神奈川県の山桝形山 |
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3連休一日を使って県内の山へ日帰りで出かけた。山というのもおこがましいが、標高84mの超低山である。桝形山周辺は生田緑地の公園として整備され、日本民家園や岡本太郎美術館(いずれも川崎市立)などの施設がある。休日ともなると多くの市民が訪れ、地域住民に親しまれているようだ。
私鉄を乗り継ぎ、向ヶ丘遊園に降り立ったのはちょうど8時。駅前には周辺の地図があるが、車向けでハイカーには使えない。持参のガイドブックに従い、駅前右手の交番の右の道を行き、県道の高架の下の五反田川に架かる橋を渡る。登戸病院を左手に緩やかな坂を上っていく。このあたりは閑静な住宅街で、複雑に道が分かれ進む道の選択に悩む。それでも高い方へと歩いていけば問題はなく、広福寺までたどり着く。 人気のない寺の中に入るがこれと言った見所もなく、再び坂を登り始める。住宅街に街路樹が増えてきたかと思うと、雑木林となる。左右が切れ落ちて崖になっているところから、そこが尾根道だということに気づく。やがて広場となり、そこが桝形山の山頂である。広い山頂には山頂を示す標柱もあり、展望台もある。 展望台は閉鎖されており、注意書きをよく見ると9時に開くようだ。まだ30分ほど時間があるが待つことにした。 【桝形山の展望台】 鎌倉時代、多摩川沿いの丘陵地帯にはいくつもの山城が築かれていた。ここ桝形城趾もその一つで、北の守りの要所であった。現代の展望台からも関東平野を一望できる。 時間になると、山頂の隅にある詰め所のような所から警備員が出てきて展望台を開けてくれた。早速エレベーターにのって展望台の上へ。山頂からはほとんど眺望はなかったが、ここに来ると見晴らしはよい。特に東京方面がよく見える。新宿の高層ビル街が肩を寄せあって立っているようだ。後から来た先ほどの警備員が、今日は富士山が見えないねぇ〜、と言っていたので見えるときは見えるのだろう。 【日本民家園】 昭和42年に開園した古民家の野外博物館。東日本の代表的な民家をはじめ、水車小屋、船頭小屋、高倉、農村歌舞伎舞台など20数軒の建物を見ることができる。(9:30〜16:30月曜・祝日の翌日休館、入園\500円) 山頂を後にして南の方へ下りていく。途中道が二手に分かれ、人が歩いてくる方向(右手の道)に行ったら、こっちは行き止まりですよ、と言われた。なぜ行き止まりの方向から人が来たか不思議であるが、深く考えずに残された道を行く。 山から下りると、大きな駐車場が目に入る。実はこのあたりは観光地だったようだ。日本民家園や岡本太郎美術館が公園内にある。日本民家園のほうへ行ってみることにした。日本民家園は江戸時代あたりに建てられた古民家を各地から移築したもので、わらぶき屋根や土間、カマドが特徴である。そんな家が何件もあり、それらを見て回るのにここまで歩いたよりも、歩き回ることになる。この日はボランティアだろうか、それらの家の中で囲炉裏に火を入れたり、掃除をしたりと働いている。 日本民家園を出て、向ヶ丘遊園駅までは10分あまり。まだ午前中で、半日の小旅行はおしまい。 Camera:CANON Power Shot S10
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