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南アルプス

地蔵岳

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めざせ山頂のオベリスク
日程 1998年6月5日〜7日
山名 地蔵岳
山域 南アルプス(鳳凰三山)
入/下山地 青木鉱泉
メンバー MML11人

MAP
高さ強調強調1.0、対地高度2000m

コース(タイム)

(16:02)新丸子駅−マルエツ新田店(17:00)−調布IC−韮崎IC−スーパーヤマト韮崎店−夕食−(21:30)青木鉱泉

 南アルプス鳳凰三山のひとつである地蔵岳は、その山頂にある特異なオベリスクが象徴的で、遠くからでもその姿を確認することができる。オベリスクの姿はMMLのワッペンの図柄にもなっており、結成2周年を記念して地蔵岳へ向かった。

【6月5日(金)】
 青木鉱泉へは全員集合の前日からアプローチした。午後を半日年休にして自宅へ帰った。
 横浜から新丸子へ池上さんを迎えに行き、駅前で待っている稲葉さんを拾い、食材購入のためにスーパーを探す。車でうろうろしているうちにマルエツの看板を発見し、そこで食材を購入。
 そのマルエツの前にはマツモトキヨシがあり、携帯食料用にウイダーインゼリーを購入。\158-はコンビニで買うよりかなり安い。車に乗り込み環8から中央自動車方面へ向かうが、高井戸からは乗れないことに気づき、ナビに従い細い道を調布方面へ向かう。ようやく入った中央道の調布ICでは通行券をくれずに600円取られた。八王子であらためて通行券を渡されたが、こんな二度手間をどうして都民は黙っているのだろうか。PAでトイレ休憩のあと、韮崎ICで降りる。
 国道20号沿線のラーメン屋で夕食を取ったあと、青木鉱泉への林道の入り口を探す。実はカーナビには、青木鉱泉はあるものの国道との間の林道は記されていなかった。青木鉱泉の横に流れている小武川に沿った林道だろうと予測し、小武川の手前を左折して上流へとすすむ。やがて御座石鉱泉への道標が出てきたので、その林道が間違いでないことを確信。
 車高の低い車に3人も乗っているものだから、シャーシーを何度も擦りながら真っ暗闇の道を走る。ときおり霧がかかり不気味さは一層増す。
 林道の走りは30分も続いたろうか、かなり長く感じられた。青木鉱泉の駐車スペースは思ったよりも広く、宿泊客と登山客とを分けてはいるものの、40〜50台は停められそうな感じであった。その駐車場の一番手前には見覚えのある車が停まっていた。名古屋ナンバーの仲間の車だ。予定通り小武川キャンプ場に来ているようだ。
 小雨がぱらつき月明かりもない真っ暗闇のキャンプ場を探し回ったところ、人がキャンプしている気配は無い。青木鉱泉に確認したところ、確かに1人来てテントを張っているということだ。あらためて探したところ、ようやく松成さんを発見。既にお休みになられていたようだ。すぐ近くに5人用のテントを張って、4人で小宴会。

【6月6日(土)】

コース(タイム)

(6:30)起床−(8:50)毛利さん到着−(9:00)稲葉・松成組出発−(9:10)全員集合−青木鉱泉出発(9:50)−(10:37)休憩−(11:40)休憩(南精進滝)−鳳凰の滝−(14:10)白糸滝で先発の伊達さんらと合流−五色滝−(16:20)鳳凰小屋に到着

 朝起きると雨はどうやら降っていない。明るくなって初めて、キャンプ場の様子がわかってくる。立木が多く、テントサイトは特に区切られているではなく、適当なスペースに張るようだ。炊事場やトイレは綺麗なほうだ。水洗で紙もちゃんとある。
 朝食は池上さんの作るスパゲッティーに便乗し、稲葉さんのジフィーズも加える。テントを撤収し、駐車スペースにもどる。グランドシートを敷いて共同装備を広げ、みんなが来るのを待つ。はじめに来たのは千葉ナンバーの毛利さんだった。9時を目安にということで、ばっちり9時前10分であった。挨拶のあと、稲葉・松成組は出発。稲葉さんは背負こに一斗缶と35Lほどのザックをくくりつけ、缶には卵など割れ物類を中心に詰め込んでいた。
 なお、今回の共同食料は一食分であったが、買った物は以下の通り。

共同食料購入品:
牛肉2100g、ねぎ8本、ハクサイ4分の3、春菊1把、椎茸2袋、えのき茸 3袋、シメジ1袋、焼き豆腐3丁、しらたき3袋、たまご 10個、乾麺1kg、スキヤキのたれ2本、キムチ1パック、あんにん豆腐のもと3パック、インスタントコーヒー100g

