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アサヨ峰-日本三百名山 アサヨ峰-日本三百名山 甲斐駒を眺めるための山に登る 甲斐駒を眺めるための山に登る 【稜線は岩場の連続】
コース(タイム)北沢峠-北沢テン場(8:43)-(11:29)栗沢山-(13:20)アサヨ峰(13:43)-仙水峠-(17:26)テン場
《山概略》
《栗沢山へ》 アプローチで苦労したため、ようやく北沢テン場を出発できたのは、8時40分だった。登山口は北沢長衛小屋の右手にある。まずは栗沢山を目指して沢に架かる橋を渡り、二俣を右に進む。しばらく樹林帯の登りが続く。樹林帯は低山では見られないシラビソやコメツガである。 ゆっくりと登ること二時間でようやく樹林帯を抜け、周りの景色が見えてくる。すぐ近くには甲斐駒が圧倒的な迫力でそびえている。積雪のように白い山頂の周囲にはガスが発生し、存在感がいっそう際だっている。また、背後には仙丈ヶ岳も見えている。甲斐駒とは対照的に緑に覆われ、すそ野が左右に長く延びゆったりとしている。さらに、北岳や間ノ岳、塩見岳など名山がずらりと見渡せる。
眺めの良いハイマツ帯の道に変わると稜線は近い。岩の多い道を進み、最後に岩をよじ登ると栗沢山の頂上(2714m)に出る。周りの景色を楽しみながら、しばらく山頂の岩の上で昼寝付きの休憩をする。山頂は涼しく、昨夜の野宿は寝付けなかったのですぐに眠れた。
《アサヨ峰へ》 栗沢山からアサヨ峰までは稜線の空中散歩である。ハイマツと岩の稜線から左の方はガスが出ているが、右の方は見通しが良い。コイワカガミやハクサンイチゲ、ミヤマキンバイなどの花をときどき見かける。途中、仲間の1人が体調不良で栗沢山まで引き返すことになり、2人でアサヨ峰へ向かった。 アサヨ峰は標高2799mで、三角点がある。甲斐駒や仙丈ほど人気はないが、山頂には何人か人が来ていた。このまま東の方へ縦走すれば鳳凰三山の稜線と繋がるが、今回はここまでで引き返すことになる。山頂には10分ほど滞在し、栗沢山方面へ戻った。
《下山》 栗沢山まで行くと、途中で引き返した2人が待っていた。すっかり元気を取り戻したようで、4人でまったりと山頂で過ごした。先ほどよりも甲斐駒の姿がはっきりと見え、絶景を写真に収めた。 北沢テン場までは再び二手に分かれた。直接下山する組と、仙水峠経由で降りる組である。自分は後者になった。仙水峠までは急な下りが続き、いったん樹林帯に入り、峠に出ると見通しが良くなる。見あげる高さに甲斐駒の岩峰が迫力を持ってそびえている。
仙水峠から仙水小屋までは珍しい光景が続く。一面に岩で埋め尽くされた道である。白い岩で太陽の照り返しがまぶしい。樹林帯にはいると間もなく仙水小屋である。狭いがテン場もある。この小屋の前には沢から引いた水場があり、冷えていてとても美味しい。これを目当てにここに来たと言っても良いくらいだ。夕食用の水もペットボトルに詰め込み、北沢テン場へ戻った。
Camera:NIKON COOLPIX P300
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