週末は野山にいます


広島県の山

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大平山-広島県の山

大平山-広島県の山

登山者に優しいしまなみの山

登山者に優しいしまなみの山

【船から見る大平山】

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○山行情報
日程 2023年1月6日(金)
山名(山域) 大平山(四国周辺
入/下山地 向田港
メンバー 単独港
行動時間 1時間59分
歩行 距離登り下り歩数
6.2km267m267m---歩

佐木島マップ

○コース(タイム)

向田港(07:24)-二本松分岐-(08:12)大平山-(09:22)向田港

 《山概略》
 大平山は広島県三原市にある佐木島の最高地点で標高は268m。しま山百選のひとつである。離島には様々なキャッチフレーズがあるが、この島は「日本一新幹線の駅から近い島」となっている。その駅とは三原駅で、三原港までは徒歩5分、さらに船で25分の位置にある。
 佐木島の人口は765人、産業は主に濃魚で、毎年8月にトライアスロンが開催される。向田港付近を起点に水泳1.5km、自転車42km(島4周)、マラソン10km(島1周)のレースである。

 《アプローチ編》
 三原港周辺には無料の駐車場がなさそうだったので、少し離れた須波港から島へ渡ることにした。こちらの港は岸壁に大きな無料駐車場を備えている。三原に前泊したホテルをまだ暗いうちから出発し、15分ほどで須波港に到着した。
 ターミナルの建物の外に券売機があるので、そこで向田までの乗船券を購入する。船はすでに停泊している船ではなく、沖から来た船に乗船するようだ。その船が着岸すると、10人ほどの乗客が乗り込んでいく。

 《大平山へ》
 船が向田港に到着した際、周りの乗客はほとんど動かなかったので、自分はのんびりと下船口に向かった。すると、船はもう出発するべくタラップが上がりかけていた。一瞬、次の港で引き返さなければならないかと頭をよぎったが、急いで階段を降りて係員に「降ります」と告げると半分ほど上がったタラップをまた戻してくれた。冷や汗をかいた一瞬だったが、無事に佐木島に上陸することができた。




 船の乗客は釣り人が多かったようだが、向田港ではほとんど降りず、次の生口島の沢港まで行く人が大勢だったようだ。生口島はしまなみ海道の通り道なので本土とは陸続きの島である。しかし三原市からは船で行った方が近いのだろう。
 港には観光案内板があり、大平山登山口への道順も書かれている。その記載に従い、県道佐木島線に向かう。港の入口には、さぎしまトライアスロン発着点の地と書かれた塔がある。この島の一大イベントがトライアスロン大会であることが分かる。



 県道を道なりに歩いていくと、左手に大平山が見えてくる。交差点には、大平山への指導標があるので、町中で迷うことはなさそうだ。その指導標に従い左折する。文殊菩薩地蔵の前を通り、小学校が表れたと思ったら、さぎしまふるさと館と書かれたいる。廃校になったのだろうか。
 指導標に従い、住宅地を抜けるとミカン畑になる。道は徐々に登り坂となり、左斜め後ろの道に入ると高根島や生口島が見えてくる。ミカン畑の柵に沿って進み、道は尾根道となる。二本松という場所に出るが二本の松は確認できない。



 朝日が上がってきて徐々に明るさを増し、道脇の簡易トイレを通過すると、やがて大平山の山頂となる。しま山100選と書かれた標識がある。標高は267.5mだが三角点はない。国土地理院の地図に至っては大平山の文字もない山の山頂である。800mほど北に三等三角点のピークがあるが、そこにも地図には山名の表記はない。点の記では犬山となっている。
 山頂からはその犬山や因島、生口島など見渡すことができる。多少木が生えているため360度の眺望というわけにはいかないが、場所を移動しながら多方面を眺めることができる。
 大平山は三原10名山でもあるようだ。三原山の会が選定したようで、調べてみると桜山、筆影山と竜王山、白滝山、鉢ケ峰、大平山、大峰山、龍王山、高山と新高山、宇根山、高城址竜王山がリストアップされていた。



 下山は幸神(さいのかみ)口という方へ降りていく。少し降りると千畳敷分岐で狗山と幸神方面に道は分かれる。左手の幸神へ進むと、ちょっとした広場の千畳敷がある。広さは100畳分もないだろう。
 千畳敷の先にはみはらし岩があり、佐木島の丸い岬やその先にある本土の三原や高根島が見える。落ち葉を踏みながら道なりに降りていき、やがて廃屋が見えてくる。その廃屋の先から道は舗装道になる。



 海の近くまで降りていくと幸神登山口で、登山者用のトイレが設置されている。なかなか登山者に優しい島である。向田港までは島の外周道路を歩いて戻ることになる。途中、備後と安芸の国境がある。小さい島だが昔は二つの国に分かれていたようだ。国が分かれていたことで紛争が絶えなかったようで、そのことが掲示されている。
 向田港に戻り、船の時間まで周囲をぶらつく。港のすぐ隣の水辺には磨崖和霊石地蔵があり、満潮になると地蔵は肩まで水に沈み、干潮だと全身が現れるという。このときは腰のあたりまで浸かっていた。鎌倉時代に作られたお地蔵様である。
 島にはお金を使うところがほとんど無い。港で乗船券を買ったのが唯一の出費だった。2時間ほどの滞在で島を後にした。
 須波港の売店で名物だというたこ焼き(620円)を買い、昼食代わりとする。この日は倉敷で一泊し、翌日は岡山城や県立美術館に立ち寄り、高速をひた走り横浜の自宅へ戻った。

○今夜の宿
ホテルルートイン倉敷水島 ★★★★
ルートイン倉敷水島 場所:岡山県倉敷市中畝5丁目1番1号
TEL:086-456-1100
料金:6,100円
大浴場:有り
その他:珈琲自由
Camera:CANON EOS 90D