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後方羊蹄山-日本百名山

後方羊蹄山-日本百名山

二度目の羊蹄はきつかった

二度目の羊蹄はきつかった

【火口壁の稜線】

火口壁の稜線

山行情報
日程 2019年6月24日(月)
山名(山域) 後方羊蹄山(北海道
入/下山地 真狩キャンプ場
メンバー 単独行
行動時間 10時間5分
歩行
距離
登り
下り
歩数
15.6km 1800m 1800m --歩
■■■

コース(タイム)

真狩駐車場(04:50)-(07:20)六合目-(09:39)真狩コース下山口-(10:51)後方羊蹄山-(11:40)真狩コース下山口-(14:55)真狩駐車場

 《山概略》
 後方羊蹄山(しりべしやま)は北海道西南部における最高峰の山で、標高は1898m。コニーデ型の成層火山で蝦夷富士ともいわれる。日本書紀の記述にも登場し、659年に後方羊蹄に政庁を置いたとある。後方羊蹄山はアイヌ語からの転用で、アイヌ語ではマッカリスプリ(後方に対をなす山)と呼ぶ。南西にある尻別岳と夫婦の関係にあるようだ。
 北海道の多くの地名を命名した幕末の探検家松浦武四郎は1858年の厳冬期に後方羊蹄山を登頂している(してない説もあり)記録が残る。

 《アプローチ編》
 北海道遠征二日目の山となる。前日は余市岳を登り、ニセコの道の駅で車中泊した。明け方には朝焼けの後方羊蹄山を見ることができた。真狩駐車場まで移動し、広い登山者専用駐車場に車を駐めた。後方羊蹄山は1995年に初めて登っているが、そのときと同じ登山口である。忘れかけた記憶がよみがえってくる。


真狩の駐車場
【真狩の駐車場】
   林道から左手に登山口
【林道から左手に登山口】

 《後方羊蹄山へ》
 駐車場を出発し、羊蹄山に向かう舗装道を歩く。右手にトイレがあり、登山道の案内板もある。北海道の山にしては珍しくクマ注意の記載が無いので、安心して登ることができそうだ。歩道を砂利道に変わり、右カーブする手前の左手に登山口がある。

1合目まで結構歩く
【1合目まで結構歩く】
   洞爺湖方面の展望
【洞爺湖方面の展望】

 エゾマツやダケカンバの生い茂る森に入り、緩やかに登っていくと一合目の標識がある。すでに20分以上歩いているので、山頂が遙か彼方であることを思い知らされる。二合目を過ぎたあたりで南東方面に尻別岳が見えてくる。
 指導標は二合半という中途半端なものが有る。樹林の中の登りは続くが、時々見える背景の風景は徐々に見通しがよくなり、洞爺湖や内浦湾の先にある駒ヶ岳も見えてくる。

六合目
【六合目】
   雪渓通過
【雪渓通過】

 歩き始めからちょうど2時間で五合目を通過する。ダケカンバの森の中はつづらの登りとなる。九合目を越えてようやく周りの見通しがよくなり、避難小屋や雪渓が見えてくる。岩場で休んでいると、シマリスだろうか、目の前を通り過ぎたのでとっさに写真を撮った。後から写真を確認すると枯れ葉のようなものをくわえていた。
 先ほど見えた雪渓を通過する場面があるが、登山道の部分は数メートルなので問題は無い。しかし下りの時にこの場所で思いっきり尻餅をついた。傾斜があり滑りやすくなっている。

御鉢を時計回りに
【御鉢を時計回りに】
   羊蹄山山頂
【羊蹄山山頂】

 ようやく稜線というか火口壁に出る。おもったが山頂は火口壁の反対側で、右に行っても左に行ってもほぼ距離は変わらない。右手は岩場のコースとなっている。すでにかなり疲れていて、もうここから下ろうかとも思ったが、気を取り直して左の旧小屋跡経由のコースで御鉢巡りをすることにした。
 羊蹄山の火口周辺は雄大で広い。ザレ場を歩いて行くと、小屋跡のコンクリートの残骸がある。雪渓を通過し、ハイマツの間を進む。比羅夫からの登山道と合流し、火口の縁を歩いていくとガレ場の中に三角点がある。もちろん一等三角点だが、点名は真狩岳(1892.7m)である。
 羊蹄山の山頂はまだ先で、200mほど先にある岩が積み上がったところに山頂の標柱(1898m)が立っている。ちょうど周りはガスに覆われ、眺望を見ることはできなかった。引き続き御鉢を進んだ。

御鉢の後半は岩稜
【御鉢の後半は岩稜】
   雲海の下に出て町が見える
【雲海の下に出て町が見える】

 山頂から先は岩場の連続である。岩のマーカーに従い、右へ左へと岩場を回り込みながら進む。振り返ると、岩場の山頂にはまだ多くの人が登っていくのが見える。火口の下には雪渓と水たまりがある。羊蹄山は死火山と言われてきたが、2003年に活火山に変更されている。最後の噴火は約1000年前のようだ。
 2時間かけて御鉢を周り、真狩コースの下山口に戻ってくる。一休みして一気に下山するが、それでも3時間以上かかって下山する。駐車場から羊蹄山を見返すと、すっかりガスに覆われほとんど見えない状態だった。
 下山後は真狩の温泉に入ろうかと思ったが、月曜は休業だったので断念。この日宿泊予定である、ルートイン室蘭の大浴場で汗を流すことにする。

《登山道の動植物》
ヤマアジサイ マイヅルソウ ウコンウツギ
 【1.ヤマアジサイ】
 【2.マイヅルソウ】
 【3.ウコンウツギ】
ノウゴウイチゴ イワベンケイ エゾシマリス
 【4.ノウゴウイチゴ】
 【5.イワベンケイ】
 【6.エゾシマリス】
キバナシャクナゲ エゾノイワハタザオ サンカヨウ
 【7.キバナシャクナゲ】
 【8.エゾノイワハタザオ】
 【9.サンカヨウ】
エゾノツガザクラ メアカンキンバイ イワウメ
 【10.エゾノツガザクラ】
 【11.メアカンキンバイ】
 【12.イワウメ】
オオタチツボスミレ
 【13.オオタチツボスミレ】
 
 

付近の山 後方羊蹄山(1995.8.13)、ニセコアンヌプリ(2014.7.12)、余市岳(2019.6.23)

立ち寄り湯情報(参考)
 
真狩村温泉保養センター まっかり温泉★★★★
場所:北海道虻田郡真狩村字緑岡174-3(TEL:0136-45-2717)
泉質:塩化物泉
料金:500円・時間:10:00~21:00(4月~9月)
休館:月曜
食堂:有、露天:有
Camera:CANON EOS 6D Mark II

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