 稲葉さんらが出発してまもなく、残りのみんなが車に分乗してやって来た。
伊達さん、鈴木さん、出雲さん、荘司夫妻、西村さん、これで今回のメンバーがそろった。共同装備に伊達さんの8人用テント(ポールがグラスファイバー製の骨董的重量型テント)を加え、皆で分担。

【青木鉱泉の前で】

 

 
 先行組に送れること50分で出発。青木鉱泉でまず、今日到着組は駐車料金を払う。一日700円で、2日分。このころは、ときおり晴れ間も見え、今後の好天を期待した。  しばらく樹林帯の歩きのあと、小武川の広い河原に出る。この広い河原は砂防ダム工事のダンプが通るためのものだ。真新しい砂防ダムをいくつか越えるために、上り下りを繰り返す。途中そのダムのコンクリの上で猿の集団がこちらを見ていた。河原の最終地点で最初の休憩。
 荷物を置いて休んでいると、なにやら空中浮遊している虫が寄ってくる。しかも、刺しにくる。ヌカカという蚊の一種か。何人かはこれに刺されたようだ。

【最初の滝】

 名前はない

 
【滝の下で休憩】

 休息している我々をヌカカ(小型吸血昆虫類)が襲った。

 
 ここからいよいよ本格的な登りとなる。トップは毛利さんで、最後尾に福島が続いた。 青木鉱泉出発から2時間弱で南精進滝入り口に到着。ここで先行していた、稲葉・松成組と合流。この時点で初めて全員がそろった。初対面通しの組み合わせもあり、それぞれ自己紹介した。南精進滝は50mほど入ったところからよく見える。落差100m以上の豪快な滝だ。先日来の雨のためか水量も多い。写真を撮るには、少々藪が多かった。
【南精進滝】

 

 
 この先はパーティーを二つに分け、テントを持った健脚組が先行し、マイペース組が後を追った。
 鳳凰の滝では、ガスって何も見えない。
 
 白糸滝付近でとうとう雨が降り出してきた。シャリバテ気味だったので白糸滝の看板の下で行動食をパクつき、気合いを入れて歩き始めると、上から伊達さんら先行組が降りてきた。遅いんで心配されたかなと思いきや、雨のため撤退しないかとのことであった。たしかに梅雨まっただ中で前線も停滞しているので、明日の好天も期待できないかもしれない。ここまで4時間あまり歩いてきたものの、撤退2時間、テン場まで2時間とちょうど真ん中だ。うーむ、判断に困ったが、まもなく追いついてきた稲葉さんの「いこう」との言葉に救われた形で、登ることにする。
 意を決して歩き始めると、両膝の筋肉に痛みが走る。あちゃ、まずいかなぁと痛みをこらえながら歩くが、10分ほど歩くと痛みはなくなってきた。この最後のテン場までの2時間の登りは、重荷のせいか非常にきつかった。歩きも極めて遅々としたもので、一歩一歩確かめるように足を運んだ。
 ガレ場に出たところで、突然地蔵岳の山頂がガスの切れ間から顔を出した。見慣れたオベリスクだ。すぐ近くに見えるので、テン場もあと少しだろう。とりあえず小休止。
 先頭集団に送れること5分くらいだろうか、ようやく鳳凰小屋のテン場に到着。青木鉱泉から標高差1300m、実に6時間半の歩きだ。20Kg以上の荷物の重さを考えると、今だかつて無いハードな行程だった(今までが楽すぎた?)。
 既に到着しているメンバーはテントサイトを確保し、まさにテント設営の準備にかかっていた。多少休みたい気もしたが、雨も降っていることから、僕もさっさと設営することにした。
 2つのテントの設営が完了し、中で体制を整えているころに、稲葉さんら後続隊が到着。宴会テントの中のザックを外のツェルトに入れるなどして、スペースを確保。全11人が入るには少々狭いが、なんとか入り込むことができた。今夜のメニューはすき焼き。肉は松坂牛との要望もあったが、都内のスーパーでの入手は無理であったし、値も張る。普通の肉を上記の具とともに鍋に放り込み、煮込む。できあがってふたを取ると11人が一斉に箸をのばし、空になる。それを3度ほど繰り返したろうか。みんなの箸が止まったにもかかわらず、肉などの素材は半分以上残っている。今回は若い者が多いはずなのに、今日の激務で胃が細ったか、それほど食が進んでいないようだ。
 話は、今回デビューの毛利さんから自己紹介を行った。千葉からのアプローチで寝不足か、全員が紹介し終わるまで目が開いていなかったようだ。荘司(ま)さんのときはお約束の質問コーナーで、稲葉さんがここぞとばかりに質問を浴びせる。穂高同様キーワードはバーベキュー?。
 テントの外は雨が降ったりやんだり。明日の天気が危ぶまれたが、降らないことを祈るしかない。それぞれのテントや小屋へ戻って就寝。大テントの方はしばらく歓談が続いていたようだ。

テン場代1人400円

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Film:Kodak ADVANTiX100
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