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福岡県の山

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立花山-福岡県の山

立花山-福岡県の山

天然記念物のクスノキ原生林を歩く

天然記念物のクスノキ原生林を歩く

【山頂から福岡市東部を望む】

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○山行情報
日程 2024年5月26日(日)
山名(山域) 立花山(福岡
入/下山地 能古渡船場
メンバー 柳、谷口、羽根、中原、金縄、宗村、福島
行動時間 3時間35分
歩行 距離登り下り歩数
4.5km387m369m---歩

立花山マップ

○コース(タイム)

立花小学校前(9:00)-立花山登山口-(10:24)立花山-(12:36)駐車場

 《山概略》
 立花山は福岡市東区と新宮町、久山町の境にある標高367mの山。山頂付近には樹齢300年を越えるクスノキが自生し、国の天然記念物に指定されている。鎌倉時代には大友貞載により立花山城が築かれ、黒田長政が福岡城を築城するまで福岡における拠点であった。山中には石垣や古井戸が残り、当時の面影が残っている。

 《アプローチ編》
 以前登ったときと同じアプローチである。前回は横浜からのアプローチだったが、今回は福岡市内の実家からのアプローチである。博多駅から鹿児島本線に乗り、福工大前駅で下車する。駅前からは新宮町営バス「マリンクス」に乗り、15分ほどの立花小学校前で下車する。

 《立花山へ》
 バス通りをしばらく道なりに歩くと、右手に登山者用の駐車場が見えてくる。その先を右に曲がり、住宅地の中の上り坂が始まる。右手に「こみんかみかん」という古民家の立花山観光案内所がある。以前通ったときは無かった施設だが、調べてみると、21年の10月にオープンしている。新宮町にとって、立花山は重要な観光資源なのだろう。駐車場が無いのが残念なところだが。




 指導標に従い、舗装道を左へ右へと何度も曲がり、配水池の前を通り抜けると、ようやく登山口が見えてくる。そこで6人の学生時代の後輩たちが待っていた。というか、当初は駐車場集合だったのだが、多少予定時間を遅れてしまったため、先に行かれてしまって、登山口で追いついたという形になった。
 あずま屋の右手にある階段状の上り坂を進む。すでに原生林で、なぎの大樹と書かれた案内板があるが、どれか分からない。ムクノキやエノキの巨木も見られる。
  堰堤が続く涸れ沢を登り、道なりに進むと、道は左右に分かれる。前回は右手の石垣ルートを通ったので、今回は左の巨樹コースの方へ進む。そして、すぐに大樹が現れる。大門クスと名付けられ、幹回り760cmだそうだ。立花山には3大巨木があるようで、そのうちのひとつである。大門クスは唯一、幹に触れることが出来る巨樹となっているらしいが、登山道の脇にあるので、触れるなと言っても触れてしまう。



 眺望の無い森の中を進み、立花山大クスを見るために、山頂への道からそれて下の方へ降りていく。後輩たちの半分は登り返しがいやなのか、分岐で待つことになった。結構な急勾配を降りていくと、森の巨人が見えてくる。幹回り785cm、樹高30mの立花山大クスである。斜面に立っているため木には近寄れず、トラロープで仕切られている。
 九州で大クスと言えば、武雄の大クスや蒲生の大クスがあるがいずれも観光地である。立花山大クスは原始林の中に有り、森の巨人という印象が強い。山頂への登山ルートから外れて見に来る価値は十分にある。



 大クスの前で記念撮影をし、山頂ルートへと戻る。ハナミョウガを撮影している人、大きな苔むした屏風岩は山頂まで300m地点。最後のひと登りで山頂に立つ。これまで森の中だったが、山頂は空が広く広場となっている。立花山城を築城する際に造成したのだろうか。志賀島方面の眺望が開け、海に向かってびっしりと建物が建ち並んでいる風景が見られる。



 山頂には多くのハイカーが訪れ休憩している。その一角に腰掛け昼食とする。1時間以上その場で歓談し下山する。来た道を降り、立花山登山駐車場へ行く。広い駐車場だが、半分ほど車が駐まっている。下の道路沿いの駐車場よりこちらの方が登山で利用するのは便利だ。もちろんトイレも設置されている。
 後輩の車に乗り、近くのファミレスで軽く反省会をして解散となる。福岡市内まで便乗し、バスで実家まで帰った。

Camera:CANON EOS R8
Camera:iPhone 15 Pro