日本二百名山姫神山 |
岩手山が男神であるのに対し、この姫神山は女神であるので(岩手山と姫神山は夫婦だったという伝説がある)、これらの山はセットで登らないわけには行かない。また、岩手山、早池峰山とともに「北奥三鎮」といわれる霊山として古くからの信仰を集めている山でもある。
国道4号から一本杉登山口までは要所要所に案内板があるので道を間違えることはない。駐車場は第一駐車場というところに止めたが、実はまだ上にもっと大きい駐車場があった。いずれも、この時間では駐車している車はほとんどない。 【一本杉登山道入口】 第一駐車場がある。目の前に姫神山が見える。山頂までコースタイムで1時間半ほど。 第一駐車場からは姫神山の山頂が見えている。天気は快晴で、このあたりに雨が降った形跡は無い。目の前の姫神山に向かってまっすぐに道を歩き始めた。草原のようなところにトイレがあり、そこを通過する。樹林帯への入口のところには、いくつもベンチが置かれている。そこに一組の夫婦だろうかすでに下山したような二人が座っていた。この後、山を登って降りるまで人とはまったく出会わなかった。 樹林帯に入るとまもなく右手に一本杉が見える。まわりの杉と比べて一段と太くまっすぐに上に伸びている。このあたりの杉は精英樹といい、全国の山で成長が良く、まっすぐで病虫害にかかっていない木を選んで植えているという。一本杉の奥には「いわて名水20選」の一本杉清水がちょろちょろと流れているが、飲料不適と注意書きがある。 【ザンゲ坂】 真夏の低山はとにかく暑い。樹林帯の中は直射日光が届かないのがせめてもの救いだ。 ザンゲ坂という階段状の坂を上ると五合目に到着。頂上まであと1360mとある。6分後に六合目、さらに7分後に七合目、9分後に八合目、そして九合目だろうか、道は岩場コースと土コースに分かれる。右手の岩場コースへと進んだ。岩場からはふもとの街が見えているが、雲のため岩手山の勇姿を見ることはできなかった。姫神山は全山花崗岩でできているという。山頂にかけて、その花崗岩がむき出しになっていて、その岩の上をバランス良く渡ることになる。 【姫神山山頂】 山頂には一等三角点がある。 山頂(1123.8m)に到着。ちょうどガスが出てきて、360度の眺望は拝めなかった。山頂は岩が多く、祠とともに鉄剣も何本か地面に刺さっている。平安時代に坂上田村麻呂がこの山頂に守護神を祀り、霊場を開いたことで、この山への登山が盛んになったという。 姫神山から降りて、岩手山の焼走りへ向かった。明日の登山口ではないが、そこの温泉に入るためである。 目の前に見える岩手山に向かうのだが、右に大きく回り込むように道があるので車でもかなりの距離感があった。 焼き走りの湯(\500)に入った。休憩所には食堂があり、夕食はここで取ることにした。メンチカツ定食\680はなかなかボリュームがあり、付け合わせも多い。隣のテーブルでは家族連れの小さな女の子がてんぷら定食を食べていたが、てんぷらがてんこ盛りで、こっちにすればよかったと後悔する。この日、この休憩所や食堂はガラガラであった。
Camera:Panasonic DMC-FX9
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