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水無川本谷−丹沢 水無川本谷−丹沢 滝の連続するクラシックルート 滝の連続するクラシックルート 【木ノ又大日沢】
コース(タイム)渋沢駅=大倉(8:16)−(13:39)木ノ又小屋(14:20)−(14:50)塔ノ岳−(17:10)大倉−(18:49)ほたる(20:35)=(22:22)横浜
《山概略》 【源次郎沢入口】 左に入ると源治郎沢。本谷はそのまま真っ直ぐ水の流れる河原を歩く。 本谷1号堰堤を越えて水の流れる河原を歩く。左手の源次郎沢入口を見送り、本谷2号堰堤を越える。ここは二メートルほどの高さのコンクリの壁を垂直に登るのだが、ロープがアブミ状に掛かっている。登り切ったところの河原で沢靴に履き替える。 沢靴を履き替えていると、単独行のヒゲのおじさんが挨拶をして通り過ぎていった。以前にもどこかで見たような顔だ。本谷を塔ノ岳まで詰めるそうだ。 ヒゲのおじさんを見送って、我々も出発。右手に緩やかに流れる沢を見ながら河原を歩く。水の浅いところで一匹のヒキガエルが微動だにせずたたずんでいた。思わずカメラを向けた。 【F1-8m】 滝の右手に本谷F1と書かれ、緊急連絡先まで記載がある。ここで携帯電話が繋がるのだろうか。 F1の手前に数メートルの小滝があるが左手の岩場を巻いていく。やがてF1が見えてくる。白いプレートに本谷F1と書かれているのでわかりやすい。F1は二本の水流がある。左手の岩場に鎖があるので、それを伝って越えていく。 【セドの沢分岐】 F1の先で沢は二俣に分かれる。右がセドの沢で、左が本谷である。1枚の写真で収まらないので3枚のパノラマでようやく二俣が写る。ここにも案内のプレートがある。本谷はすぐ目の前にF2が見えている。左の滝に向かって進んだ。F2は水流の左側に鎖がかかっている。多少水しぶきを浴びながら越えていく。F3まではしばらく岩の多い沢を進む。 F3は左手の岩に鎖があり、そこから登れる。鎖にしがみつき、力任せで登ることになる。滝上に出て下を見下ろすと、先ほどのヒゲのおじさんが、滝の右側から登ろうと手がかりを探している。沢の達人よろしく鎖を使うのは邪道なのだろう。
F4は5mとそれほど難しくはない。滝をそのまま登ればいいのだが、びしょ濡れになるのを避けて左手のちょろちょろ流れる滝を登った。 F4からすぐ先のF5は8mある豪快な滝だ。水流のすぐ右手が登れそうだが、上の方には大きな岩がふさがっていて、それを抜けるのは難しそうだ。そのさらに右手の岩場に鎖が斜めに掛かっていてそこを登った。この沢一帯の鎖はいずれも古いが、F5の鎖は支柱部分がぐらついていて抜けそうである。慎重にその岩を登った。再び沢の下をのぞき込むと、ヒゲのおじさんは滝を忠実に登っていた。 【F5-8m】 滝の上に大きな岩が塞がっているが、人がようやくくぐれる程度の穴があるようだ。右に壁に鎖がある。 【書策新道交差】 書策新道が交差するところから本谷と別れ、木ノ又大日沢に入った。 F5の先で書策新道と交差する。そこで小休止をしていると、ヒゲのおじさんが追いついてくる。時間はかかっているが、F5を正ルートで登ってきたようだ。話を聞くと、上の方でふさがっていた岩には抜け穴があったようだ。かなり狭い穴だがザックを降ろして登るとギリギリだという。 本谷は塔ノ岳へ突き上げているが、大日ノ頭へ突き上げる木ノ又大日沢へ入った。最初の大きな滝は、ムラサキ滝と言われる赤黒い岩の滝だ。右側に巻いて岩場を登った。
もろい岩の滝は水流のすぐ左を登攀する。岩はつかみやすいのだが、もろく抜けそうである。ひやひやしながら登り切った。Chifuさんはロープ出して引っ張り上げられた。滝の上から振り向くと、秦野の町並みが一望できた。 【ゴーロを詰める】 まだ水流はあるが、右手の尾根に移動して木ノ又小屋の直下を目指した。尾根はかすかな踏み跡はあったものの分かりにくい。あまり気にせず上を目指す。尾根歩きは案外長く、樹林帯を抜けると鹿の親子がこちらを伺っていた。そこから少し先に表尾根の一般道があった。ちょうど木ノ又大日の標識があるところで、右手に行くとすぐに小屋があった。 【木ノ又小屋で小休止】 木ノ又小屋の前にあるテーブルで小休止。300円の珈琲を飲んだ。この小屋に立ち寄る登山者にはかき氷が人気だった。 木ノ又小屋からの下山ルートは決まっていなかった。大倉尾根を下る案、ヤビツ峠へ下る案、三ノ塔尾根を下る案があったが、どうしても大倉の飲み屋に行きたいという意見があったので、それが採用された。 【塔ノ岳山頂】 この一年で三度ほど来ている塔ノ岳。いつ来ても曇り空だが、この日は秦野の町並みはかろうじて見えていた。尊仏山荘の側に鹿が二匹いた。この日はよく鹿を見た。すでに10匹近く見たことになる。 塔ノ岳からは大倉尾根をひたすら下る。まだ登ってくる人の多いこと。17時近くに大倉から登ろうとしている若者のパーティーがあったがいったいどこに向かっているのだろうか。 大倉に到着すると、バス停の前にあるラーメン屋に飛び込んだ。迷わず生ビールを注文し、つまみに冷や奴と味噌コンニャクで軽く打ち上げ、無事の下山を祝った。そして、東海大学前駅に移動し、温泉ほたるへ。湯から出ると食堂でサーモンフライ定食で腹を満たした。充実した一日を終え、駅に向かうと電車が事故で止まっていた。1時間ほど余計に時間がかかってようやく自宅にたどり着いた。
Camera:Canon IXY 910is,EOS KISS X2
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