《山概略》
　高尾駅から南高尾の方へ歩くハイキングコースはここ一年で三度目の訪問となる。山仲間６人と子供が２人加わり、久しぶりの団体行動である。前回までは泰光寺から高尾口の方へ降りていったが、今回は津久井湖の方へ降りていくロングコースとなった。

　《アプローチ編》
　高尾駅まではJRを利用。9時集合なので、朝は比較的のんびりと出発することができる。自宅から高尾駅まではバスで始まり約一時間半である。早めに到着したので、駅チカのマックで珈琲を飲む。

　《草戸山へ》
　この日の高尾駅前は珍しくハイカーの姿が多かった。高尾山へ行くハイカーは京王線に乗り継いで高尾口まで行くのだが、高尾駅から歩くのは我々の行くコースしかないはずだ。そのコースでは超有名な高尾山には行くのは無理があり、南高尾の方へ行くしかない。
　この日は昼に山の中で鍋をやると言うことで、駅前のスーパーで買い出しを終えてから出発する。まずは高尾霊園の方を目指して住宅地の中を歩く。歩き始めてからGPSの電源を入れるとなかなか衛星を捕捉できず、数百�b歩いてからようやくログを取り始めた。

---

【高尾霊園方面へ】

【拓大と高尾霊園に挟まれた尾根】

---

　高尾霊園の手前で左に曲がり、初音坂と書かれた階段を上る。階段の上部からは右に曲がり、高台の住宅地の中を歩く。道なりに歩いて行くと、右手に土手が現れ、城山湖、峯ノ薬師登山道と書かれた入口がある。土手の上に上がり、土手に沿って進む。土手の向こう側は高尾霊園の墓地が広がっている。
　土手は尾根に変わり、ヤセ尾根に沿ってできた道を歩く。これまでこの道を歩いている人を見たことがなかったが、今回は珍しく後から来たおばさん四人組が通り過ぎていった。左手には拓殖大学のグラウンドが見え、JRの送電線の鉄塔の下まで来ると休憩する。
　342.7mの三角点を通過すると、高尾山口からの縦走路と合流する。ここから道は若干広くなり、歩いている人もちらほらと見かけるようになる。右手には高尾山の薬王院が見える。草戸峠では、以前あった巨木が切られ切り株になっていた。真新しい木のベンチがあり休憩適地となっている。尾根を登っていくと草戸山の頂上(364m)に出る。町田市の最高峰だ。山之神の祠や展望台、ベンチ多数があり、多くの人が休んでいる。眼下には城山湖が見える。
　草戸山を下り、ちょっときつい階段を登り返す。左側にあずま屋があり、その先に二俣に分かれるので、右手に進む。広場状の草戸峠を通過すると関東ふれあいの道となる。

---

【草戸山に到着】

【泰光寺山への急登】

---

　道はアップダウンが続くが巻き道を進むと楽である。泰光寺山直下は、この日最大の急登となる。巻き道に進んで反対側から登る方が楽なようだが、正面からアタックする。階段状の坂を登り切ると山頂に到着する。それほど広くはなく、眺めも良くないが、ここが大休憩の場所となる。骨董品のホエーブスに火がたかれ、キムチ鍋が作られる。ワインやマッコリで乾杯し、遅い新年会となった。

---

【泰光寺山で鍋宴会】

【峯ノ薬師へ】

---

　泰光寺山では2時間あまり滞在し、津久井湖の方へ向かう。三沢峠までは来た道を戻り、指導標の峯ノ薬師方面へ進む。ます奥の院があるが、コンクリの建屋は閉ざされ人の気配がない。そこを通り過ぎると、津久井湖の眺めがあり、その先に鐘楼がある。鐘三つ撞いたら金十円奉納と札があり、子供が鐘を撞いて満足げだ。鐘楼の先に広場があり、子育て地蔵尊や姿三四郎決闘の場の碑がある。姿三四郎が柔道家であることは知っているが、誰となぜ決闘したのだろうか。今回のメンバーにそれを知る者はいなかった。

---

【峯ノ薬師子育て地蔵尊】

【津久井湖の向こうに城山】

---

　峯ノ薬師の表参道を下り、津久井湖畔の県道に出る。県道を左に進み、蓮華院の螺旋階段を左手に見る。短いトンネルをくぐり、中沢の集落で関東ふれあいの道の指導標が城山高校前のバス停を指す方へ進む。右手に津久井湖園地があるので、再びここで休憩する。おやつのぜんざいが振る舞われ頂く。津久井湖園地では小一時間滞在し出発した。
　国道413号に突き当たると、城山高校前のバス停はすぐにある。時刻表を確認するまでもなく、すぐにバスはやって来た。乗客は多くなく座ることができた。すぐに眠りこみ、気がついたら橋本駅に到着していた。各方面から参加している仲間と別れ帰路についた。

付近の山

南高尾縦走(2010.03.28，2010.04.25)，津久井城山（2000.06.03）