東海自然歩道縦走計画

　世は日本百名山ブーム。猫も杓子も百名山をめざす時代になった。百名山の山頂はいつも人でごった返している。道が整備され、ゴミは増え、施設も増えた。深田久弥の時代とは趣はかなり変わったのではないだろうか。私にとって日本百名山は、全国の山を登る際の単なる指標、手っ取り早い選択手段であった。よってこれをすべて登ることは金科玉条ではないのである。
　そこで新たな指標として、東海自然歩道を取り上げたい。東海自然歩道は、東京の高尾山から大阪の箕面公園(みのおこうえん)まで続いている。それを全部歩き通したいとは以前から思っていた。もちろん一回でというわけには行かないので、何回かに分けて行くことになる。それも数十回に及ぶはずだ。もちろん途中で気が変わってこの企画が没にならないとも限らないのであるが。

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