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日本百名山

瑞牆山


くるはくるは人が来る、大にぎわいの山頂
日程 2003年06月07日(土)
山名 瑞牆山
山域 山梨県
入/下山地 瑞牆山荘前
メンバー chifu,鈴木,毛利,福島


横浜(5:15)=(8:10)瑞牆山荘(8:35)−(9:23)富士見平−(11:00)瑞牆山−富士見平−瑞牆山荘

 昨夜はと言うより先ほど1時過ぎに寝付き、4時に起床。5時15分にうちの近所で知人をピックアップし、瑞牆山へ向かった。8時に瑞牆山荘前でもう一人の知人と待ち合わせをしていたが、果たして3時間弱の時間で到着できるかどうかは見当が付かなかった。いつものように16号線を北上し、中央自動車道を目指すのであるが、5時過ぎにもかかわらず16号は以外と混んでいた。鵜野森で思わず左折し、相模川沿いの道へ向かった。この迂回は正解で、順調に相模川を北上し、津久井湖を抜けて国道20号に出た。上野原ICから高速に乗り、須玉ICで降りる(\2,250)。
 走り慣れた増富ラジウムラインを増富富温泉方面へ向かう。途中、塩川トンネルのクリスタルライン入口あたりで謎の通行止めとなっていた。まさか増富温泉が陸の孤島となっているとは思えず、右手の道を進み、ナビで道を確認するとその先でクリスタルラインに合流していた。増富の温泉街を抜け、風景が緑一色になってくる。今の新緑が一番綺麗な季節だ。秋には紅葉となり、この道は大渋滞するはずだ。そういえばこの道は以前来たときよりもやけに整備されている。実は2001年に第52回全国植樹祭が瑞牆山麓で行われているからであった。

【登山口駐車場】

 以前来たときにはなかった、大きな駐車場が出来ていた。
(8:35)

 瑞牆山荘前に付いた時は予定の8時を少し回っていた。鈴木さんがすでに到着して待っていた。山荘前の林道を少し行った所には新しく大駐車場が出来ていた。これも植樹祭の恩恵だろうか。白樺林が伐採されたのは少し残念だが、この駐車場はかなり車が埋まっていた。その駐車場に車を止めると、一台分のスペースがやけに狭い。車から出るのに苦労した。
 瑞牆山荘の隣の公衆トイレで用を足し、いざ出発。白樺林の中に入っていく。すぐにクマ注意の看板が目にはいるが気にしない。このような看板はかえって、ラジオを大音響で持ち歩いたり、鈴をチリンチリン鳴らしながら騒音をまき散らす登山者を生み出す元凶となっている。熊の方こそ人間注意で、人間は熊に覚られないように静かに山を訪れたいものだ。
 一度林道に出て再び山に入るところで、山には入らずに林道を登っていく。こちらは少し迂回することになるが、瑞牆山の岩峰を見渡せる絶好の場所がある。しかしながらこの日は靄が濃く、全く見ることが出来なかった。この時期は期待できる時期でもなかったが残念であった。林道終点から山道に入り、程なく富士見平小屋の広場に到着する。
【富士見平小屋】

 瑞牆山までの三分の一地点。小屋は素泊まりのみ。テン場もあり、早くから下山していた人たちはここで泊まっていたのだろうか。
(9:22)

 富士見平小屋のあたりは昔と変わらぬ風景だが、トイレが新しくなっているようだ。この富士見平小屋から、金峰山と瑞牆山へ行く道がそれぞれ分かれる。我々は瑞牆山だ。少し休んでから瑞牆山の山頂を目指す。道は谷に向かって下がっていく。下りきった所に天鳥川の流れが横切っているが、水量は少ないため石づたいに渡る。渡った所でも多くの人が休憩しており、その先には、巨大な球体が転がっている。しかも真ん中で縦にぱっくりと割れている。見事な巨大な石である。大きな庭でも有れば持って帰って飾りたいところだが、これを輸送する術は現代の科学では無理だろう。この球体が登山道の方へ転がってこない為にか、何本もの棒きれでつっかえ棒をしている。非科学的だ。

【謎の巨大な球体】

 球体の右側が登山道となっている。転がってこないように何本もの細い棒で支えている。
(9:48)

【シャクナゲ】

 まだ時期が早いため、一株に二つ三つ程度の花が咲いているのみだ。
(これのみU10)

 謎の球体の横を通り抜け、階段を上る。ここから本格的な登りが始まる。シャクナゲの株が多いが、まだ時期が早いのか咲いているのは少ない。しかし少ないながらもそのピンクはとても綺麗だ。やがて更に巨大な岩を見上げるようになり、その岩に向かって登っていく。岩には名前が付いているのだろうが、地図を見てもどれなのかよく分からない。その見上げた岩もいつしか見下ろす位置まで来ると、山頂は近い。岩山ではあるものの大して危険な所はなく、ロープを伝って登る所が2カ所ほど有るだけだ。
 山頂に着くとそこはもうたいへんなにぎわいで、ざっと見ただけで100人はいるだろうか。登ってくる者、これから降りる者が次々に入れ替わる。山頂の標識の前で写真を撮るのも順番待ちだ。こんな雑踏でもしっかり腰を下ろして食事をしている人もいるが、とてもそんな気分にはなれない状況だ。山頂周辺は真っ白なガスにおおわれ、眺望は何もない。一瞬のガスの切れ目に瑞牆山自身の岩峰が見える程度だ。

【山頂からの眺め】

 この眺望は一瞬で、すぐに白いガスでおおわれた。
(11:03)

【山頂の人混み】

 岩場の山頂には所狭しと人が動き回っている。標識の前は記念撮影のスポットだ。
(11:06)

 山頂では長居をせずに、来るときに確認した少し下った所の開けた場所で食事休憩を取ることになった。が、実際そこに行くと山頂の巨大岩の真下で、落石やゴミの投下の恐れがあるため、少し先の樹林帯の中で休むことにした。
 昼食休憩といってもたいしたものは持ってきておらず、コンビニのおにぎりと調理パンを食べておしまい。再び下山行動を開始。途中、仲間の一人が登ってくるのに出くわし、一緒に下山することになった。我々を捜していたようだ。
 下山時は結構登ってくる人が多く、通過待ちをすることが多い。数十人のパーティーが通り過ぎるのを待つのは信号待ちより長い。そのパーティーは海外旅行をしたときに見かけるバッチを皆胸に付けている。旅行社の企画したツアーのようだ。一般登山者にとっては少々迷惑だ。その是非についてはいずれ考えたい。
 登山口まで降りてきて、駐車場まで行くと観光バスが3台ほど停まっていた。先ほどのツアーだろう。大型駐車場の整備はこのようなバスを呼び込むが、そのツアーは地元に1円の金をも落とすことなく帰って行くのだろう。車に乗り込み、今夜の宴会会場へ向かった。

Camera:CANON EOS 10D

NOYAMA
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