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寝姿山−静岡県の山

寝姿山−静岡県の山

縦走路進入禁止!あえなく撤退

縦走路進入禁止!あえなく撤退

【寝姿山山頂】

寝姿山山頂

山行情報
日程 2010年02月07日(日)
山名(山域) 寝姿山(関東)
入/下山地 下田港
メンバー 単独行
行動時間 8時間00分
歩行
距離
登り
下り
歩数
7.4km 411m 411m 10,509歩
280x158

コース(タイム)

横浜(5:41)=下田港(9:05)−(9:58)寝姿山−(10:47)下田港=修善寺温泉=五味八珍=(16:20)横浜

 《山概略》
 南伊豆の下田はペリーが上陸した港で、鎖国が解かれて最初に開港した港として知られている。今では観光の街となっている。その下田に女性の寝姿に似た山があり、その名も寝姿山という。麓から山頂にロープウエイが伸びているので、この山もまた観光地である。
 計画では車をロープウエイ駅に止め、登山道で寝姿山を登り、そのまま高根山まで縦走し、更に伊豆急行線のいなずさ駅まで歩くつもりだった。

 《アプローチ編》
 国道246号で厚木を越えてひたすら南下し、海岸沿い134号に突き当たると、海沿いの道をそのまま走り続けることになる。有料道路は湘南バイパスを利用したが、この道は6月から無料化されることになっている。現在の料金はETCを利用すると全線で250円だった。タダになってもあまりお得感はない。
 自宅から3時間以上運転してようやく下田の街に入った。駐車場はガイドブックに書かれたロープウエイ駅の駐車場を利用するつもりだった。もちろんロープウエイは利用するつもりはない。ところがロープウエイ駅まで来てその駐車場を見ると、やけに狭い。10台程度しか駐められそうにないのである。さすがにこの規模の駐車場で長時間駐めることははばかられた。思わずその駐車場の前を通り過ぎて、車をUターンさせた。先ほど道の駅があったので、少し距離はあるがそこに駐めることにした。
 開国下田みなとの道の駅は正面に下田港が見える。朝市が行われているようで駐車スペースは混雑していた。車を止めたのは良いが、一台分の横幅がやけに狭く車からでるのに苦労した。

 《寝姿山へ》
 道の駅から国道135号沿いの歩道を西へ歩く。右手は寝姿山の山肌だがほとんど垂直の壁状態だ。コンクリートで塗り固めたような山肌の部分があり、工事用だろうか、仮設の階段が上に伸びている。ここから山頂へ行けるような気もしたが怪しいのでやめた。今回は、『地球の風7 伊豆半島』の地図を持ってきていたが、このあたりに登山道があるように描かれている。そのまま歩道を歩いたが、ついに登山口は見つからず、下田橋の手前で右の車道へ曲がった。寝姿山の麓を回り込むような形で歩くことになる。道は上り坂になり、稲生沢川越しに下田の街が見渡せるようになる。ぽっこりと盛り上がった山は下田富士だ。下田ロープウエイの架線の下をくぐると、ちょうどゴンドラが上がってきた。


道の駅から寝姿山
【道の駅から寝姿山】
   下田城
【下田城】

 車道を登り続けるとお城が見えてくる。入り口には下田城美術館と書いてあるが閉鎖されているようだ。城壁に沿って進み、城を通り過ぎる。山に入る道がないか右手の斜面を注意深く見ているのだが、なかなか見つからずそのまま車道を歩き続ける。車道の峠を越えて下り坂になり、しばらく進むと右手に分かれ道がある。そこも車道だが山頂は方角的にそちらへ行かなければならない。
 右の道に入ると上り坂になり、ダートになる。しばらく歩くと人がいたので、寝姿山の山頂の場所を聞いてみた。すると返ってきた答えはこの山全体が寝姿山で山頂はないと言うことだった。同じようなことをすでに何度か聞かれたと言うことだった。仕方がないのでそのまま歩き続けた。すると、寝姿山の指導標を発見。その方向へ進むと散策広場のようなところに入っていった。
 ついにGPSを取り出して、マップ上の三角点へ向かうことにした。するとようやく、寝姿山山頂の標識を発見。実にわかりにくい場所だ。周囲には誰もいない。標高は200.07mとあるが横浜ランドークタワー(296.3m)より低い。山頂発見を記念してセルフタイマーで自分写真を撮った。ここは広場の真ん中あたりなので山の周りの風景は全く見えない。

