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上海・蘇州放浪記-2012年 上海・蘇州放浪記-2012年 上海から高速鉄道で蘇州へ 上海から高速鉄道で蘇州へ 【中国高速鉄道の和諧号】
コース(タイム)羽田(14:30)=(16:35)虹橋=ホテル=(19:15)陕西南路=(21:30)ホテル(6:50)=上海駅(8:38)=(9:09)蘇州駅
《旅行概略》
《上海虹橋空港へ》 上海虹橋行きの機材は座席横6列の小さい機種で何とも頼りなさげだった。定刻通りに出発し日本列島に沿って西へ向かった。富士山付近を通過するとき、あろうことかその真上を飛んだため、姿が見えたのはそのすそ野の一部のみであった。日本の機長なら気を利かして左右どちらかの窓から富士山が見えるように飛ぶのではないだろうか。せっかく天気が良いのに富士山が見えないのはもったいない。 格安チケットのため、出ないと思ったドリンクや機内食だったが、しっかりと出た。中国産のアサヒビールを飲み、あまり美味しいとは言えない鶏肉のランチを食べた。機内食を食べ終え、うとうととしていたら早くも大陸の上空を飛んでいた。上海上空は雲に覆われ、雨が降っているようだ。 入国手続きを済ませ、HIS手配のバスに乗り込むため空港の建物の外に出ると、ずっしりと重い寒さを感じた。横浜よりも寒いようだ。今回泊まるホテルは虹橋開発区エリアにあるルネッサンス上海虹橋(揚子江万麗酒店)で、空港から近いので複数のホテルを回るバスは最初に到着した。 ホテルのチェックインではデポジットで1500元必要となり、クレジットカードの登録で済ませた。旅行会社を通して予約しているのにデポジットが必要となるのは滅多にないことだが、米国系のホテルだからだろうか。チェックインを済ませると、ここまで一緒に来た3人とは別れ、しばらく別行動となる。 《地下鉄10号線に乗る》 ホテルの部屋から上海在住の知人に電話をし、購入しておいてもらった鉄道のチケットを受け取るための待ち合わせ場所を地下鉄10号線の陕西南路站に決めた。電話を切るとすぐにホテルを出発し、歩いて10分くらいのところにある伊犁路站に向かった。地図上では公園を回り込んで反対側の駅に行くことになる。外はすっかり暗くなり、道路は車が多いが歩道はほとんど人が歩いていなかった。 久しぶりに上海の地下鉄に乗った。最初に切符を買うのだが、中国の券売機の特徴は、料金を確定してからお金を入れることである。目的駅までの料金を券売機の画面で確認し、料金3元を入れるとカード型のキップが出てくる。改札は自動改札だが、その前に3人の警備員がいて、不審物を持ち込んでないかチェックされる。荷物はエックス線の装置を通さなければならない。全ての駅で行われているようで、ずいぶんとコストがかかっている。 地下鉄10号線は2010年の万博開催にあわせて開業されている。虹橋空港と直結している基幹路線である。2011年9月には衝突事故を起こし、284人の負傷者が出たことは日本でも報道されていた。中国の地下鉄には時刻表はないが、ホームのモニターで、あと何分で次の列車が来るか表示されている。概ね5分おきに運行されているようだ。 中国には公共マナーは存在しないと言われるが、電車の中では多くの人が携帯電話で喋りまくりである。そもそも駅から離れた地下で携帯の電波が入っているのも日本とは違うところだ。 陕西南路站で下車し、改札を出ると向こうから知人の2人が歩いてきた。無事合流できて一安心。さっそくキップをもらい、近くで食事をすることになった。店は淮海路沿いの小桥流水という中華料理屋で、小一時間食事をした。 帰りの地下鉄乗る前に、交通カードをを買うことにした。日本と同じ非接触のICカードである。中国の場合、カード自体が20元で、それに任意の金額をチャージすることになる。今回は次回以降も使えるように50元チャージした。ちなみにこのカードは地下鉄だけでなく、タクシーやバスなどでも使えるようだ。また、残高は上海公共交通カードのホームページで確認できるらしい。 ホテルへ戻ると、ちょうど3人も戻ってきていた。ホテルの部屋の中は無線LANが無料で使えたため、iPhoneでネットにつなぐことができた。今回、無線ルーターも持ってきていたが、使わずに済みそうだ。 翌日は蘇州への日帰りの旅である。地球の歩き方を読んで予習をし、早々に眠りに就いた。
