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神奈川県の山

仏果山


MAP192*136
沈みゆく街を見下ろす展望の山
日程 1995年11月11日(土)
山名 仏果山
山域 丹沢周辺
入/下山地 宮ヶ瀬大橋
メンバー 単独

 仕事帰りのバスの中で何気なく吊り広告を見ていると、仏果山へのフリーパスの広告があった。青空の下、山頂と思われる場所で親子連れの登山姿の写真がやけに不自然であった。そうだ、明日は仏果山へ行こうと安易に決めた。もちろんアプローチはフリーパスではなく、マイカーである。
 当日朝、通勤日よりも遅い7時に起床、ザックに合羽とカメラ等を詰め込み早々に出発。途中で朝食を取り、ルートは相変わらず渋滞の16号は避け、大和経由の県道のみ。清川村までは先週「別所の湯」へいくために通った道をたどり、宮ヶ瀬ダム方面を目指す。最初の計画では土山峠から登る予定でしたが、登山口の駐車場は5台ほどで満員御礼。もう少し先へ車を走らせる。
 平沢の宮ヶ瀬大橋付近には真新しい駐車場があり、ここに停めろ言わんばかりに、目の前に一台分だけ駐車スペースがあったので、そこに車を滑り込ませる。ここは宮ヶ瀬ダムを見下ろすことが出来るが、まだ水が張っていない。沈みゆく町の跡がなまなましい。
 登山口は駐車場から少し戻った、仏果山登山口というバス停のところにある。20段ほどのコンクリの階段を上るとよく整備された登山道となる。登り始めるとすぐに鹿よけであろうか、金網が左手に張ってある。最初こそなだらかな登りであったものの、斜面が徐々に厳しくなる。階段状の道をあえぎながら登る。まわりは常緑樹で、しばらく眺望はないが、木々のざわめきや小鳥の囁きをききつつ、40分ほどで宮ヶ瀬越に到着。ここから右手が仏果山、左手が高取山となる。まずは、仏果山方面へ。少し下って、さらに登ると、太陽電池パネルをかかえた電波基地(?)が現れ、次にロープ場があるもののロープを使うには及ばず、本日最初に出会った2人組を追い抜き、山頂に到着。山頂は雑木林に囲まれているが、その木々よりも高い展望台が鎮座している。その高さおよそ20M、展望は360度見渡せる。丹沢の山々、愛川の町並み、奥多摩の山塊が見える。多少風もあり、この展望台は足がすくむ。

 仏果山(747m)は山麓に禅寺を開いた仏果禅師が座禅修行をしたという山らしい。しかし山頂にはその面影はほとんどない。展望台を下り、テーブルで軽食を取る。
 来た道をとって返し、次は高取山へ、宮ヶ瀬越を過ぎたあたりで、猿の集団に出くわす。先ほどの柵は鹿よけではなく猿よけであったのだろうか、猿が生息できるほどこの山は自然が残されているのだろうか。結構なことです。
 高取山にも仏果山と同じ展望台がある。とりあえずこちらにも登ってみるが、仏果山のそれより見通しがよいように思われる。
 下りはさすがに楽で、足もはやくなる。このころから登り客と多くすれ違うようになる。駐車場に着いたのはまだ昼前。しかし結構汗もかき、いい運動になりました。帰りは宮ヶ瀬虹の大橋(欄干に虹の絵が書いてある)をわたり、R412から厚木経由R246を通り、渋滞もなく楽に帰り着いた。

NOYAMA
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