東京都の山大垂水峠から高尾山 |
今回の山行は、山で暖かい鍋でも食べようという企画であった。前夜の段階で、雪が降るので中止か決行かメールでやりとりが行われ、結局決行となった。高尾山口に10時に着くよう電車を乗り継ぎ2時間かけて移動した。駅前ではすでに大山さんが待っていた。伊達さんは30分ほど先行して稲荷山経由でもう登っているらしい。そしてChifuさんを待った。10時14分発の相模湖行きバスに乗るので、次の到着電車に乗っていなければ間に合わないことになる。しかも、今回の鍋の食材はすべてChifuさんが分担しているのである。すでに到着している三人は、水と鍋と火気しか持ってきていない。食材が来ないと当然鍋はできないのである。
到着した電車からは遂に食材は現れなかった。どうも昨夜のメールのやりとりで行き違いがあったようだ。急遽駅前の売店で食料を調達することになり、カップ麺とパンを二個ばかり買い求めた。大山さんはいつものおでんがザックの中に入っているという。 10時14分発の相模湖行きバスは5分以上遅れて到着した(いつものことらしい)。乗客は数人である。10分あまりバスに揺られ、大垂水峠で下車する(240円)。 【大垂水峠からの眺望】 峠からは石老山や丹沢がよく見える。 大垂水のバス停からバスが来た道を少し戻ると登山口がある。大垂水峠は関東ふれあいの道の経由地で、8.3Km先の梅の木平から道が続いている。峠から城山までは1.8Kmとなっている。薄く雪の積もったトラバース道を歩く。 【城山への尾根】 大垂水峠から城山までの尾根は良く歩かれているようでトレースができている。しかし人はほとんど見かけない。後から一人だけダブルストックでぐいぐい登ってきた男性だけだった。 道は杉並木の尾根道に変わり登りもきつくなる。テーブルセットがあるが、雪がもっこりと積もっていて、雪上の歩かれた跡の割には、使われていないようだ。 見慣れた一丁平の稜線に到着し、まずは左手の城山の方へ向かった。距離は600mであっという間に到着する。城山茶屋の周りでは多くのハイカーが休憩している。不思議なことに、休憩している人のほとんどがカップ麺をすすっている。今日は自分もカップ麺だ。山でカップ麺はあまり食べないのだが、先の経緯があるので今日はカップ麺になっている。 城山では丹沢方面の眺望を見ただけで、来た道を戻る。 【一丁平の雪原】 雪の高尾山は初めてである。一丁平は吹きだまりのようになっていて、けっこう積もっている。あずま屋があるのでそこで昼食休憩とした。 一丁平に向かって下っていくとちょうど伊達さんと合流した。ちょうどあずま屋を利用していたパーティーが出て行こうとしていたので、彼らと入れ替わりにその場所を使うことにした。 昼食は牡蠣鍋転じてカップヌードルになった。そしてキムチを囲んで談笑しながらしばらく過ごした。外では予報通り雪が降り出している。 【シモバシラは雪の下】 今年の一月にここを歩いたときは、雪もなくシモバシラがよく見られたが、すっかり雪に覆われている。 質素な昼食を終え、下山は高尾口の方へ降りることになった。計画性のない山行なので、ルート取りも気まぐれだ。高尾の山頂には寄らずに5号路を左回りに歩いた。薬王院の裏手に出る道で、宿坊の横を通り抜ける。境内に出ると、人が集まっていて何かイベントが行われているようだ。 【献上そば行列】 高尾山薬王院の境内では、高尾山献上そば行列の行事が行われていた。門前町のそば店主たちが、新年のそばや自然薯など、農作物の豊作を祈るためにそばを打ち、高尾山薬王院に献上する儀式だそうだ。見学者は外人が目立った。 献上そば行列は数十メートル歩いて引き返してきた。そばが振る舞われるわけではないようで、我々は下山した。 金比羅台からはいつもと違う金比羅道を下る。地図上は波線ルートだが道は明瞭だ。新甲州街道に突き当たったところに喫茶店「館」があり三人で立ち寄った。小一時間店にいたが、眠くてしょうがなかった。外に出ると雪が降りしきっていた。新甲州街道沿いに歩けばJR高尾駅まで行かれるが、京王の高尾山口駅の方が近いのでそこへ向かうことにした。
Camera:Canon IXY 910is
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