《高根山へ向かうはずが...》
 山頂からロープウエイ駅まで歩けば景色の綺麗なところもあるのだろうが、今回は縦走するつもりだったのでさっさと高根山の方へ向かうことにした。寝姿山の山頂まで来ると高根山方向の指導標はあるのでその方へ向かえばいい。今度はちゃんと山道を歩いて山頂を下った。
 先ほどは車道を登ってきたのでずいぶん遠回りして余計に歩いたようだが、山道はショートカットの道になっている。あっという間に先ほど登ってきた車道に出た。車道からこの道はわかりにくく、素直にこの道に入ることは難しいだろう。

まさかの立ち入り禁止 【まさかの立ち入り禁止】

 車道をわずかに下り、反対側の山へ入っていくのだが、その道と思われる先には立ち入り禁止の看板がある。車だけの立ち入り禁止では無さそうで、しっかりと"私有地につき"と書かれている。しかも軽トラに乗った番犬がこちらをうかがっているではないか。その犬は近づいても吠えはしなかったが、ゲートを越えると襲ってくるように仕込まれているかもしれない。念のため、看板に電話番号が書かれていたので、そこに電話をしてみた。しかし、休日のせいか誰も出なかった。


 結局、強行突破は行わず素直に撤退することにした。途中、指導標に書かれていた「高根山ハイキングコース」とは何だったのだろう。幻のハイキングコースであった。
 来た道を歩いて道の駅まで戻った。予想外の短時間で山歩きが終わり、道の駅を散策した。岸壁の近くには童の石像がある。東京都新島村から下田市に寄贈された「友好のモヤイ」ということだ。モヤイ像の後ろの岸壁にはイカ釣り漁船が停泊している。たくさんのランプがぶら下がっているのでイカ釣り漁船ということがわかる。
 駐車場のところでは、まだ朝市が行われていた。覗いてみたが、買うことはなかった。車に戻り温泉へ向かうことにした。

《登山道の風景》
道路脇のお地蔵さん 眺望のない山頂にて 友好のモヤイ像
 【1.道路脇のお地蔵さん】
 【2.眺望のない山頂にて】
 【3.友好のモヤイ像】

 《帰路で温泉と食事》
 温泉は修善寺温泉へ行くことにしていた。下田から距離はあるが帰り道である。途中いくつもの温泉があり、よほどその温泉へ入ってしまおうかと思ったが、初志貫徹して修善寺温泉街へたどり着いた。
 修善寺の町は車を止めるところがない。観光センターの前に大きめの駐車場があるのだが満車である。仕方がないので路駐して素早く観光センターで筥湯という温泉の場所を確認した。
 筥湯の周りには有料駐車場しかなく、温泉に入るために駐車料金を払うのはばからしい。駐車場のおばさんに聞いてみると、筥湯のすぐ横にある1台分のスペースに駐めればいいと言われた。わたしゃ商売あがったりだけどね、とも言われる。その筥湯の隣には従業員用とも思える狭いスペースがあり、そこに車を止めた。
 温泉はシャンプー等置いておらず、ただ浸かるだけの本格温泉である。しかし湯は塩素臭もなく、なかなか良かった。続いて食事処は函南町まで移動して、五味八珍で浜松餃子セットを食べることになる。ここも事前に調べていて、最近話題の浜松餃子を食べてみたかったのだ。ボリュームたっぷりの餃子を美味しく頂き帰路についた。
 国道一号線は沼津方面が渋滞していたので、逆の箱根越えの道に行くことにした。こちらは順調で、箱根からは有料道路を使いまくった。ETCだと割引があり、以前よりもけっこう安上がりになっていた。箱根新道から小田原厚木道路を経て東名に入ったところの厚木から事故渋滞が発生。横浜ICまで5分のところを30分以上かかって、ようやく自宅に帰り着いた。

立ち寄り湯情報
修善寺温泉 筥湯★★★
場所:静岡県伊豆市修善寺925(TEL:0558-72-5282)
泉質:単純温泉(泉温61.2℃)
料金:350円・年中無休
時間:12:00〜21:00
その他:駐車場は有料、シャンプー・石けん無し
Camera:SONY DSC-WX1

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