| |||||||||
福岡県の山立石山 |
芥屋海水浴場(10:58)−(11:19)立石山−山火事跡−池−(12:00)芥屋海水浴場 朝から土砂降りの雨で、福岡では大雨洪水警報が出ていた。その警報も解除され、雨もやんだので、近場の山へでも行こうと思った。『新・分県ガイド39福岡県の山』をぱらぱらとめくっていたら、芥屋の立石山が目に入った。芥屋は学生時代に海水浴やキャンプでよく行っていたところだ。当時は、立石山という名さえ知らなかった。手頃に登れそうなこの山へ行くことにした。 10:10、帰省中の自宅を出発。 【芥屋海水浴場】 芥屋海水浴場は、環境省が平成13年に選定した「日本の水浴場88選」に選ばれている。 夏には海水浴客で賑わうが、この時期は訪れる人もまばらだ。 福岡の自宅からは芥屋までは、車で一時間とかからなかった。海水浴場の道は半ば砂におおわれているのは17年前と変わらない。海水浴場の駐車場に車を停めた。 登山口は廃業中の芥屋ビーチホテルにある。駐車場から芥屋ビーチホテルまでは、海岸線の波打ち際を歩くので、海抜0メートルから登りはじめることになる。 ホテルの裏手に登山口があり、倒れた自然歩道の案内板がある。うっそうとした暗いハイキングコースを登っていく。足元ではカニがあわてたように逃げまどっている。 急な登りで、すぐに眺望が良くなる。振り返ると玄海灘や芥屋大門の島が見える。この日の福岡は気温が高く、蒸し暑かった。すぐに汗でシャツがびっしょりになる。いつになく息も上がってきた。 【山腹からの眺め】 芥屋の大門が見える。ウミガメの形をしている。 芥屋大門は日本三大玄武洞のひとつらしく、奥行き90mの海蝕洞窟には遊覧船が入っていくそうだ。 上から一人の若者が降りてきた。手ぶらでちょっと登ってみたという感じだった。しかしその後、登山道に蜘蛛の巣がバリケードをはっていたので、この若者は山頂までは行っていないようだ。 【山頂手前の鳥居】 何が祀られているのか不明。岩屋の中に祠があるようだ。 徐々に岩が増え、岩山の趣が強くなる。山頂近くには、鳥居と祠がある。 山頂はらしからぬ場所にあり、標識がないと分からない。三角点とベンチがあり、立木におおわれ眺望はない。 【立石山山頂】 立石山(209.6m)。標高0メートルから登った。370座達成した人の記念標(?)があった。 山頂近くの展望所からは長州藩の野村望東尼が流刑されたという姫島が見えるはず。野村望東尼は高杉晋作の臨終を看取った尼で、司馬遼太郎の『世に棲む日日』にも出てくる。 山頂から少し先に山火事跡がある。山頂よりもこちらの方が眺めが良い。いつの山火事か、未だ黒こげの跡が残っている。そこからの眺望は素晴らしい。しかし、にわかに雲に覆われてきて眺望はかき消されてしまった。また雨が降ってきそうな感じだ。急ぎ下山することにした。来た道とは反対側のコースに降りることにした。周回コースになるので、来た道を単純に戻るよりも面白い。ただし、アスファルト歩きが多くなるようだ。 眺望のいい稜線を少し歩いてから、下っていくと車道に出る。車道を左手に道なりに歩いていく。ほとんど車が通る気配はないが、時々意味もなく走っている(と思われる)車が通り過ぎていく。車道の両脇にはうっそうと緑が迫ってきており、屋久島の林道のようだ。車道の歩きは思った以上に時間がかかるように感じ、ガイドブックを開いて、道が間違っていないかどうかを確認する。左手に池を見ながら、しばらくすると交差点になり、左に曲がると芥屋の駐車場に出る。このあたりは民宿が多く、この時期でも海鮮料理で客を集めているようだ。海水浴場の駐車場まではさらに5分ほど歩いた。 Camera:SONY DSC-U30 |
| |
ホームに戻る | |