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和気富士-岡山県の山 和気富士-岡山県の山 新春和気アルプス縦走 新春和気アルプス縦走 【稜線から吉井川の流れを一望】
コース(タイム)題目石(9:15)-(9:38)和気富士-(11:48)神ノ上山(12:04)-(13:00)和気鵜飼谷温泉
《山概略》
《和気富士へ》 大題目石は県道のすぐ横にある。和気富士の麓の岩壁を平らに削り、南無妙法蓮華経と彫っている。高さは17m42cmとかなり大きい。和気町が誇る観光資源の一つであるようだ。この題目を拝んでから山歩きが始まる。 題目石の左の道を山を回り込むように進む。民家の軒下を通るように進むと、右手に赤い鳥居が現れ、和気富士まで500mの指導標がある。この鳥居をくぐり、少し登ると神社の様なところに出る。登山ルートの簡単な案内図があり、神ノ上山までは上級者コースとなっている。上級者コースは登山靴等を着用するよう書かれているが、どうやら上級というのは登山の上級ではなく、散歩の上級と言うことのようだ。
案内板から引き続き登っていくと、展望の良い場所に出る。吉井川が大きく蛇行し、その左手に山がどっしりと横たわっている。これも低山だがこの山を山陽自動車道が貫いている。川沿いには山陽本線の線路が延び、タイミング良く列車がやって来た。二両と短い編成だ。 間もなく和気富士山頂(173m)に到着する。山頂はササに覆われ休むような場所はない。三角点もササに覆われていた。この辺りは戦国末期の山城だったようで、北曽根城跡というようだ。町を一望できる好立地なので城にはふさわしい場所なのだろう。 《神ノ上山へ》 和気富士山頂から北に延びる縦走路を歩いた。足もとの道には昨日降った雪が少し残っている。風は少しあるが歩いている分はそう寒くはない。緩やかなアップダウンが続き、ときどき展望が開ける。エボシ岩展望所を越えると道の脇に大量の薪が積み重ねられている。そして町側の斜面にはいくつものカマドがある。赤煉瓦を積んでできたカマドが数十はあるようだ。 このカマドの正体は、毎年8月16日に行われれる和気町の火文字の元のようだ。いくつものカマドの火が文字のドットとなり、遠くから見ると文字のように見えるのだ。京都の大文字の送り火と同時に行われ、こちらは和気町にちなんで「和」の文字が火で表されるそうだ。
火文字を越えて稜線を歩くと、正面右手に岩山の竜王山が見えてくる。山肌はバットレスと呼ばれているようだ。このあたりはクライミングでも利用されている山のようだ。 稜線派とこっろどころ馬ノ背のような岩のヤセ尾根になる。前原さんは高所恐怖症のようで怖い怖いと言っている。毎日のように那岐山を歩いている山ヤでも高いところは苦手のようだ。稜線を振り返ると、和気富士からだいぶ離れ、その山頂に日本のアンテナが角のように立っているのが見えた。
この縦走路は和気アルプスというだけあって、小ピークごとに名前が付いていてイノシシの形をした木の板が道標となっている。しかし、文字が消えかかっていてなかなか読めない。 竜王山との分岐を左に行き、鷲の巣と書かれた方向へ進んでいく。樹林帯に入り、分岐に突き当たる。右手が神ノ上山となっている。ここからピストンで神ノ上山を往復することになる。
尾根を登っていくと神ノ上山の山頂(370m)に到達する。この山域の最高峰で三角点がある。眺望はあまり良くないが、隅の方へ行くと周りの山なみは見えるようになる。この日は那岐山までは見えないようだ。山頂で小休止してから下山を開始した。 先ほどの分岐まで戻り、西の方へ下るのだが。かなり急勾配な下りである。一気に下るとすぐに下界にたどり着く。林道のように広い道を歩いていると、左手に沢があるのだろうか、いくつもの砂防ダムがある。集落を抜けると車道に突き当たり、左に曲がる。しばらく舗装道路の歩道を歩くと、ゴールの和気鵜飼谷温泉の建物が見えてくる。
朝はガラガラだった駐車場も、昼を過ぎると満車になっていた。温泉施設の建物は立派なビルだが宿泊施設となっている。温泉だけの利用もは可能だ。この温泉の特徴は源泉が40度と高温で、岡山県では珍しいらしい。さっそくこの温泉に入った。 温泉のあとは昼食で、備前市日生(ひなせ)まで行くことになった。ここにB-1グルメで有名なカキオコがあるという。題目石の車を回収し一路備前へ向かった。その途中、旧閑谷学校へ立ち寄った。日本最古の庶民の学校として江戸時代に建てられ、その建物が国宝に指定されている。広い敷地の中に、その国宝の木造建物は建っていた。
日生のカキオコとは牡蠣入りのお好み焼きということだった。入った店は浜屋みっちゃんという店で、この店は牡蠣の量が多いということだった。店構えは古く小汚いが、お好み焼き屋としては老舗のようだ。店の前にイスが並んでいるところを見ると、行列ができる店なのだろう。この日は平日の昼過ぎということもあり、行列はなく、すんなり店にはいることができた。お好み焼きに牡蠣を入れるというのは、この地方ならではなのだろう。わしづかみにした牡蠣が大量に入ったカキオコは甘いソースが絡んで美味しかった。 日生で前原さんと別れ、一路横浜へ向かった。高速を飛ばすと案外早く帰れるが、ETC割引を適用するため、24時を回ってから横浜ICを出るように途中時間調整しながら進んだ。渋滞は亀山の辺りだけで、ここはいつでも必ず渋滞しているところである。
Camera:NIKON COOLPIX P300
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