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上海・蘇州放浪記-2012年

上海・蘇州放浪記-2012年

変化が続く上海の町並みへ

変化が続く上海の町並みへ

【外灘の夜景】

外灘の夜景

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コース(タイム)

ホテル(7:10)=(7:41)上海動物園(8:52)=ホテル=(10:22)田子坊=(13:12)浦東=(20:00)新天地=ホテル

 《朝一で動物園へ》
 旅行3日目は肌寒さは変わらないが快晴となった。この日は団体行動となる。しかし、ホテル出発が朝10時というので、それまでの時間がもったいない。近くの動物園に単独で行くことにした。ホテルで朝食を取り、地下鉄10号線の伊犁路站から電車に乗った。終着は虹橋空港行きなので大きな荷物を抱えた乗客が多かった。三つ隣の上海動物園駅で降りて地上に出ると、動物園の入口はすぐ近くだった。
 上海動物園は朝7時から開園している(夏期はもっと早い)。着いたのは7時半だったが、すでに多くの人民がぞろぞろと入場門に吸い込まれていく。しかしよく見ると年寄りばかりだ。どうやら彼らは無料で入れるようだ。中国では有料の公園が少なくないが年寄りは無料という制度がある。この動物園もそれらの公園と同じ扱いのようだ。ワカモノの自分は券売所で40元のチケットを買った。料金は以前より値上がりしていた。
 上海動物園は広いので、のんびり歩いていたら一日かかってしまう。今回はパンダだけを見ることを目的とした。パンダ舎は園内の一番奥にあったはずなので、道を奥へ奥へと進んだ。道沿いのちょっとした広場では、年寄り達が集まって踊っている。大音響で音楽を流しながら踊っているのだが、動物たちに影響しないのだろうか。道は後ろ向きに歩く人も多い。
 パンダはパンダ舎の外の庭にいて活発に歩き回っていた。午前中のパンダは動きが良く、しばらく観察していると、遊具の木の柱を登ったり、パンダ舎に戻りたいのか扉を開けようとしていた。パンダ舎の方へ行ってみると、そこにはパンダはおらず、従業員が掃除をしていた。パンダは全部で3頭いたようだ。大都市上海にしては少ないような気がするが、それだけ貴重なのだろう。


動物園のパンダ
【動物園のパンダ】
   田子坊入口
【田子坊入口】

 動物園ではパンダ撮影の目的を果たし、地下鉄でホテルへ戻った。そして休む間もなく6人でタクシーに分乗してホテルを出発した。行き先は分からないが、東の方へ向かっているようだ。タクシーを降りた場所はオフィス街のような住宅街のようなところで、5mほどの道の両側にはビルが並んでいる。
 ビルの間に小道があり、そこへ入っていくようだ。入口には田子坊と書いてあり、観光地として有名なところだということは知っている。狭い通路の両脇には雑貨屋が並び、観光客向けの老上海街といったところだ。
 田子坊はあまり購買意欲をそそるようなものは売っていなかったが、小さな懐中時計(20元、どうせすぐ止まる)や猫の飾り物などを買った。この界隈は値下げ要求には一切応じてくれず、なかなか強気である。

