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日本百名山

塩見岳

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アプローチも秘境、山も奥深く
日程 2004年07月16日(金)〜17日
山名 塩見岳
山域 南アルプス
入/下山地 鳥倉林道終点
メンバー 単独行

初日:横浜(4:45)=鳥倉林道終点(12:11)−(12:46)登山口−(14:56)豊口山分岐−(15:23)山伏峠
二日目:山伏峠(4:34)−本谷山−(7:15)塩見岳(7:20)−(10:38)山伏峠(11:20)−登山口−(13:31)鳥倉林道終点=鹿塩温泉=横浜
  
全区間初日二日目
沿面距離24.2km6.0km18.2km
累積標高(登り)2,848m1,185m1,663m
累積標高(下り)2,848m256m2,592m
行動時間11:1003:1008:00

 塩見岳の鳥倉林道の登山口は南アルプス山塊の西側にある。そのため、横浜方面から向かうには、その南アルプス山塊を大きく迂回しなければならない。国道20号を左手に鳳凰三山や甲斐駒を見ながら北上を続け、茅野市からようやく国道152号を南下する。  茅野市から離れると、道ばたのコンビニもすっかり無くなり、食料調達に心配したが、高遠町の高遠大橋の先にニシザワというスーパーがあった。そこが最後の買い出し地点となる。
 国道152号の南下を続ける。その国道も大鹿村に入ると、車一台通るのがやっとの峠道となる。本州の南北を結ぶ主要な国道かと思いきや、意外とさびれていた。かつてこのような狭い国道は四国で経験したが、まさか本州で残っているとは意外であった。
 大鹿村の中心地まで来ると道は両側2車線になり、ホッとする。鳥倉林道に入り、奥へ奥へと進む。車止めがある所まで行くと、そこにはすでに多くの車が駐車してあった。平日なのに盛況である。30台ほどほぼ満車であった。最後の数台分のスペースに車を停めることができた。

【駐車スペース】

 帰りにはこの駐車場は更に埋まり、車道のかなり先まで縦列駐車が続いていた。
 車止めの所には、クマの親子が出没するので注意、と書かれている。


 駐車場の手前には水場がある。飲んでみるとよく冷えていてうまい。ここの水を汲んでも良かったのだが、横浜の水道水が2gザックに入っているので、あえて入れ替えなかった。
 駐車場からゲートを越えてしばらく車道を歩く。道には落石が多く、そのため車を入れないようにしているのだろうか。車道脇には花も多く、蝶が多数舞っていた。30分ほど歩くと広場に出る。以前駐車スペースだったと思われる。先ほどの車止めのため今は一台も車は停まっていない。持っている地図ではここまで車で入れることになっていたが、地図が古いのだろうか。

【林道に舞う蝶】

 車止めから登山口までの林道脇は花が多く咲いており、様々な蝶が舞っている。あいにく蝶の名は分からない。


【大鹿登山口】

 駐車場からアスファルトの道を歩くこと30分あまり、ようやく登山口に到着。ここもかつての駐車スペースらしく、広場になっている。


 旧駐車スペースから尾根に取り付き本格的な登りになる。三伏峠まで約4km徒歩約3時間と案内板にあった。今回はテントなどフル装備なので、そのくらいの時間はかかるだろう。黙々と登っていると、1/10の目印があった。三伏峠までの目安だ。ひたすら登りなので、このような目安があるとうれしい。この目印毎に10回は小休止しようと思った。
 このところテント泊の山行を行っていないので、10Kg以上を背負っての急坂はこたえた。それでも三伏峠でベースを作ってしまえば、塩見岳までの往復は空荷で良い。初日の3時間の登りを頑張ればあとは楽だ。三伏峠にはコースタイムより早い時間で到着した。
【山伏峠小屋のテン場】

 小屋に泊まる客が圧倒的に多いが、テン場はかなり余裕があった。余裕が有りすぎて張る場所に悩んだ。


 三伏峠には立派な小屋とトイレがある。平日にもかかわらず小屋の周りには多くの人がたむろしていた。こんな秘境でも訪れる人が多いのは、百名山だからだろうか。立派なトイレの方は、総工費6000万円、使用料200円と掲示がしてあった。受付でテント設営料600円を払ったが、トイレ代は別だそうだ。
 テントスペースはまだ数張りのテントしかなく、どこでも張れる状態だった。なるべく騒がしくない奥の方でテントを立てた。まだ空は明るく、烏帽子岳を往復しても良かったのだが、もはやそんな気力はなかった。すぐにテントにもぐり込み、そのまま朝まで出ることはなかった。

 翌朝は、周りの声で目が覚める。まだ4時前だ。それでも8時間は寝ただろうか。朝食(ラーメンとおにぎり)を食べ、テントはそのままに、サブザックで塩見岳へ向かう。まだ薄暗く、しばらく写真を撮ることができない。
 登ったり下りたりを繰り返し、45分ほどで本谷山に着く。標高は2,658m、展望のよい山らしいが、ガスのため何も見えない。三角点がある。
 本谷山から一時間ほどで塩見新道への分岐がある、三伏方面には行けませんと書かれている。稜線歩きは眺めが良く、ときおり雲が切れて塩見岳の山頂あたりが見えてくる。花も良く咲いている。ハクサンシャクナゲは初夏の名残だろうか。

【塩見小屋からの塩見岳】

 この時点で山頂にガスは全くなかったが、山頂に着く頃には、濃いガスで覆われた。


 塩見小屋に到着する。ちょうど塩見小屋の背後に塩見の岩峰がそびえている。塩見小屋は思ったより小さい。水場もないだろうから、ここでの水は貴重だ。トイレも使用後は指定のゴミ箱に捨てているようだ。山頂まではもう一息だ。

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Camera:CANON EOS 10D,SONY DSC-U30

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