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滋賀県の山

霊仙山


MAP226*136
暖冬でもここなら雪はあります
日程 2006年12月30日(土)
山名 霊仙山
山域 滋賀県
入/下山地 柏原駅/醒ヶ井養鱒場
メンバー 勝野、Chifu、前田、こまち、福井、福島
伊吹山上空100mから、高さ協調1.5

コース(タイム)

JR柏原駅(8:15)−(9:52)一合目(10:05)−柏原道−(14:18)経塚山(14:27)−(17:01)養鱒場(17:06)=JR醒ヶ井駅(17:20)

●はじめに
 中部地方の山の仲間と霊仙山へ登ることになった。今年の登り納めである。ついでにその足で福岡の実家へ帰ることにした。集合は30日の8時にJR柏原駅前。横浜の自宅を29日の未明から車で出発し、高速は厚木ICから富士川SAまでのETC通勤割引を利用。あとは一般道を走る。渋滞はほとんどなかったが、岡崎あたりで混雑し、順調に名古屋市内を通過。この日の夜は施設の整った養老SAで車中泊することにしていたので、大垣ICから再び高速に乗る。養老SAのまわりの山は雪で覆われているのに驚く。ここまで雪などまったく見ることはなかったが、ここだけ別世界のようだ。

photo 192*128 【柏原駅前の道を歩く】

 駅から登れる山なので、3人が列車を利用して参加した。

●行動開始
 養老SAは帰省の車で一晩中車の出入りが激しい。車の後部でうとうととしていてふと気づくと朝の7時になっていた。急いで朝食をとり、用を足して車を走らせた。集合場所の柏原駅には8時15分前に到着。8時の予定時間には間に合った。
 JR柏原駅前には6人が集まった。三人は初対面で、それぞれ自己紹介して出発。車は駅前に置いたままだ。駅前を南に歩き、旧中仙道を渡り、名神高速道路の高架をくぐる。道なりに歩くと右手に養鶏場が見えてくる。養鶏舎は密閉されているが、鶏の悲しげな鳴き声は聞こえてくる。
 水場があり、マグカップが脇に置いてある。皆でその水を飲む。飲んでみるとミネラルが豊富なのか甘い味がする。2番目の橋の上で小休止し、歩き始めから1時間40分ほどでようやく二本の大杉が立つ一合目に到着する。この先思いやられたが、この後は15分おきに合目の標識があるらしい。
photo 192*128 【一合目の二本杉の下で休憩】

 二本の杉だけがやけに立派に立っている。

 登山道にはトレースは無く積雪は20cmほど。トップ交代をしながら、2合目、3合目と雪景色を楽しみながら登っていく。四合目は見晴台になっており、黄色いコンテナの非難小屋がある。琵琶湖や伊吹山の眺望が広がる。山はもちろん関ヶ原方面の町も一面雪で真っ白である。本州が一番くびれているというこの地域は日本海側の気候のため大雪が降ることで有名だ。Chifuさんがワカンを、こまちさん、福井さんがスノーシューを装着して四合目を後にした。

photo 192*128 【6合目を越えて】

 ときおり日も差し、この日の天気は上々だ。雪が作り出す様々な景色を十分楽しむことが出来た。

 7合目を越えると「継子(ままこ)穴危険注意 深さ30m」と指導標がある。まわりは雪で穴など見あたらないが、余計な詮索をしても危険なので、そのまま通過する。このあたりから道は不明瞭になり、少し道を外れてしまう。急坂をラッセルしながら、この山に詳しい勝野さんの指示する方向に進むと赤テープと共に道らしきものが見つかった。
 道は下りとなり、四丁横崖と言う場所に出る。上丹生に下る分岐となっている。眺めの良い登り返しを登り切ると、避難小屋に到着する。ここで昼食休憩をとる。
photo 192*128 【9合目避難小屋】

 今回の山行では我々のパーティー以外に人はいなかった。小屋も我々だけで独占。外は風が強いので、この避難小屋はありがたい。

●山小屋〜山頂
 山小屋周辺は風が強い。小屋に入る。小屋は小ぎれいで、座敷と土間の部屋に分かれる。土間のほうには四壁に腰掛があり、そちらに腰掛け休憩、昼食をとる。  霊仙山には三つのピークがある。経塚山のピークと,三角点があるピーク、最高峰のピークである。今回は時間の関係で経塚山だけを踏むことになった。
photo 620*
 【経塚山からのパノラマ】

 経塚山のピークは360度の展望。伊吹山や琵琶湖はこの土地の者でなくてもすぐにわかる。  経塚山からは養鱒場方面へ下る。見通しが良く気持ちがいい下りである。
 鳥居のあるところに出る。周りは雪で真っ白だが、おとらが池という泥沼がこの雪の下にあるという。勝野氏が足を踏み入れると、その足が埋まり、引き上げると登山靴が泥まみれとなって出てきた。雪の下は凍結しておらず、そのまま泥沼が隠れているようだ。雪で沼をふたをした形になっていたが、その一角に穴が開いたことで異臭が漂ってきた。おとがら池は琵琶湖の形をしているという。
photo 192*128 【おとらが池】

 池と言うよりは泥沼がこの雪の下に隠れている。

 見晴らし台、汗ふき峠と通過し、つづらを下ると水場の沢に出る。沢のすぐ横には立派な山小屋があり、売店となっているらしいが無人のようだ。ビールやジュースが沢で冷やされており(冬のこの時期冷やすこともないのだが)、セルフサービスで販売している。
 このあたりは廃村となったらしく、倒壊した家が放置されている。石垣にはさまれた狭い道を歩き、アズマ屋の休憩舎で休憩する。林道に出ると、下山口のバスの時間を気にして早足で歩く。
●下山
 長い林道を歩くこと1時間ほど、あたりが薄暗くなったころに養鱒場の施設が見えてくる。観光養鱒場らしいが、この時期は冬休みで人気がまったくない。さらに林道を少し歩くとバス停がある。我々がバス停に着くのと同時にバスがやって来た。一日に数本しかないこのバスに乗り遅れたら、JR醒ヶ井駅までさらに1時間は歩かなければならなかった。  バスの乗客は、乗車から下車まで我々だけだった。料金は\250。JR醒ヶ井駅に着くとすでに夜の帳が下りている。バスの到着と電車は連絡しており、切符を買っているうちに電車接近のアナウンスがあった。  車を止めているJR柏原駅で途中下車。仲間と別れ、伊吹JOYの温泉へ向かった。しかし、その温泉があるべき場所は、改装中だか休業中で闇に包まれていた。仕方なく大阪方面へ車を走らせた。途中、国道沿いに「湯」の看板があり、1件目は入り損ねたが、2件目で入った。天然温泉「鳥飼の里」(www.satonoyu.jp)というところで、料金は¥550と結構安かった。

Camera:Panasonic DMC-FX9

NOYAMA
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