田子坊は雑貨屋が並ぶ
【田子坊は雑貨屋が並ぶ】
   浦東へ
【浦東へ】

 田子坊で昼食タイムとなったが、この辺りはあまり良さげな店はなく、適当に入った店で炒飯のようなものを食べた。もちろん料金は高めである。食後は地下鉄に乗って浦東へ移動した。
 地下鉄駅をひとつ乗り過ごしたようで、地上に出て歩いて高層ビル街へと向かった。目の前には上海の森ビルである上海環球金融中心が見え、離れていたため全景を撮ることができた。空気が汚れているのか、湿気か分からないが少し霞んでいる。しかし、他を圧倒する高さのビルである。
 歩いていると、不動産屋があり壁一面に物件の広告が貼ってあった。全て高層マンションだが、高いものは6000万で、安いものでも400万という数字が書かれている。とても手の出るような代物ではない。ちなみに6300万の物件は、443㎡・4部屋・2リビング・5バスルームとなっていた。
 不動産屋と同じ通りに図書館もあった。それもただの図書館ではなく、自販機図書館である。あまりじっくりは見ていないが、有料のようだ(デポジットかもしれない)。本の背表紙だけを見て借りたいものを選ぶようだ。
 上海環球金融中心の隣では、新しいビルが建設中だ。中国資本のビルのようで、完成すると中国一の高さになるらしい。数年後の上海が楽しみである。さて、いよいよ現在中国一の高さを誇る上海環球金融中心の展望台へと向かう。ビルの入口はいくつもあり、最初に入った入口はオフィスフロアの入口で、退場する羽目になる。外に出ると身分証を首にぶら下げた若い兄ちゃんが近寄ってきて、我々の案内で展望台に入ると安くなる、などと言っている。怪しげな気もしたが、それに乗ると、他のグループと一緒になってビルの中に入っていった。どうやら団体料金でチケットを買うようだ。彼らはピンハネしてないので、展望台から給料が出ているのだろうか。ちなみに展望台の正規料金は150元で、これは中国の庶民にとっては目の玉が飛び出るような値段である。東京スカイツリーの入場料が2500円なので、こちらとあまり変わらない。ちなみに展望台の高さは上海の方が474mと、スカイツリーの450mより高い。

上海環球金融中心の展望台
【上海環球金融中心の展望台】
   かつての中国一を見下ろす
【かつての中国一を見下ろす】

 エレベーターで一気に最上階まで行くが、そこからさらにエスカレーターに乗り継ぎ展望台に立つことができる。入場券によると、自分は5,199,206番目の攀登者らしい(2008年8月30日開業)。ガラス張りの展望台からは上海市内が一望できるが、霞がかっていてあまり遠くまで見えない。しかし浦東の高層ビル街を見下ろすことができる。すぐ隣の金茂大厦はかつての「世界で最も地上から高いホテル」だったが、それも見下ろすことになる。展望台の床の一部はガラス張りになっていて、474m下の地面が足の下に見えている。

次の中国一が建設中
【次の中国一が建設中】
   首が疲れる浦東
【首が疲れる浦東】

 展望台の下のフロアーの喫茶店で景色を眺めながら珈琲を飲んでから地上へ降りた。次は黄浦江沿いの岸壁へ行き、対岸から外灘を眺めた。外灘は租界時代の建物や近代の高層建築が建ち並び以前と変わらぬ賑わいを見せている。ここは夜景を見た方が綺麗な場所で、このあと日が暮れてから再び来ることになる。
 夕食は火鍋となった。浦東国際美食城の9階にあるレストランで、豆撈坊という有名(らしい)な店である。今時の火鍋は皆で鍋をつつくのではなく、1人1人に鍋があり、好きなスープを選ぶことができるようになっている。値段も安めで店の前には行列のできる人気店だった。

豆撈坊で火鍋
【豆撈坊で火鍋】
   浦東の夜景
【浦東の夜景】

 食後はタクシーで外灘(浦東側)へ。すっかり日も落ち、ビル群は照明を照らしている。中国ではビルに照明を当てるので綺麗に見える。日本のビルは窓から漏れる光で夜景になるためあまり綺麗ではない。浦東側はオフィスビルが多く、ビルの壁一面を広告にした電飾がある。そこでときどき「ISH」と出てくるようなので、そのタイミングを見計らって撮影した。

ライトアップもお洒落に
【ライトアップもお洒落に】
   新天地
【新天地】

 上海の夜で最後に訪れたのは新天地で、ここも有名な観光地だが来たのは初めてだった。お洒落な店が建ち並んでいるようで、暗い通りを明かりを求めて進んだ。入った店は高級チョコレートブランド「GODIVA」のカフェで、ここでも珈琲を飲んだ。
 タクシーでホテルへ戻り、上海・蘇州の旅は終わった。翌日は朝食抜きで帰国の途につく。

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【外灘の夜景】
 上海に来るのはいつも夏という印象があるが、今回の上海は横浜よりも寒かった。初日は小雪も舞っていたほどだ。訪れる度に変化する上海だが、次に来るときもまた新しい上海を体験したいものだ。

>>帰国とお土産編

Camera:NIKON COOLPIX P300

NOYAMA
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