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アサヨ峰-日本三百名山

アサヨ峰-日本三百名山

甲斐駒を眺めるための山に登る

甲斐駒を眺めるための山に登る

【稜線は岩場の連続】

稜線は岩場の連続

山行情報
日程 2011年07月16日(土)
山名(山域) アサヨ峰(南アルプス北部
入/下山地 北沢峠
メンバー 黒岩、キム、山本、福島
行動時間 8時間45分
歩行
距離
登り
下り
歩数
8.0km 997m 997m 29,400歩
アサヨ峰マップ

コース(タイム)

北沢峠-北沢テン場(8:43)-(11:29)栗沢山-(13:20)アサヨ峰(13:43)-仙水峠-(17:26)テン場

 《山概略》
 アサヨ峰は日本三百名山で山梨百名山である。仙丈ヶ岳から甲斐駒ヶ岳の方を望むと、その右隣にあるピークが栗沢山とアサヨ峰であり、単なるピークではなく立派な山塊であることが分かる。かつては最初に朝日が当たる山として朝日峰という名があったらしいが、日の字の縦棒が抜け、なぜかカタカナになってアサヨ峰となったそうだ。

 《アプローチ編》
 芦安の駐車場には金曜日の深夜のうちに到着。車の外で野宿し朝を迎えた。広河原行きのバス始発は5:10発だが、夜明けと共に登山客が押し寄せ大混雑となる。最初の6台のバスに乗ることができず、その後に来たバスに乗ることになった。座席は満席で、床に座って広河原までの1時間を耐えた。
 広河原は10年ぶりくらいだろうか。以前はここまでマイカーが入ってこられたが、今はバス・タクシーだけである。からさらに北沢峠に向かうバスに乗りかえるのだが、再びバス停の行列に並ぶ。こちらはそれほど待たされることはなくマイクロバスに乗り込んだ。北沢峠まで25分、750円。
 北沢峠でバスを降り、10分ほど歩いて北沢長衛小屋のキャンプ地(北沢テン場)へ。すでに多くのテントが張られている。奥の隅の方にテントを設営し、登山準備をした。


北沢峠行きのバスを待つ
【北沢峠行きのバスを待つ】
   北沢のテン場
【北沢のテン場を出発】

 《栗沢山へ》
 アプローチで苦労したため、ようやく北沢テン場を出発できたのは、8時40分だった。登山口は北沢長衛小屋の右手にある。まずは栗沢山を目指して沢に架かる橋を渡り、二俣を右に進む。しばらく樹林帯の登りが続く。樹林帯は低山では見られないシラビソやコメツガである。
 ゆっくりと登ること二時間でようやく樹林帯を抜け、周りの景色が見えてくる。すぐ近くには甲斐駒が圧倒的な迫力でそびえている。積雪のように白い山頂の周囲にはガスが発生し、存在感がいっそう際だっている。また、背後には仙丈ヶ岳も見えている。甲斐駒とは対照的に緑に覆われ、すそ野が左右に長く延びゆったりとしている。さらに、北岳や間ノ岳、塩見岳など名山がずらりと見渡せる。

シラビソの樹林帯を登る
【シラビソの樹林帯を登る】
   甲斐駒ヶ岳登場
【甲斐駒ヶ岳登場】

 眺めの良いハイマツ帯の道に変わると稜線は近い。岩の多い道を進み、最後に岩をよじ登ると栗沢山の頂上(2714m)に出る。周りの景色を楽しみながら、しばらく山頂の岩の上で昼寝付きの休憩をする。山頂は涼しく、昨夜の野宿は寝付けなかったのですぐに眠れた。

北岳と間ノ岳
【北岳と間ノ岳】
   栗沢山頂
【栗沢山頂】

 《アサヨ峰へ》
 栗沢山からアサヨ峰までは稜線の空中散歩である。ハイマツと岩の稜線から左の方はガスが出ているが、右の方は見通しが良い。コイワカガミやハクサンイチゲ、ミヤマキンバイなどの花をときどき見かける。途中、仲間の1人が体調不良で栗沢山まで引き返すことになり、2人でアサヨ峰へ向かった。
 アサヨ峰は標高2799mで、三角点がある。甲斐駒や仙丈ほど人気はないが、山頂には何人か人が来ていた。このまま東の方へ縦走すれば鳳凰三山の稜線と繋がるが、今回はここまでで引き返すことになる。山頂には10分ほど滞在し、栗沢山方面へ戻った。

アサヨ峰に向かう
【アサヨ峰に向かう】
   アサヨ峰山頂
【アサヨ峰山頂】

 《下山》
 栗沢山まで行くと、途中で引き返した2人が待っていた。すっかり元気を取り戻したようで、4人でまったりと山頂で過ごした。先ほどよりも甲斐駒の姿がはっきりと見え、絶景を写真に収めた。
 北沢テン場までは再び二手に分かれた。直接下山する組と、仙水峠経由で降りる組である。自分は後者になった。仙水峠までは急な下りが続き、いったん樹林帯に入り、峠に出ると見通しが良くなる。見あげる高さに甲斐駒の岩峰が迫力を持ってそびえている。

栗沢山からの甲斐駒
【栗沢山からの甲斐駒】
   仙水峠下りの風景
【仙水峠下りの風景】

 仙水峠から仙水小屋までは珍しい光景が続く。一面に岩で埋め尽くされた道である。白い岩で太陽の照り返しがまぶしい。樹林帯にはいると間もなく仙水小屋である。狭いがテン場もある。この小屋の前には沢から引いた水場があり、冷えていてとても美味しい。これを目当てにここに来たと言っても良いくらいだ。夕食用の水もペットボトルに詰め込み、北沢テン場へ戻った。

仙水小屋
【仙水小屋】
   北沢長衛小屋に到着
【北沢長衛小屋に到着】


《登山道の花》
ギンリョウソウ マイヅルソウ ゴゼンタチバナ
 【1.ギンリョウソウ】
 【2.マイヅルソウ】
 【3.ゴゼンタチバナ】
シャクナゲ ■■ ハイマツ
 【4.シャクナゲ】
 【5.■■】
 【6.ハイマツ】
コイワカガミ ミヤマダイコンソウ ハクサンイチゲ
 【4.コイワカガミ】
 【5.ミヤマダイコンソウ】
 【6.ハクサンイチゲ】

付近の山 甲斐駒ヶ岳(2000.07.22)、仙丈ヶ岳(1997.08.03)、北岳(1997.11.02)、地蔵岳(1998.06.07)

Camera:NIKON COOLPIX P300

NOYAMA
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