《蘇州へ》 バイキング形式のホテルの朝食はさすがに五つ星らしく様々な料理が用意されていた。席に着くとなぜか伝票にサインさせられ、そこには150元の価格が記入されていた。もちろん朝食込みの宿泊料金だが、便宜上サインが必要だと書かれていた。150元というと2000円以上だが、まともに料金を払うとそのくらいの朝食なのだろう。 出発準備をして朝食に望んでいたため、食後すぐにホテルを出発した。外は小雨が降っていたので、折りたたみ傘をさしての出発となった。上海火车站へは昨日とは違う地下鉄3号線の延安西路站から向かう。ホテルの前の道を東に向かって歩き、15分ほどで高架の駅が見えてくる。この駅は以前も利用したことがあるので覚えていた。昨日のうちに鉄道ICカードは買っていたので改札はスムーズに進む。 通勤時間帯なので駅や電車はそれなりに混んでいた。上海火车站へは6駅10数分で到着した。中国の高速鉄道は、日本と違って在来線の駅を使っている。よって、普通に駅に入って行き、目的の列車の待合室に行けばいいのである。しかし、地下鉄3号線の駅から在来線の駅までは少々歩かなければならない。地下道を通っていったん南口の広場に出て、上海駅へと向かった。途中、自動券売機が沢山並んでいるのが見えたが、あまり利用している人はいなかった。券売機の数はかなり多いようだ。 駅の中に入り、電光掲示板で列車の待合室の番号を確認する。中国の鉄道は、列車ごとに改札が行われるが、発車10分前にならないとそれが始まらない。さらに発車数分前には改札は打ち切られるので、駆け込み乗車というものは存在しないことになる。実に安全で合理的だ。 待合室では、乗客向けにペットボトルの水を配っていた。新製品の宣伝だろうか。改札までまだ時間があるので、待合室の外にあるいくつもの売店をぶらぶらしながら見学した。売店では上海の地図(6元)を買っておいた。
改札が始まり、多くの乗客が少ない改札をぞろぞろと通過していく。改札を出て、ホームに降りるエスカレーターからは止まっているはずの車両が止まっていなかった。しかし、エスカレーターを降りて後ろ側を振り向くと白い車両が止まっていた。ちょうど正面が後尾車両ですぐに写真を撮ることができた。発車までそれほど時間はないので、先頭車両まで移動する手間が省けて良かった。 座席は全席指定で、一等席の一番高い席を取っている。中国人は指定席でも構わず適当に座るので、早めに自分の席を確保した。今回の便は、上海始発だが終着は無錫である。寝過ごさないように気をつけなければならない。
間もなく列車は発車し、しばらくゆっくりと進んだ。車両の前方には電光掲示板があり、次の到着駅と速度を表示している。蘇州までは最高速度295km/hがでていた。線路はほとんどが直線なので速度を落とす必要はなく、減速したと思ったら、蘇州園区駅が近づいたようだ。蘇州駅の一つ手前で、新しくできた工業地帯の駅のようだ。ここで半分ほどの乗客が下車した。 蘇州園区駅から蘇州駅までは5分ほどである。無事に下車して、もう一度車両の写真を撮ろうとしたが、無錫に向けて走り去る和諧号は早く、またホームも暗いのでブレて写った。ちなみに上海駅でもそうだが、車両の写真を一生懸命撮っているのは自分だけで、人民には鉄チャンはいないようだ。 《確保したチケット》 G7224便 08:38上海駅発 09:09蘇州駅着 所要時間:31分 終点:無錫 G7067便 16:01蘇州駅発 16:32上海駅着 所要時間:31分 終点:上海
>>蘇州市内の観光へ続くCamera:NIKON COOLPIX P300
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