神奈川県の山鷹取山 |
神奈川県で鷹取山と言えば三浦半島の鷹取山を思い出すだろうが、大磯町にも鷹取山がある。大磯町の鷹取山は、関東ふれあいの道のコース上にあるので、そのコース通りに歩くことにした。手元には「神奈川県福利厚生振興会」が発行している『散歩マップ−関東ふれあいの道−』があり、その8番コース、鷹取山・里の道を参照した。
そのガイドブックによると二宮駅から平塚行きのバスに乗り、月京で降りてから歩くことになるが、たいした距離でもないので駅から歩くことにした。駅前を南に出るとすぐに国道一号線に突き当たる。国道一号といえどもこのあたりは片側一車線と狭い。並行して走る湘南バイパスが昨年の台風で一部不通となっていることもあり、普段は渋滞が激しい地点だろう。しかし元旦の午前中とあっては走る車も少ない。国道一号の歩道を平塚方面に向かって歩く。国府新宿の交差点まで2.5kmほど歩いたところで左折する。曲がってすぐのところに無形民俗文化財である「国府祭(座問答)」の標石がある。
鷹取神社の裏手は駐車場になっていて、ここまで車で来られるようだ。道の左の林に向かって踏み後があり、ひょっとして山頂がそこにあるかと思い行ってみると、三角点の標石があった。普通に歩いているとまず見つからない場所で運がよかった。 道なりに鷹取山を下る。頂上は全く眺望がなかったが、下りながら富士山や丹沢・大山がちらほらと見えだした。道を歩いていては眺めのいいところはなさそうなので、道を外れて空き地の奥へと進み、写真を撮った。多少藪っぽいところに入ったため、花の種が大量に服に付着し取るのに苦労した。 このあたり、道路脇には不法投棄のゴミが散乱している。そして、ゴミを捨てないように呼びかける看板があちこちに立てられている。不法投棄を防ぐためには車を通さなければいいのでだが。 【表丹沢一望】
ゴルフ練習場の前を通り、里に出て最初の交差点を左に曲がるとすぐ右手に妙円寺がある。有名どころのようなので、中に入って見学する。境内には水準点があり、岩をくり抜いたような洞窟もあり中に潜入した。高さがなく身をかがめるように暗い洞窟の中を奥まで入った。奥には観音様のような石像が祀られていた。洞窟は入ってすぐのところが銭洗い弁天となっており、銭を洗うための水場がある。暗いが新しく買ったばかりのデジカメでHiISOにするとよく写っていた。 車道沿いに歩き続けると、道は土屋の集落の中を通り抜ける。道は上り坂となり、土屋一族の墓という史跡がある。林の中を下っていくと石塔がいくつも並んだ墓所がある。宮様ご見学の碑(平成14年)もあったが、どの宮様なのだろう。 一族の墓を後にし、坂を登ると今度は現代人の墓所が広がる。香のにおいが漂い、元旦からお墓参りをしている先祖思いの家族も見られる。このあたりは土屋城址ともなっているようだ。 大乗院、そして熊野神社の前を通り、指導標に従い右に曲がると金目川にかかる南平橋が見えてくる。どうやらそこが終点のようだ。
目の前に弘法山の山頂に立つ亭が見える。そこも関東ふれあいの道のコースであるが、7年前にその一部を歩いている(弘法山の記録)。 東名高速道路の高架をくぐる。ずいぶん幅の広い高速道路である。第二東名も作られているのだろうが、新幹線と比べてかなりコストがかかることだろう。 【秦才橋からの弘法山】 車道沿いに歩きながら目の前に権現山と弘法山の亭が見えている。建物や電線がじゃまでなかなか撮影スポットが見つからなかったが、金目川に架かる秦才橋の上がちょうど遮るものがなく撮影できた。 車道沿いの道はときどき歩道がなくなり、車が走り交うなかを肩身の狭い思いで歩く。あらためて道は車のためにあることを思い起こさせる。 後ろから来た秦野駅行きバスが左折した交差点(本町四ツ角)を同じように左折し(後から地図を見るともっと早く左折するべきだった。歩行者には秦野駅を示す標識はないのである)、大川橋を渡って左折。300mほど歩くと右手に秦野駅北口がある。 Camera:Canon 910is
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