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日本百名山

荒島岳


梅雨に逆戻り、びしょ濡れ山行
日程 2003年08月17日(日)
山名 荒島岳
山域 福井県
入/下山地 カドハラスキー場
メンバー 単独行


横浜(4:00)=御殿場=霧ヶ峰=九頭竜温泉=カドハラスキー場(5:26)−(8:45)荒島岳−(10:47)カドハラスキー場=白山展望の湯=金沢=横浜

 お盆を過ぎての夏休み取得となった。お盆の週は台風が来たりと天気が悪かったため、そろそろ天気は良くなるだろうと思っていた。車も新しくなったこともあり、マイカーで行く壮大な山行計画を立てた。メインは、荒島岳、白山で、行きがけのついでに霧ヶ峰と美ヶ原に立ち寄るというものであった。
 日曜日の早朝、4時に横浜の自宅を出発。この時期はまだ薄暗い。東名横浜ICから御殿場ICで降り、先週御坂黒岳を登ったときに利用した坂道を進む。国道20号からビーナスラインに入り、車山肩の駐車場に着いたときには、周りは雨混じりの濃いガスに覆われていた。いくら何でもこの状態で山へ入るわけにはいかない。この日の霧ヶ峰と美ヶ原はあきらめて、翌日の天候回復を期待して荒島岳へ向かうことにした。
 松本市を抜けて、上高地方面の道を進む。安房トンネルを通り、高山市へ。この町は高校の研修旅行できて以来だ。思えば最初の日本百名山は、この研修旅行で登った乗鞍岳であった。もちろん当時は日本百名山という意識はなかった。高山市は自由行動で観光をしている。今回の高山市は通過するだけで、車から降りることはない。国道158号は町の中心部を横断し、多くの観光客が歩道を歩いているのが分かる。
 東海北陸道に入り、油坂では大回りのS字カーブを走る。再び158号に乗り、九頭竜の道の駅で休憩。九頭竜は恐竜でも発掘されたのだろうか、恐竜の町となっていて、道の駅には恐竜の等身大模型が置かれている。しかもそれが動くので、それを見ている子供はおっかなびっくりといった様子だ。道の駅の先の国道158号線沿いに九頭竜温泉があり、汗もかいてないのに入ることにする。
 九頭竜温泉から荒島岳登山口のカドハラスキー場は近い。駐車場には2台の車が停まっているだけであった。いったん大野市の方まで行き、コンビニで食料を調達する。

【登山口】

カドハラスキー場の駐車場が登山口となる。トイレが利用できるので便利だ。

 まだ明るいうちから車の中で寝て、翌日5時前に起きる。天気は雨こそ降っていないものの荒島岳はガスに覆われていてその姿が全く分からない。ここまで来たので、登らないで帰るわけにも行かない。準備をして歩き始める。周りには昨日とは違う数台の車が停まっていたが、山へ入る気配はない。
 ゲレンデのコンクリート道を登っていく。その道が途切れると、砂利道となる。最初から急坂ですぐに汗が出る。リフトの上まで来ると、駐車場の車が小さく見える。しかし上に行くほどガスが濃くなり、雨も降り出してくる。雨具は着けていなかったので、途中ザックから取り出し、それを身につける。
 雨は強くなるは、眺望も全く見えず、山頂までの距離数を示す道標が時々現れ、それだけをよりどころに山頂まで到る。
 山頂には祠と反射板、三角点がある。そして冬の白山連峰の写真があり、この山頂からの眺望の良さが分かる。この日は何も見えない。いったいこの山は荒島岳なのだろうか、といった感じである。こんな日なので山頂には誰もいない。長居は無用なので下山にかかる。
【荒島岳山頂】

後方には白山連山が一望できるはずだが...


 雨は強く、雨具のゴアも古いため撥水が効いていない。中まで浸水しているようだ。駐車場までの下りでは、登ってくる4人とすれ違った。こんな日に登ってくるのはやはり遠方から来たためであろう。
 汗と雨ですっかり濡れて、早く温泉に入りたかったが、翌日に白山を予定していたため、白山の温泉に入ることにした。車で移動し、白峰村から白山方面へ。国立公園センターのある白山展望の湯へ入った。この温泉の浴室の壁には、白峰村で産出されたという化石が使われていて、よく見ると葉っぱの化石を確認することが出来た。温泉の隣には砂防科学館という施設がありそこも訪れた。これがまた立派な施設で、砂防ダムの効用などを詳しく展示解説している。中には登山シュミレータなるものがあり、足で漕いでモニタ画面に登山している画面が映し出されるという、実にばかばかしいものだ。すぐ近くに白山という名山があるというのに。
 施設の外ではまだ雨は降っている。天気予報を聞いても明日の天気も良く無さそうだ。白山はあきらめて横浜へ帰ることにした。このまま帰るのももったいないので、金沢で観光することにした。金沢は初めてで、兼六園と金沢城趾を巡った。なるべく高速を使わずに、その日のうちに横浜へ帰る着くことが出来た。夏休みは始まったばかり、後半の好天に期待して出直すことになった。

温泉情報
白山展望の湯★★★★
石川県石川郡白峰村字白峰ツ52番地(0761-98-2010)
平日12:00〜21:00土日祝10:00〜21:00、
定休日:毎週木曜(祝日の場合は翌日)
料金:650円、泉質:ナトリウム炭酸水素塩泉

Camera:SONY U10

NOYAMA
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