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神奈川県の山鳶尾山・八菅山 |
本厚木=鳶尾団地()−天覧台公園()−展望台−()鳶尾山()−()鳶尾山峠−()八菅山()−中津川ゴルフ場−()上萩野=本厚木 この日も山へ行く気はなかったのだが、部屋から真っ青な空と真っ白な富士山を見ていたら急にモチベーションが高まってきた。といってももう8時。遠くの山へ行くことはできないので県内の山へ行くことにした。分県地図をめくっていてまだ登ったことのない鳶尾山と八菅山に決めた。 小田急線本厚木駅に降り立ち、北口のバス停の1番乗り場で鳶尾団地行きのバスを待つ。本数も多く程なくやってきて乗り込む。降りるのは終点なので下車合図をする心配はない。うとうととしているうちに鳶尾団地に到着。 【鳶尾山入り口】 *** (9:49) バスが来た道を少し戻り反対側の車線に移り信号を渡ると右手に天覧台公園への入り口があり、鳶尾山ハイキングコースと大きく書かれた壁が見える。そしていきなり長い階段にとりつく。桜並木の階段で、あと一ヶ月もすればピンクに染まることだろう。階段を上りきると山道で、少し歩いて右の分岐の先に金比羅社の鳥居が見える。鳥居をくぐった先にはとたんで造った小さな小屋があり、それが金比羅神社のようだ。説明文を読むと、慶安三年に建てられ、その後二度再興されたが昭和30年代に浮浪者の失火で全焼したため現在の掘っ立て小屋となっている。 【鳶尾山展望台】 *** (10:03) 金比羅神社の先には大きな展望台が建っているのが見えてくる。20メートルくらいあるだろうか、登らないわけにはいかない。螺旋階段を上ると展望が開ける。西側の目の前は大山や丹沢で、東には東京都心や横浜みなとみらいの高層ビルがはっきりと見える。360度パノラマ写真を撮るが、展望台の4本の柱が邪魔だった。 展望台から降りて先に進む。展望台の横には「征清軍人陣亡之碑」なるものがある。日清戦争の戦没者慰霊碑であるがなぜここにあるのかはわからない。尾根道の左手には新興住宅街が見渡せるが、空き地だらけだ。鳶尾山の山頂に向かって最後の坂を上る。 鷲尾山の山頂は広いがあまり眺望は良くない。大きな岩に鷲尾山と彫られた立派な石碑があり、目立たないところに一等三角点がある。この一等三角点はただの三角点ではない。日本測量の原点でもある三角点である。測量の原点といっても伊能忠敬の時代までは遡らない。明治初期に行われた三角測量の最初の三点の一つなのである(そうだ)。 鷲尾山頂から八菅山へ向かう。この間の道は多くの人とすれ違うが、どういう訳か行き交う人皆がマスクを付けている。怪しすぎるが、どうしたわけだろう。風邪を引いたのに外に出ることもなかろうし、まさか、花粉症!?聞くわけにも行かないし、不思議な光景である。火事場に飛び込むのにガソリンをかぶっていくようなものである。 鳶尾山峠からはコンクリートの道になる。峠の案内板で方向を確認し、右手の方へ降りていく。降りきったところがいこいの森公園で駐車場(9時−17時)もある。公園を奥へ奥へと進む。左手に建物、右手に池が現れその先に階段状の坂が待っている。途中で上着を脱いで、汗が吹き出した頃に階段は終わる。尾根にはなぜかアスレチックの施設があり(当然誰も利用していない)、左の方へ歩いていくと、またもや展望台が現れる。今度はそれほど高くはない。展望台の上からの丹沢方面は眺望はあまり良くなく、東京・横浜方面はさっきと同じ光景だ。 八菅山の展望台から尾根を北西の方へ歩く。けっきょく八菅山の標識は気づかなかった。その先に七尾山もあるはずだが、それもそれらしき場所は見あたらなかった。左手には中津川ゴルフ場のコースが見下ろせる。よく刈り込まれた芝がとても綺麗だ(やや茶色だが)。私はゴルフをやらないが、コースを歩くのも気持ちがいいものだろう。ゴルフ場を回り込むような形でハイキングコースが続き、上萩野バス停の方向を示す標識に従い下っていく。クラブハウスの横の駐車場を突っ切り、道なりに下っていくと町の中に入り、さらに進むと国道412号線に出る。出て左に行ったところにすぐバス停がある。 上萩野バス停で本厚木行きバスを待つが、意外とバスの本数は多い。10分ちょっとでやって来た。駅までの30分あまりの車中では春の陽気に誘われて、すっかり寝入っていた。 Camera:CANON Power Shot G2 |
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