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日本三百名山−越百山

日本三百名山−越百山

はるばる来ると雨が降る...

はるばる来ると雨が降る...

【越百山頂上】

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山行情報
日程 2008年11月15日(土)
山名(山域) 越百山(中央アルプス)
入/下山地 伊奈川ダム奥
メンバー 勝野、Chufu、福島
行動時間 9時間25分
歩行
距離
登り
下り
歩数
15.6km 1,725m 1,725m 36,308歩

コース(タイム)

横浜()=駐車場(6:15)−越百山−(15:40)駐車場=阿寺温泉=(23:10)横浜

 《山概略》
 越百山は中央アルプスの南に位置する日本三百名山の山である。当初は南駒ヶ岳とともに縦走するはずだったが、後半の天気が崩れることが予想され、日帰りで越百山だけをピストンして登ることになった。日帰りと言っても山は遠く、金曜の午後から出発することになった。

 《アプローチ編》
 計画は1ヶ月以上前から立てていた。心配なのは天気だけだったが、直前の天気予報では日曜から雨だった。山なので土曜の天気もあまり期待できなかったが、予定通り決行することになった。このところ周到な計画を立てた山に行くたびに天気が悪くなる。やはり山は天気の良い日に思いつきで行くものである。
 金曜日の午後は会社を休み、まだ明るいうちに自宅を出発する。渋滞の国道16号を走り、橋本駅でChifuさんを拾う。いつものコースで相模湖ICから高速に乗り、ETC割引のため、いったん須玉ICで降りて韮崎ICから再び乗る。そして伊那ICで降りて権兵衛トンネルを抜けて国道19号を南下。待ち合わせ場所の大桑道の駅に到着したのは21時を少し回っていた。
 道の駅では地元の勝野さんがすでに着いていて、車2台で伊奈川ダムへ移動した。途中、集落を抜けるところで道が入り組んで分かりづらいが、ナビのおかげで一本道の林道に入ることができる。林道は10km以上続き、伊奈川ダムを越えて更に奥へと進む。車止めの手前左側に駐車スペースがあるので、そこに車を止める。
 駐車スペースに先客の車は一台だけだった。車の隣にテントを立てて、小宴会の後就寝した。


伊奈川林道駐車場 【伊奈川林道駐車場】

 伊奈川ダムよりさらに先にある駐車スペース。ほとんど車が来ないので広く感じる。

 《越百山へ》
 朝5時に起床。外はまだ真っ暗だ。昨夜買ったコンビニ弁当を食べ、テント撤収。歩き始めた頃にはかなり明るくなっていた。登山口まではしばらく林道を歩くことになる。駐車場では勝野さんの知人が現れたが、自転車に乗ってさっそうと去っていった。彼はこの林道を走るために自転車を買ったようで、それをコスモ号と名付けている。
 一般車両通行禁止のゲートをくぐり、林道を歩く。舗装はされていないが地面は綺麗に整地されている。左手に水力発電のインクラインが見えてくる。電力会社はなぜか関西電力になっている。その先の左手には大きな広場がある。ここを駐車場にしても良さそうなものだ。プレハブ小屋があるが、工事用だろうか。

福栃平の登山口 【福栃平の登山口】

 橋を渡ると南駒ヶ岳方面と越百山方面に道が分かれる。

 福栃沢に架かる橋を渡ると道は左右に分かれ、左が南駒ヶ岳5時間50分、右が越百山4時間となっている。この場所は三合目で標高が1,310mとも書かれている。一泊縦走なら左手に行くのだが、今回は日帰りになったので右手の越百山方面へ進む。
 福トチ沢第1号谷止と書かれた堰堤を右手に見ながら山の斜面を登っていく。急斜面だがつづらが続く。間もなく最初の水場に到着する。塩ビのパイプから水がちょろちょろと出ていてあまり当てにできない水場だ。

下のコル 【下のコル】

 空は雲に覆われていたが、しばらくは稜線が見えていた。しかし、登るにつれて天気は悪くなり、山頂に着く頃にはぽつりぽつりと雨が降り始めることになる。

 下のコルに到着。間伐材で作った傾いたベンチがある。ここで小休止。
 登り道はひたすら続く。道には五合目、六合目と道標があるので急坂も励みになる。七合目の所に上の水場がある。登山道から少しそれて下ったところに水流があり、下の水場よりは水量が多い。

シラビソの原生林  高度が上がると樹層も変わり、シラビソの原生林の中に入る。
 八合目を越えたあたりで福栃山横巻と書かれた標識が落ちている。福栃山とは地図にある2436のピークだろうか。このあたりから道はトラバースになる。さらに尾根の下りになり、下りきったところに越百山避難小屋がある。シーズン中は営業する小屋だが、この日は人の気配がない。小屋の中に入って小休止する。
 小屋を出発して、越百山まで最後の登りになる。コルの右側は切れ落ちていて崖下が何百bも続いていて吸い込まれそうである。途中先ほどのコスモ号の主とすれ違う。標高が2500mを越えると足もとにはところどころに雪が見られるようになる。周囲はガスが濃くなり見通しも悪くなる。
 主稜線に登り切ったところが越百山頂上(2613m)だ。黄色い砂礫の上に石が転がっていて殺伐とした雰囲気だ。頂上付近には南北に向かう指導標と三角点はあるものの、越百山を示す標識はどこにもない。少し空木岳方面に歩いていくと、そこにも三角点があったが標識はなかった。天気が良ければ眺望が素晴らしいと言うことだが、ガスのため全くダメだ。山頂は風も強く、寒くなるので早々に下山することにした。

左
【越百避難小屋】
   右
【越百山頂上】

 越百避難小屋まで下ったところでぽつぽつと雨が降り出してきた。小屋に入るとコスモ号の主が休憩していてしばし歓談した。

 林道まではひたすら下るのだが、弱い雨にもかかわらず濡れた木の根は滑りやすく、しばしば滑りこけることになる。足には何カ所か生傷ができた。
 林道の三合目まで結局我々以外の登山者は誰も見かけることはなかった。もともとそうなのか、天気の為なのかわからない。ただ林道では南駒ヶ岳から降りてきたと思われる二人組はいた。彼らの車は関東ナンバーだった。

《登山道の花》
xxx xxx
 【月見草】
 【xxx】
 このまま雨が降り続くことになりそうなので、予定を切り上げて帰ることになった。その前に阿寺温泉「恋路の湯」へ立ち寄った。山間のへんぴな場所の割には立派な施設で、プールと併設した温泉だった。食後はこれも併設の食堂で、限定品と書かれた特製天丼(1200円)を食べた。
 夜行日帰りのドライブは疲れる。半ば眠りながら運転したので、権兵衛トンネルの入り口を見過ごし、19号線を塩尻まで走ってしまった。中央高速に乗り自宅には23時過ぎに着いた。

付近の山 空木岳・木曽駒ヶ岳(2000.10.08)、 南木曽岳(1999.02.14)、

立ち寄り湯情報
阿寺温泉 恋路の湯★★★
場所:長野県木曽郡大桑村野尻939番地58(TEL:0264-55-4455)
泉質:ナトリウム・塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉(PHxx、泉温xx℃)
料金:800円・休館:第3水曜日(祝日の場合は翌日)
時間:10:00〜21:00(4月〜11月)、10:00〜20:30(12月〜3月)
その他:食堂有り
Camera:Canon IXY 910is

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