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浅草岳−日本三百名山

浅草岳−日本三百名山

残雪求めて豪雪地帯へ

残雪求めて豪雪地帯へ

【尾根を登る】

尾根を登る

山行情報
日程 2002年4月28日(日)
山名(山域) 浅草岳(上信越)
入/下山地 大自然館
メンバー 大山,伊達,福島
行動時間 9時間20分
歩行
距離
登り
下り
歩数
12.6km 1,134m 1,134m ---歩
浅草岳ルート

コース(タイム)

横浜(16:30)=(19:30)赤城高原SA(19:45)=(21:30)入広瀬道の駅(6:55)=大自然館(7:43)−(12:32)浅草岳(13:35)−(16:35)大自然館

 《アプローチ編》
 夕方から横浜を出発して関越自動車道にはいるのは、東京での渋滞を覚悟しなければならない。そうは言ってもスケジュールの関係上、そうしなければならないときもある。案の定、環八は渋滞していた。いつも思うのだが、横浜から関越道に入るには必ず混み合う東京を通過しなければならない。せめて外環自動車道が東名に繋がるか、環八を全高架にして欲しいものだ。もちろん莫大な土地買収費用と微々たる建設費がかかるのだろうが、渋滞による様々な損失と比べると大したことはないはずだ。
 野党の牛歩戦術のような環八をようやく越え、関越道にはいるとそこはもうレース場。100km/h以下で走っている車は止まっているのと同じで、その他の車は環八での時間損失と鬱憤を晴らすかのように飛ばしている。途中サービスエリアで夕食休憩を取りつつも、環八の10倍以上の距離を半分近くの時間で、関越道と別れる。小出ICから国道252号を入広瀬へ向かうが、このあたりの村々は時間が止まっている。走る車も少なく周囲の明かりも少ない。入広瀬村には、途中携帯電話で仲間に告げた到着予定時間より2時間早い21時には到着した。
 入広瀬村の道の駅が、仲間との待ち合わせ場所になっていた。ところが我がカーナビにはその道の駅を示す印は着いておらず、国道252号を只見町境まで車を走らせてもそれらしきものは見あたらなかった。電話をしても仲間は飲んだくれているのか出ない。入広瀬村の中心に戻るが、すっかり寝静まった村には人の気配はなく、聞く術もない。訪れた駐在所も入口が固く閉ざされ、赤色灯だけが明るく点灯しているのみであった。見つからない道の駅に万事休すかと思ったが、ふとサービスエリアで配っている関越道の地図を見ると、果たして道の駅が記載されているではないか。しかも国道から離れたへんぴなところに。見当を付けてそのあたりへ行ってみると、昨年守門岳を登ったときに来たことのある寿和温泉に行き当たった。その先に野山の幸資料館があり、その広い駐車場が仲間の待っている場所であることがわかった。そこはすでに宴の後で、まだ起きてる仲間に少々晩酌を付き合ってもらい、車中泊となった。

 《浅草岳へ》
 一夜明けた28日の朝、移動の準備を整え、浅草岳登山口の大自然館へ向かう。国道252号を只見方面へ進み、末沢で左の道へ入る。舗装された道を快適に進むと、大自然館の大きな駐車場に行き当たる。300mほどさらに先へ進むと、雪で道が寸断されていて、そこに車を停める。


【ふり向くと守門岳】

 浅草岳に向かって登っていく背後には守門岳がそびえている。高度を稼ぐにつれその姿は微妙に変化する。  (10:24)


 川沿いの土手を歩き始める。足元の雪は多いが、周辺の雪解けは早くようだ。道は大山氏が以前来た経験からの記憶で進んでいく。踏み跡は至る所にあり、あまりあてにもしない、適当に見当を付けて登っていく。だいたいのコースは夏道より南側の尾根を嘉平与ポッチを目指していく。途中左手に大きな滝が見えるが、これは下山時には日中の陽気で解けた雪のためか、水量が倍ほどになり迫力ある滝となる。途中道を見失いつつも、GPSで位置を確認したり、適当な感で進んでいるうちに、はっきりした踏み跡に合流する。標高1100mあたりで夏道の尾根に林道が見えるが、そこの雪はすっかり解けていた。背後には守門岳の姿がはっきりと見える。亀裂の入った雪塊の上を慎重に歩き、歩き始めから2時間ほどで三角点のある嘉平与ポッチに到着。
 小休止の後、浅草岳の山頂を目指す。嘉平与ポッチからは夏道となる。コースタイムは30分であるが、けっこう長く感じる。山頂に近くなるほどに雪は少なくなり、緩やかな登りの木道を歩いて山頂に到着。
 浅草岳の標高は1585m。遮るものが無く、眺望が広がる。登ってきた北西の方角には守門岳、左に目を転じると、八海山、中ノ岳、越後駒ヶ岳の越後三山。さらに眼下には昭和36年に竣工した田子倉湖が5億トンの水を蓄え、その背後に燧ヶ岳、会津駒ヶ岳が控えている。山頂には無粋な看板が立っているので、少し離れたところで360度のパノラマ写真を撮る。3人がビールで乾杯し、30分ほど休憩する。


【浅草岳山頂からのパノラマ】


 下山は来た道を戻る。嘉平与ポッチから僕以外の二人はスキーを履いて快適に滑り降りていくが、雪が続かないため脱ぎ履きを繰り返しているうちに、徒歩が追いつく。途中何度も道を間違え、見失いながらもその都度ルート復帰する。登るときは通らなかった、ミズバショウの大群落を通過したり、こんな大滝は見なかったと思ったのが、それは日中の雪解けで水量が増したと分かったりして、最後には雪の林道まで戻ってくることができた。
 大自然館まで車を移動し、「洞窟風呂」と書かれた温泉に入ることになった。洞窟温泉でなく洞窟風呂と書いてあることから、温泉ではないかと思ったが、どうやら温泉らしい。受付は2階にあり、なぜか風呂は3階になる。脱衣所の先が洞窟と言うよりトンネルで、50mほど歩くとまた脱衣所になる。その奥が洞窟風呂なのだが、湯船の奥には外が見えている。どうやら山の急斜面に横穴を掘り、風呂をこしらえた代物だった。造りはともかく、気持ちよく温泉に浸かり、汗を流した。
 明日は平標山だ。

付近の山 守門岳(2001.04.22),越後白山(2000.02.27)

温泉情報
浅草山麓展望洞窟風呂★★
新潟県北魚沼郡入広瀬村
TEL:02579-6-2811
600円、休憩室あり
受付17:30まで、その他不明
●泉質不明

Camera:CANON Power Shot G2

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