神奈川県の山

檜洞丸

 【山 名】 檜洞丸
 【山 域】 西丹沢
 【日 程】 1996年6月22日(土)
 【天 気】 曇/雨
 【入山地】 西丹沢自然教室
 【交 通】 マイカー
 【メンバー】単独行

 5時半に起きて,外を見ると梅雨まっただ中の天気は曇り。予報では雨は降らないことになっている。山頂からの眺望は期待しないが,花が見れればと思い行くことにした。歩行時間は4時間程度なので,装備はデイパックに雨具とカメラ,タオル等の必用最小限にとどめた。
 6時に出発し,16号,246号を走り,厚木から東名に入る。大井松田で降り,丹沢湖目指す。大滝ずい道かな,車一台やっと通れるトンネルの横に立派なトンネルがもうほとんど出来上がっている。こんなところに金をかけてどうするのだろうか。この先はキャンプ場しか無いはずである。山梨に抜ける道でも造るのだろうか。
 丁度8時に自然教室の駐車場に到着。すでにかなりの車が止まっている。梅雨にも関わらずキャンパーが多いようだ。釣り竿を持った男が歩道をうろうろしている。
 自然教室の自販機で水筒代わりの缶飲料を購入し,歩き始める。しばらく舗装道路が続くが,以前来たときよりもかなり先まで続いているようである。
 右手に檜洞丸に向かう分岐が現れる。沢沿いの登山道はうっそうとして暗い。緩やかな登りを快適に登って行くが,すぐに汗が出てくる。暑い!。
 ゴーラ沢出合に出ると急に明るくなる。といっても空は曇っている。沢に架かる橋の上で中高年パーティー10数人が記念写真を撮っている。橋がふさがっているため比較的川幅の狭いところを探し,ジャンプで渡る。尾根に取り付くと、先ほどとはうって変わり急坂となる。黙々と登っているうちに展望園地に到達。登山口から丁度一時間の9時であった。ここまで休憩は取っていない。テーブルの上にザックを下ろし,Tシャツを脱いで絞ると,かなりの汗が絞り出された。夏の低山ほど汗の出るものはない。湿度が高いためかなかなか乾かない。
 展望園地と言うだけに眺望がいいのだろうが,真っ白で何も見えない。5分程度の休憩で,目的の檜洞丸へ向かう。
 急坂は更に急になり,それをクリアすると,木道が現れる。コバイケイソウの保護のためのものらしい。この時期咲いていてもおかしくはないが,全く咲いていない。この木道では試しに持参した携帯電話(東京デジタル)が何故か電波をキャッチしていた。デジタル系は山では使えないと思っていたが,どうやらそうではないようだ。しかし木道を越えると圏外になった。
 10:15,檜洞丸に到着。ここに来て雨がぱらついてきた。しかし汗の方がよっぽど濡れている。5個ほど散らばっているテーブルの一つに腰掛け,登山口で買った缶飲料を一気に飲み干す。一缶では足りないくらいである。
 さて,ここから戻るのであるが,来た道を戻るか,犬越路経由にするか多少迷った。後者は1時間ほど余計に時間がかかる。花の開花にはまだ早い。雨がぱらついてきた。ということで,来た道を引き返すことにした。
 下山はこれから登ってくる多くの人とすれ違った。花のことを聞く人が多く,中には,「花ですか,全く咲いていませんよ」と僕が答えると,「えー,聞かなきゃ良かった」と残念がる女性もいた。
 アスファルトの道に出ると,雨が本降りになってきた。駐車場までそれほど距離は残っていないので雨具は出さずに道を急いだ。 
 12:15,駐車場に到着。歩行時間は4時間足らずであったが,標高差がけっこうあった山行であった。1000メートルは上り下りしていることになる。しかし暑かった。丹沢はもっと寒い時期に来るものだと感じた。

NOYAMA
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