週末は野山にいます


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能古島-福岡県の山

能古島-福岡県の山

山名の無い島の山頂へ

山名の無い島の山頂へ

【機内からの能古島(2024.7.6撮影)】

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○山行情報
日程 2024年5月24日(金)
山名(山域) 能古島(福岡
入/下山地 能古渡船場
メンバー 単独行
行動時間 2時間25分
歩行 距離登り下り歩数
7.9km184m184m---歩

能古の島マップ

○コース(タイム)

能古渡船場(10:26)-(11:16)能古島展望台-(12:51)能古渡船場

 《山概略》
 能古島は福岡県福岡市にある周囲12kmの島で、最高標高は195m。博多湾内に位置し、本土からは一日23便の定期船で10分ほどで渡ることが出来る。奈良時代には防人がおかれ、万葉集にも詠われる歴史の島である。
 島の北端にのこのしまアイランドパークという自然公園が有り、来島者のほとんどがそこを目的に訪れる。福岡市民にとってはレジャーの島である。

 《アプローチ編》
 平日のこの日は福岡でリモート勤務をする予定だったが、上長から休んで良いと半ば強制的に休まされたので、急にぽっかりと一日空いてしまったのだった。そこで、朝のフライトで福岡入りし、その足で能古島へ行くことにした。このところ、しま山百選の山へ登ることが多いが、能古島はそのリストには含まれていない。それでも地元の島で親しみがある島である。101番目のしま山百選と言ったところだろう。ちなみに能古島の最高地点へ行くのは今回が初めてである。これまで島を訪れたのはアイランドパークへ行くためだった。
 福岡空港から地下鉄で藤崎駅まで行き、そこから能古島渡船場行きのバスに乗り換える。バス停は、藤崎のバスセンターでは無く、バスセンター前の国道沿いにある。バスは20分ほどで能古渡船場に到着する。横浜の自宅から5時間ほどかかり、10:15発の能古島行きの船に乗る。




 《能古島へ》
 船は10分ほどで能古島に到着する。まずは車が下船してから人が降りることになる。能古島に上陸し、島内マップの掲示板があるので、山頂までの道を確認してから歩き始める。まずは右手の方へ島の外周に沿って進む。渡船場の一角から離れると、右手に海が見え、福岡市の本土が見える。百道の福岡タワーや福岡ドームがよく見える。
 北浦口のバス停を通り過ぎ、左手に道が分かれ、展望台まで1760mと書かれた指導標があるのでそちらに進む。道は緩やかに上り坂となる。道路脇の木にはビワが生っている。しばらく歩いていると、バスが後ろから追い抜いていった。乗客満載で、アイランドパークに行くようだ。バスは島の外周道路では無く、山越えの道を通っているのが意外だった。先ほど船を下りた乗客のほとんどはこのバスに乗っているのだろう。と言うことは、このバスに乗っていれば山頂近くのバス停で降りれば楽ちん登山が出来たのでは無いかと一瞬頭をよぎるが、そもそも下から登っても楽な山である。



 スポーツ少年たちの声で賑やかな小学校の脇を通り過ぎ、能古島鹿垣なる看板がある。かつてこの地に鹿の狩猟場を置いた黒田藩が、田畑を鹿の被害から防ぐために設置した石垣があるらしい。当時、600頭いた鹿は全滅し、現在能古島には鹿は全くいないという。道路から森の中を見回したがそれらしき石垣は見られなかった。
 小平谷というバス停を通り過ぎた頃、カメラのバッテリーが切れてしまい、予備のバッテリーも持ってきてなかったことから、この後の写真はiPhoneで撮したものとなる。次のバス停は「展望台・思索の森入口」である。バスの場合、ここで降りると山頂に近いようだ。そのバス停の先を左折すると、展望台まで850mとなる。



 緩やかな舗装道が続き、左手に公衆トイレがある。その先で左に曲がるのだが、そこには道標の類いが無く、感で進む。高い方へと進めば良いのである。そこを登り切ると白い展望台が見えてくる。まわりの樹林よりも高く作られていて、15m位の高さがありそうだ。さっそく登ってみると、360度の大展望である。春霞で遠くは靄っているが、百道のビル群や、博多湾周辺の島々がよく見える。
 能古島の山頂には名前が無いが三角点はあるはずである。探してみると、展望台下の草むらに隠れるように設置されている。点名は残島で、標高は195.01mである。明らかに山なのであるが、なぜ山名が無いのだろう。下山して食堂で訪ねたが、地元の人でも知らないようだった。



 下山は来た道を戻る。平日と言うこともあるのだろうが、山頂往復ですれ違う登山者はいなかった。外国人を何人か見かけたが、彼らは山頂へ向かっているのかアイランドパークへ向かっているのかは分からない。渡船場まで戻り、腹ごしらえのために更に先へ進み、ノコズオーシャンという2019年にオープンしたカフェレストランへ入った。おしゃれなレストランで、百道方面の海が見渡すことが出来る。1200円の日替わりランチを頂いた。
 渡船場へ戻り、13:00発の船で本土へ戻る。能古島滞在は2時間半であった。次に来るときに冬場の眺望が効くときが良いだろう。自転車で島を一周するのも良さそうだ。

《登山道の花》
イトラン ムラサキカタバミ ランチ
【1.イトラン】
 【2.ムラサキカタバミ】
 【3.ランチ】

Camera:CANON EOS R8
Camera:iPhone 15 Pro