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神奈川県の山大室山 |
横浜(6:40)=西丹沢自然教室(8:00)−用木沢出合(8:23)−(9:12)犬越路−(10:25)大室山−犬越路(11:32)−(12:41)西丹沢自然教室=中川温泉(13:35)=(16:00)横浜 この時期、山へ行くべきかどうか多少の迷いはある。連日ニュースでは杉花粉の飛散量が予報され、飛散量が多いとたいへんだと取りざたされる。そんな中、山へ行くということは、花粉発生地の中枢へ行くことであり、体に良くないのは無かろうかと思ってしまう。自分自身、いまのところ花粉症ではないが、山で花粉を吸いすぎると、いつかそのときが来るのかも知れない。 大室山へは、10年以上前に訪れたことがある。その時は雪が降ったばかりで、山頂付近では膝上までの雪をラッセルして歩いた記憶がある。丹沢で一番雪が深くなるのがここ大室山であるかも知れない。しかし今回は、最近雪が降ったこともないので、ラッセルするほどの雪はないはずだ。 日曜の朝、マイカーで6時半過ぎに出発したが、すでに遅かったようだ。横浜ICから乗った高速は混雑しており、登山口である西丹沢自然教室の駐車場もアスファルト部分は満車で、右側の傾斜地も半分以上が埋まっていた。花粉を気にしない人たちはけっこう多いものだ。 準備を整え出発する。用木沢出合まではアスファルトの道を歩くことになる。道の左右にはオートキャンプ場があり、3連休の中日ということもあり、利用者がぽつぽつといる。オートキャンプ場が途切れると、用木沢出合になる。ここにも駐車場はあるが、収容台数少なくすでに満車だ。ここに停めるためにはもう少し早く来なければならない。途中、私道通行禁止と書かれた看板も気になる。 用木沢出合から右手が犬越路方面で、大室山へはその右手に進む。ここから山道となる。 【用木沢の鉄橋】 用木沢の砂防ダムを越えるための立派な鉄橋。以前来たときはあったのだろうか、記憶がない。 鉄橋を越えて、沢に沿って歩く。沢では釣りをしている人を見かける。駐車場の車は登山者だけでなく、釣りの人もいたようだ。犬越路に向かって沢を何度か渡河する。 犬越路直下は笹のトンネルとなっており、かき分けるようにしてそこを抜けると、展望の良い犬越路に到着する。 【犬越路】 登ってきた道は東海自然歩道で、真っ直ぐ行くと焼山方面まで続く。右に行くと檜洞丸、大室山へは左の方へ登っていく。 犬越路避難小屋の脇を通り、尾根道を登っていくと、少し広い場所に出る。そこにはひっそりと1168.6mの三角点がある。ここから大室山まであと標高差で400mほどだ。振り返ると檜洞丸が見える。 犬越路から20分ほどで、大室山1.6km、白石峠4.0kmの道標がある。 【犬越路からの眺望】 檜洞丸(1600m)が見える。 高度を稼いでいくと、足元には残雪が目立つようになる。雪がないところでも地面は凍っている。登山口は晴れていたのが、ここまで来るとガスの中に入り、背後の眺望は悪くなる。 大室山の稜線に出るとテーブルがあり、休憩所となる。道標は大室山まで0.3kmと示している。 【稜線の雪】 山頂が近くなると、残雪が多くなる。しかし、ブナの木の幹の周りは綺麗な円形状に雪が解けている。 大室山山頂(1587.6m)は、樹林に覆われ眺望は無い。人もいない。山頂は山梨県との県境にあり、山梨百名山にもなっている。半ば雪に埋もれた、山頂を示す木柱には山梨百名山の文字が見えた。 今回の山行では、食料を持ってきていない。山頂は少し風があり、寒々しいので休憩することなく、とんぼ返りで下山することにした。 【舞うスギ花粉】 西丹沢自然教室に戻る途中、杉並木がある。ふと見上げると風に揺られたスギから黄色い粉が発散しているところが見られた。写真ではわかりにくいが、靄がかかったように見えている。 中川温泉へ行く途中、箒スギへ寄ることにした。いつもは車中から見るだけの巨木のスギだったが、一度近くで見てみたかった。スギの近くに駐車場はなかったが、坂道に路駐をしてカメラを片手に近くまで行った。箒スギは斜面にあり、見上げるような形になる。階段を登っていくと、熊野神社の祠がある。スギはかなり年老いており、根元のあたりの空洞には何か埋められて塞いでいる。推定樹齢2000年というから、日本の歴史とともに生きてきたのだろう。 【箒スギ】 かながわの名木100選「中川のほうきスギ」 県下を代表する古木・巨木として知られ、樹形も整った堂々たる名木。国の天然記念物。 樹高:45b、胸高周囲:12.0b、樹齢:約2000年(推定) 中川温泉は町立で比較的新しく、以前も利用したことがある。中に入ってすぐ、ロビーにテレビがあり、福岡で大地震があったことが報じられていた。実家が福岡であることもあり、気になった。しかし携帯は西丹沢一帯は圏外だ。とりあえず温泉に入った。 温泉は早々にあがり、自宅に向けて車を走らせていると、国道246でようやく携帯圏内になった。まもなく母親からメールが入り、皆無事だと言うことであった。 大井松田ICから高速に乗り、海老名SAで有名なメロンパンを食べて、横浜ICに向かうところで事故渋滞。事故現場を越えるまでのわずか数`を1時間ほどかかった。
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