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神奈川県の山

大楠山


 【山 名】 大楠山
 【山 域】 三浦
 【日 程】 1996年11月23日(土)
 【天 気】 晴
 【入山地】 安針塚駅
 【下山地】 前田橋

安針塚駅(10:30)−塚山公園−(12:02)大楠山−(13:23)前田橋

 大楠山は神奈川県三浦半島の最高峰、標高242m。高さこそたいしたことないものの山頂からは360度の展望を楽しむことができる。大楠山の由来は山頂に老楠があったからだそうだが、今は展望台と無線塔がそれに取って代わっている。
 三浦へは車で行くと大渋滞に巻き込まれるので、電車でアプローチするのがよい。塚山公園から大楠山を経て前田橋まで降りていく縦走コースである。
安針塚駅
【安針塚駅】
階段の下にハイキングコースの案内板がある。
まずは階段を下りて左手のガードをくぐり塚山公園を目指す。
 京浜急行の安針塚駅で下車し、改札前の階段を下りると大楠山へのコースの案内板がある。しかしこれをおぼえておく必要はない。コース上には指導標が要所要所に点在している。
 駅前のガード下をくぐり、道なりにまっすぐ進む。やがて民家の塀の標識に従い左折すると、登り坂となる。
 塚山公園に入り、トイレの案内標の上にはリスの置物が可愛らしい。

そもそも塚山公園は三浦安針の墓である。横須賀港を見下ろす高台にその墓がある。
 国指定史跡 三浦安針墓  大正12年3月7日指定
 三浦按針は、本名ウイリアム・アダムスという英国人である。オランダ東印度会社が東洋に派遣した艦隊の水先案内人となり、マゼラン海峡を過ぎ太平洋を横断し、モルッカ島に向かって航行中、大嵐にあって九州に流れ着いた。のち徳川家康の新任を得、外交顧問となった。
 また、航海術、天文学、造船術にも優れ、伊豆伊東で西洋帆船を作った。三浦郡逸見村縫い250石を与えられ、三浦按針と呼ばれた。按針とは、水先案内人のことである。按針は、元和六年(1620)長崎県平戸で亡くなった。(以下略)
平成3年3月 横須賀市教育委員会
 塚山公園は思ったよりも自然が豊で高台にあるため眺めもよい。特に横須賀方面がよく見え、米軍の軍港も見える。巨大な空母が停泊していたが、名前は何だっけ、忘れた。横須賀とは反対方向には目指す大楠山も見える。やたら無線塔や電線塔が立っているのが印象的。
塚山公園からのパノラマ
【塚山公園からのパノラマ】
塚山公園から横須賀方面を望む。50mmレンズで5枚。横須賀基地がよく見え、空母も見える。

大楠山
【塚山公園からの大楠山】
塚山公園から見ると大楠山には鉄塔が
やたら立っている。この写真ではちょっ と見ずらい。
 塚山公園を降りていくと横浜横須賀道路の横須賀ICあたりに出る。大楠山への標識を頼りに歩道を歩き、中古車屋のあたりに概地図の看板を発見。それでだいたいの大楠山への方向を頭にインプットした。
 トンネルを抜けて、突き当たりの三叉路を右折し、左側の歩道を歩いていると、またハイキングコースの地図の看板に出会った。住宅街の中に入り、人形がたくさん飾られている門のある幼稚園を越え、道がだんだんと狭く、そして木々が増えてくる。横須賀道路の横を平行に歩き、道路をもぐって渡ると、ハイカー用のであろう簡易トイレが設置してある。このあたりから山登りらしく、左右を木々に囲まれ土の上を歩くことになる。

森の中へ
【森の中へ】
いよいよ大楠山の森へ突入
右手の立看はハイキングコースクイズ
土地にちなんだクイズであるが、昔学
校で学んだ記憶が...
 小川沿いの立木に囲まれたハイキングコースで、車の音から次第に遠ざかり、野鳥の囁きにかわってくる。阿部倉温泉を通過する頃には折からの陽気で汗びっしょりになる。急坂を登りきると突然ゴルフ場の脇に出る。電動カートに乗って悠々自適にプレイしているゴルファーとは対照的に、こちらは息を切らして歩いている。

大楠山山頂
【大楠山山頂】
ようやく大楠山山頂へ到着。人が多い。
 ゴルフ場のフェンス沿いにしばらく歩くと大楠山山頂となる。ここまで2〜3人のハイカーとしかすれ違わなかったものの、山頂は100人近いハイカーが休息していた。

展望台から
【展望台から】
展望台の上から山頂を見下ろす
 山頂には売店と共に展望台があり、標高242メートルのピークを10メートル以上引き上げている。早速、螺旋階段をのぼり展望台の上に立つ。けっこう風があり、汗が一気に引くのを感じる。360度の展望だが、空気が淀んでおり遠くは見えない。一応カメラでパノラマ写真を撮る。

大楠山からのパノラマ
【大楠山からのパノラマ】
 「かながわの景勝50選」にも選定されている展望。眼下にはゴルフ場が広がるが、横浜のビル群も見える。
50mmレンズで3枚撮影。

 売店ではカップ麺とおでんが売られており、カップ麺を食べている客が目立った。なにもここまで来てカップ麺を食べなくても良さそうなものだ。とは言っても、腹は空いたので、おでんを買い求めた(\300)。味噌ダレ付きのコンニャクであったが腹が減っていたのでうまかった。
 大楠山頂から前田橋までのコースは「関東ふれあいの道」なる名前が付いている。樹林に囲まれ緩やかに下っていく。国道に出るとバス停は目の前にある。バスは逗子駅へ行くが、この日は葉山の知人の別荘へと更に歩いて行った。

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