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酷暑の日本を離れ満州へ |
日程 |
2004年8月19日〜22日 |
山名 |
無し |
観光 |
瀋陽・大連・旅順 |
費用 |
\5.9万 |
天気 |
瀋陽/快晴,大連/曇りときどき雨 |
8/19 |
成田=瀋陽=瀋陽故宮=太原街散策=老辺餃子館=凱莱大酒店
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8/20 |
北陵=瀋陽北−大連駅=大連名物・海鮮料理=旧大和ホテル=大連華宇明珠大酒店
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8/21 |
旅順=東鶏冠山=二百三高地=水師営会見所跡=昼食=大連市内=大連華宇明珠大酒店
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8/22 |
大連空港=成田=横浜 |
2年前に今回と同じツアーを申し込んでいた。出発当日に成田空港で待っていたら、大連からの到着便が遅れているという。5時間以上待って、ついに航空機が来ないことが判明した。大連では大雨で空港が使えないらしい。ツアーはどうなるのかと思ったら、あっさり中止となった。旅行代金は戻ってくるらしいが、成田往復だけでも相当の金がかかっている。そして何より、会社を何日か休んでいるのが取り返しが付かない。そもそも出発便でつまずく程度で旅行は中止になるものだろうか。納得できないまま月日が経ち、再び同じツアーを申し込むチャンスができた。
最近中国に興味を持ちだした元職場の先輩である岡崎氏とテニス仲間で天津在住の経験がある渡辺氏が一緒に行くことになった。
【8月19日(木)】
当初は、横浜駅から横須賀線で安く行こうかと考えていたのだが、時間帯がちょうど通勤ラッシュにあたるので、高速バスで行くことにした。
9:10 横浜駅→成田空港(京成バス3,500円)
湾岸線は渋滞しており、90分の到着予定が120分以上かかった。時間は余裕を持っていたので、空港の旅行社カウンターでの受付は間に合った。搭乗・出国手続きを済ませ、出発ロビーで待っていたら、到着便が来ていないという。2年前の悪夢がよみがえったが、航空機はやがてやって来た。
13:45 成田発(CZ-628)
到着便遅れのため出発が30分遅れた。
【機内食】
中国南方航空の機体は古く、少し心配だった。機内食は楽しみの一つだ。ビールは瀋陽産で雪花という銘柄。カップには氷が入って渡された、まずかった。
15:30 瀋陽着(現地時間)
入国審査を済ませ、ツアー総勢60人が到着ロビーに集まった。参加者は年寄りの男性が多い。上海や北京のツアーと違って華やかさが無い。満州旅行という旧日本の足跡をたどる旅でもあるので、高齢者に人気があるのだろう。小さい子供連れの家族もあったが、その子を除くと、一団の中で僕が一番若いようだ。
空港の建物から駐車場に出ると、快晴の空だが横浜と比べると涼しい。ツアー一行は二台のバスに分乗し、瀋陽市内へ向かう。
ツアーの予定では二日目に行くことになっていた瀋陽故宮へこれから向かうらしい。空からの道は広く、車はほとんど走っていない。30分も走ると市街地に入る。
瀋陽故宮は町の中心部にあるようで、繁華街のような所を通り抜けてバスは城壁の中に入っていった。
瀋陽故宮の入場料は50元。開館時間は午前8時半から午後5時半(ただし夏季は午後六時まで、冬季は午後4時半まで)で年中無休。入場した時間が遅かったためか観光客は少なかった。
【瀋陽故宮大政殿】
東路にあるヌルハチ時代(1559-1626年)に建てられた大政殿
もう日が落ちかけて、西日が強くなっていた。故宮の宮殿は夕日に赤く染まっていた。「院蔵文物珍宝展」と額のある宝物殿の中に入り、お宝を見学する。ここでの一番の秘宝は巨大な印鑑、大清嗣天子宝。宝物殿自体はそれほど陳列物はなかった。時期毎に入れ替えをしているのだろう。
【瀋陽故宮鳳凰楼】
中路にあるホンタイジの時代(1529-1643年)に建てられた鳳凰楼
瀋陽故宮の敷地面積は6万平方メートルというから、東京ドームの1.3倍でそれほど広いものではない。すぐ隣に大きなデパートが建っているが、その壁は故宮の景観にあわせて城壁のようになっている。瀋陽故宮は北京の故宮の一部として世界遺産に登録申請しているらしい。
閉館時間が近づいたため、放送でやたらとしゃべっている。早く出て行けといっているようだ。係員も添乗員に早く出るように言っている。それでも添乗員は意に介さず説明を続けている。我々一行の他にはもう観光客はいなくなっていた。一通り見学が終わり我々が瀋陽故宮を出ると、係員たちもようやく帰宅できると安心したに違いない。
【太原街】
瀋陽駅付近にある繁華街。片面が工事中で商店街の道幅が狭くなっていた。
瀋陽故宮を出て、バスは繁華街の一角に路上駐車した。ここでツアー一行は降り、太原街散策を行った。しかし、ここでの自由はなく、一行がぞろぞろと迷子にならないように人混みの中をかき分けて連なって歩き、両脇の商店群を見学するだけであった。しばらく歩いてからUターンして、バスに戻った。その間およそ10分あまり。買い物する暇もない。
次にバスは、老辺餃子館へ。いよいよ夕食である。この店は老舗で有名らしい。沈陽ビールで乾杯し、メインの餃子(焼き1、蒸し5種類)と、良くある中華料理が6皿ほどでてくる。味は別段美味しいということはない。中華料理は食べ慣れているからだろうか。餃子が冷えていたのも、団体旅行だからしょうがないのだろう。
今夜泊まるホテルは、瀋陽北駅前の凱莱大酒店(GLORIA PLAZA HOTEL SHENYANG)。チェックインしてようやく団体行動から解放される。部屋に荷物を置き、早速3人で付近を探索する。
北駅の方へ歩いていくと、マクドナルドと吉野家の店の照明がすぐに目に入る。駅前の照明は暗いので、この2店舗だけ目立っている。駅周辺には他に目立った店もなく、小汚い食堂があるだけだった。その中の比較的明るそうな店で牛肉麺を食べることになった。ビール2本と牛肉麺が3杯で40元。岡崎氏は一口食べただけで、口に合わなかったようだ。二度と箸を付けることはなかった。
駅と道を挟んで反対側に24時間営業の「天順超市」という乾物屋みたいな店があった。そこで、酒とおつまみを調達し、ホテルに戻って飲んだ。
Camera:SONY DSC-U30,CANON EOS 10D
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