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立山室堂-富山県の山 立山室堂-富山県の山 のんびり室堂散歩 のんびり室堂散歩 【みくりが池と立山】
《山概略》
《室堂へ》 扇沢からはまずトロリーバスに乗る。無軌条電車と言い、運転手は電車の免許が必要となるらしい(2017.10のブラタモリで知った)。赤沢岳の中腹を貫く6.1kmのトンネルを進む。途中、破砕帯という難工事の地点を通過する。バスを降りて黒部ダムの方へ向かうが、道は二手に分かれる。直接ダムの方へ向かう道と、少し高いところの展望台へ向かう道である。後者は200段の階段を登らなければならない。今回は観光なので展望台の方へ行くことにし、階段をえっちらと登っていく。 階段を登り切り、ようやく地上の広場に出る。眼下に黒部ダムが一望できるが放水されていない。昨日までの大雨で川の水かさが増しているからだろうか。それにしても、巨大なダムが大量の水をせき止めている姿は壮観である。 ダムのレストハウスの食堂で、名物の黒部ダムカレーを頂いた。ご飯がダムの形で、カレーが湖面と同じ緑色をしているカレーだ。カレーの上にはトンカツが乗っているが、流木と遊覧船を模しているそうだ。ちょっと無理がある。
ダムの上を歩き、再び山肌のトンネルの中に入り、次はケーブルカーに乗る。山の中のケーブルカーで、登った先が黒部平である。建物の屋上が見晴台になっていて、次に乗るケーブルカーのワイヤーが、奥の山肌から渡されているのが分かる。山の上の方は雲に覆われ、雨が降っているようだ。 ロープウエイに乗り、続いて立山を貫くトロリーバスに乗り換えようやく室堂に到着する。室堂ではこれから帰るであろう人たちが皆雨具を付け、びしょ濡れの様子だ。残念だが仕方がない。傘を差して、とりあえず予約している室堂山荘へ向かうことにする。
室堂山荘にチェックインし、個室に入ってしばらくくつろぐことにする。2人にしては広く贅沢な畳の部屋だ。山荘と言っても普通の民宿感覚で、綺麗で広い共同風呂もある。部屋でうとうととしていたら、外がにわかに晴れてきた。天気予報では1日絶望的な予報だったが、次第に完璧な青空が広がっている。部屋の窓からは立山の山頂が見え、山頂の小屋も見えている。さっそく外に飛び出し、散策開始である。
室堂散策は1時間半ほどかけて、みくりが池を周辺を歩いた。道は遊歩道として整備され歩きやすい。室堂にはいくつかの宿泊施設があるが、それらを結ぶ道ともなっている。みくりが池山荘のあたりまで来ると、剱岳が姿を現す。過去に二回室堂へ来ているが、いずれもこの剱岳を登るためであった。室堂駅から直接立山のほうへ歩くと剱岳は見えなかったと思うので、ここから見えるのは意外だった。
この時期は日が長いので、7時近くまでまだ明るい。日没まで散策して山荘へ戻った。そして、夕食の後も再び外に出て、星空を楽しんだ。ちょうど月が山に隠れていたので、さそり座あたりには天の川を見ることもできた。カメラを小型三脚で固定して数秒露出で写真を撮ると、結構よく映っていた。(今回は赤道儀を持ち込んで本格的に撮影することも考えていたが、天気予報が悪かったため、車に置いてきていた)
翌朝も朝食前後に室堂散策。室堂山荘の裏手には昔の室堂小屋が立っている。日本最古の山小屋で、国の重要文化財に指定されている。立山参詣者のための宿泊施設で、1726年の建立だという(現在の建物は1994年の復元)。当時は室堂へ来ること自体が大変なことだったはずだ。現在の室堂小屋は資料館のようになっていて、中を見学することができる。
朝食後は、再びみくりが池あたりを散策してアルペンルートで長野県側へ戻ることにする。天気は上々である。昨日は雲海で見えなかった富山の町並みが、今朝ははっきりと見えている。ヘリが物資を運んでいるのか、室堂周辺を行き来している。 室堂ではライチョウを見ることを期待していたが、今回は見ることができなかった。生徒を引率している先生が、ライチョウは神の使者で天気の悪いときしか姿を現さない、と言うようなことを説明していたのがちらりと耳に入った。
帰りの黒部ダムでは放水しているところを見ることができた。展望台まで登る余裕はなかったので、ダムの縁からの撮影である。扇沢まで一気に戻り、駐車場に戻ると入庫してから23時間50分だった。駐車料金を2000円に抑えることができ、次の訪問地である穂高神社へ向かった。その後松本城にも寄り、その日は松本に宿泊して三日間の旅を終えた。今年の夏は北アルプスの山を登ることができなかったが、来年は是非登りたいものだ。 Camera:CANON EOS 80D
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