味はないが、ひととおり見て回った。

【象牙の彫刻】

 写真撮影禁止かどうか分からなかったが、ストロボ無しでこっそり撮った。


 博物館からいったん出て、別の入り口から常設展の方へ入る。先ほどの入場料は150元であったが、ここは20元。かなり安いが期待している。展示室は一階から四階まであり、下から順に見学する。二階は「大唐風采−三彩・彩絵陶特展」で極彩色の陶磁器でできた馬やら俑が展示されている。三階は「中華文物通史」、紀元前から近代に至までの年表とともにその遺物が展示してある。ここでミソなのが、台湾の歴史ではなく中国本土を含めた歴史となっている。この三階が一番見どころのあるところであった。四階では「第八回国際袖珍雕塑展」をやっていた。タイトルの意味はさっぱり分からないが、内容を見ると各国の前衛?芸術家による作品を集めたものであった。私にはぴんと来ないものばかりであった。
 博物館を出ると雨が強く降っていた。傘をさしてMRT中正記念堂駅まで歩く。MRT台北車站までMRTに乗り、2番出口から徒歩3分のところにあるという登山専門店を覗いてみることにした。2番出口から3分と言ってもどこに向かって歩けばいいのか分からないものだが、そこは山ヤの感で南の方へ歩いていけばあった。途中、自動車教習所のようなところを横切った。こちらの教習所には仕切がないのだろうか。

【登山専門店】

 左の方にも何店舗か同じような店があった。


 目指すは登山友という店だったが、その隣や更に隣も登山専門店だった。要は登山専門店街といったところだろう。登山友の方の中に入ったが、壁一面にぎっしりとザックやらグッツやらが並べてあった。いつか玉山に登るときにお世話になるかも知れない。とりあえず場所は押さえた、という感じである。
 MRTに乗り、善導寺で降りる。2番出口のすぐそばにT・ZONEがあり、先の電子辞書の価格を調べに行ったが置いて無かった。

 MRT西門は東京の渋谷と同じような若者の街だという。果たしてその駅に降り立つと、中学・高校くらいの子供ばかりであった。雨の中、かなり賑わっている。入れ墨専門店のようなところがあり、若い子が通りの見えるところで入れ墨を入れていた。
 昼食で、映画館のビルにある香満楼と言う店に入った。飲茶の店で、ここもかなり賑わっている。こちらの方は若い者はおらず年配が多い。店内ではワゴンが巡回しており、そのワゴンに積んでいる料理を取って食べるという方式だ。日本の回転寿司とどこか似ている。初めに小籠包のワゴンが来たので、それを取り、続いて野菜やら春巻き取って食べる。

【台北金融大樓】

 日本でもニュースで何度もお目にかかっている。

 
 次に台北101モールへと向かった。昨年11月にオープンしたばかりの新しいスポットである。101階建ての台北金融大樓の方はまだオープンしていないが、その低層棟と周辺一帯がショッピング街として客を集めている。ここはMRT駅からは少し離れているため、MRT市政府駅からバスに乗ることになる。無料のシャトルバスが出ているのだが、こちらは長蛇の列ができていた。有料バスがやってきて、運ちゃんが外に出てしきりにこのバスが101モールへ行くことを大声で呼ばわっている。雨の中待つのもいやだったので、そのバスに乗ることにした。
 台北101モールはそれこそ見るだけのところだ。横浜でいうところのランドマークプラザと一緒だ。B1、生活フロア。1階、トレンディブランドフロア。2階個性派ブランドフロア。3階、高級ブランドフロア。SONYプラザが準備中だった。4階、レストランフロア。5階、銀行フロア。となっている。台北では元気なそごうも出店していたが、ここでは化粧品だけを置いていた。
 一階のオープンカフェで珈琲休憩し、昨日下見した電子辞書を買いに行った。いろいろ考えた末、台湾元が結構余りそうだということや、やはり台湾でしか買えないということが決め手となった。もちろん手元の現金では足りないので、差額はカードで払った。海外でカードを使うのは初めてのことであった。
 夕食は夜市の名もない店で食べた。台湾ビールやビーフン、焼き蟹。満腹満足。夜市でドラえもんのVCDを購入。もちろん中国語勉強用。お土産用に新東陽(日本で言うところのkiosk)でパイナップルパイ、雑貨等も購入。バスでホテルに戻った。

Camera:SONY DSC-U30

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